母の再婚で魔王が義父になりまして~淫魔なお兄ちゃんに執着溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

文字の大きさ
27 / 71
2 兄と弟

2ー13 転移

しおりを挟む
 2ー13 転移

 僕は、図書館で毎日を過ごすようになった。
 なんだか、もう、教室には行きたくないのと、図書館には、面白い本がいっぱいあるから退屈しないから。
 自然と僕は、クロードと一緒にいることが多くなっていた。
 クロードも特別クラスの生徒だが、授業が面白くないとかで毎日図書館で過ごしていたのだ。
 僕が畜産の歴史など調べていると、横から見ていたクロードが僕に訊ねた。
 「あんた、なんでそんなにカーブのことに興味があるわけ?」
 そこで僕は、故郷で農場を経営していること、そこでいろいろな牛(カーブ)の乳を使った製品をつくっていることを話した。
 クロードは、何やら考え込んでいたがしばらくして顔をあげると僕に告げた。
 「あんた、もしかしてこの国の産業に革命を起こす気なのか?」
 はい?
 僕は、ぶんぶんと首を振った。
 革命なんて、そんなつもりはまったくないし!
 ただ、僕は、みんなにおいしいものを食べて欲しいのと、母さんとの生活を守りたいだけだし。
 まあ、今は、ちょっと手が広まってるかもしれないけど、基本は、家族のためだから!
 僕は、否定したが、クロードは、真面目な顔で僕に話した。
 「この国におけるカーブの存在は、食肉用の魔物でしかない。それをあんたは、カーブの乳を使って製品を作ってるって?しかも、それを商品化してるんだろう?これは、すごいことだぞ!」
 クロードは、どうしても僕の農場が見たいと言い出した。
 僕は、仕方ないので次の学院の休日に転移の術で故郷に帰ることにした。
 ほんとは、僕にそんな力があるってこと誰にも知られたくないんだけどクロードを連れて王都からロニアの町まで往復してると結構時間がかかるしな。
 それに。
 僕の脳裏にアーキライトのことが思い浮かんでいた。
 いや!
 別にアーキライトに会いたくなったとかそんなんじゃないし!
 ともかく、僕とクロードは、次の休日に僕の故郷へと行くことにした。
 その日がきて約束していた学院の裏にある森の入り口へと向かうとすでにクロードが待っていた。
 というか、クロードは、馬を2匹も連れていてしかも1匹の方には大量の荷物を積んでいるし。
 「何?その荷物」
 僕がきくとクロードが僕をバカを見るような目で見た。
 「何って。これからお前の故郷へ向かうんだろう?というか、お前の方こそ、荷物も持たずにどうする気だ?」
 僕は、ぽりぽりと頬を掻いた。
 クロードに近づくと僕は、小声で告げた。
 「これからちょっと転移するからあんまり驚かないでくれよ、クロード」
 「は?」
 次の瞬間、僕たちは、草むらの中にた立っていた。
 うん。
 懐かしい気がするけど、僕が故郷をたってからまだ、数ヵ月しか経ってないんだな。
 そう思うと不思議な気持ちがした。
 僕は、牧草の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。
 いい匂いだ。
 クロードは、夢でも見てるみたいな顔をして突っ立っていた。
 僕は、クロードを促した。
 「牛(カーブ)を見たいんだろう?こっちだぞ、クロード」
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!

ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。 らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。 なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

王太子が護衛に組み敷かれるのは日常

ミクリ21 (新)
BL
王太子が護衛に抱かれる話。

処理中です...