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4 魔法少女がやってきた!
4ー10 危機ですか?
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4ー10 危機ですか?
俺たちは、広い玉座の間みたいな場所へと案内された。
そこには、すでに座についた金髪のイケメンが待っていた。
肩まで伸ばされた金糸のような髪に、澄んだ青い瞳をしたイケメンの前にルゥとルーナが跪く。
俺も二人の真似をして膝をついた。
イケメンは、俺たちに顔をあげるようにと命じた。
俺は、顔をあげるとそのイケメンをまじまじと眺めた。
こいつが話題の御領主様?
なんか、ちょっと若くね?
確かにイケメンだが、俺と同年代か少し若いぐらいにしか見えない。
と、イケメン領主様が俺たちに話しかけてきた。
「お前が新しいレナード商会の会長か?」
俺は、少しの間、これが俺に対するお言葉だと気がつかなかった。
慌てたルーナが代わりに答えた。
「そうでございます。この者が現在の我が商会の会長のシバザキでございます」
「そちがこの度進呈した品々、なかなか気に入ったぞ」
御領主様のお言葉に俺たちは、へへぇっと頭を下げた。
またまたルーナがお答えする。
「ありがとうございます、アーガシュ伯爵様」
そうなんだ。
俺は、ほうほう、と頷いた。
このイケメンは、アーガシュ伯爵というお方なんだ。
いまさらながら思っていると、そのアーガシュ伯爵様が俺に話しかけてきた。
「そちは、この辺りの者ではないそうだが、いったいどこから来たのだ?シバザキよ」
「はい」
ルーナは、すらすらと適当なことを答えていた。
「遠方の大陸からきた者でございまして。まだこちらのことには疎いのでご無礼があるかもしれませんがどうか、お許しください」
「そうなのか」
アーガシュ伯爵は、気さくな笑顔で答えた。
「かまわん」
アーガシュ伯爵は、ルーナに告げた。
「ところで、この度、その方から買い取った鉄馬についてだが、これをもっと納めることは可能か?」
はい?
俺は、ルーナをうかがった。
鉄馬ですと?
「はい」
ルーナが勝手に応対した。
「恐らくは、可能かと思います」
うん?
俺には、さっぱりわからなかった。
なんの話なわけ?
「そうか」
アーガシュ伯爵がにぃっと笑った。
「そなたらには期待しているぞ、シバザキよ」
「はっ!」
ルーナが頭を下げる。
「ありがたいお言葉。これからもアーガシュ伯爵様のためにお役にたてれば光栄でございます」
そうしてほぼ俺が口を開くことなくアーガシュ伯爵様との謁見は、終わった。
帰りの馬車の中で俺は、ルーナにきかされた。
この世界では、お貴族様に逆らえば殺されてもおかしくないんだそうだ。
だから、お貴族様との付き合いになれたルーナでさえも御領主様を前にすると緊張せずにはいられないのだった。
マジでやばかったのか、俺たち!
俺たちは、広い玉座の間みたいな場所へと案内された。
そこには、すでに座についた金髪のイケメンが待っていた。
肩まで伸ばされた金糸のような髪に、澄んだ青い瞳をしたイケメンの前にルゥとルーナが跪く。
俺も二人の真似をして膝をついた。
イケメンは、俺たちに顔をあげるようにと命じた。
俺は、顔をあげるとそのイケメンをまじまじと眺めた。
こいつが話題の御領主様?
なんか、ちょっと若くね?
確かにイケメンだが、俺と同年代か少し若いぐらいにしか見えない。
と、イケメン領主様が俺たちに話しかけてきた。
「お前が新しいレナード商会の会長か?」
俺は、少しの間、これが俺に対するお言葉だと気がつかなかった。
慌てたルーナが代わりに答えた。
「そうでございます。この者が現在の我が商会の会長のシバザキでございます」
「そちがこの度進呈した品々、なかなか気に入ったぞ」
御領主様のお言葉に俺たちは、へへぇっと頭を下げた。
またまたルーナがお答えする。
「ありがとうございます、アーガシュ伯爵様」
そうなんだ。
俺は、ほうほう、と頷いた。
このイケメンは、アーガシュ伯爵というお方なんだ。
いまさらながら思っていると、そのアーガシュ伯爵様が俺に話しかけてきた。
「そちは、この辺りの者ではないそうだが、いったいどこから来たのだ?シバザキよ」
「はい」
ルーナは、すらすらと適当なことを答えていた。
「遠方の大陸からきた者でございまして。まだこちらのことには疎いのでご無礼があるかもしれませんがどうか、お許しください」
「そうなのか」
アーガシュ伯爵は、気さくな笑顔で答えた。
「かまわん」
アーガシュ伯爵は、ルーナに告げた。
「ところで、この度、その方から買い取った鉄馬についてだが、これをもっと納めることは可能か?」
はい?
俺は、ルーナをうかがった。
鉄馬ですと?
「はい」
ルーナが勝手に応対した。
「恐らくは、可能かと思います」
うん?
俺には、さっぱりわからなかった。
なんの話なわけ?
「そうか」
アーガシュ伯爵がにぃっと笑った。
「そなたらには期待しているぞ、シバザキよ」
「はっ!」
ルーナが頭を下げる。
「ありがたいお言葉。これからもアーガシュ伯爵様のためにお役にたてれば光栄でございます」
そうしてほぼ俺が口を開くことなくアーガシュ伯爵様との謁見は、終わった。
帰りの馬車の中で俺は、ルーナにきかされた。
この世界では、お貴族様に逆らえば殺されてもおかしくないんだそうだ。
だから、お貴族様との付き合いになれたルーナでさえも御領主様を前にすると緊張せずにはいられないのだった。
マジでやばかったのか、俺たち!
応援ありがとうございます!
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