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2 カフェ『黒猫』
2ー5 舞踏会
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2ー5 舞踏会
王宮から黒塗りの立派な馬車が迎えにきた。
馬車からは、美しい白磁の人形のようなアレクセイ王太子殿下が現れ僕の手をとる。
「さあ、行こうか、アリオ」
僕とお揃いの青い礼服姿のアレクセイ王太子殿下は、眩しいくらいの美麗さで僕は、思わず見惚れてしまう。
馬車に乗り込むと数十分で王宮につく。
そこからは、まるで夢の中の出来事のようだった。
煌びやかな王宮に僕が怯んでいるのにアレクセイ王太子殿下は、優しく微笑んだ。
「大丈夫だよ、アリオ。私を信じて。私だけを見るんだ」
僕は、王太子殿下に手をひかれてかつて自分が追われた王宮へと入っていった。
舞踏会は、すでに始まっていて会場の中では、音楽が流れ何組ものカップルたちがダンスを踊っていた。
礼服を着た男同士のカップルが多い中でたまにドレスを着た女性をつれた男性の姿もあったがやはり、女性の数は少ないようだ。
アレクセイ王太子殿下は、あっという間に貴族たちに囲まれていた。
僕は、王太子殿下に言われていたように黙って側に立って微笑んでいた。
延々と続く挨拶攻勢に僕が疲れて笑顔がひきつってきた頃、アレクセイ王太子殿下が僕をホールの中央へと導いた。
音楽がいったん止み会場が静まる。
アレクセイ王太子殿下が僕の前ですっと貴族の礼をとった。
「踊ってくれる?」
甘い笑顔のアレクセイ王太子殿下に僕は、是非もなく頷くしかない。
僕は、ダンスなんて踊れない。
そのことは、王太子殿下も知っている。
「私を信じて」
僕の瞳を見つめてアレクセイ王太子殿下がもう一度囁く。
音楽が始まり、僕は、緊張で鼓動が高鳴る。
でも。
アレクセイ王太子殿下のリードは、完璧だ。
王太子殿下に導かれるままに僕は、気がつくとダンスを踊っていた。
くるくると殿下と踊っているとなんだか殺気を感じて。
振り替えると総一郎の姿があった。
総一郎は、全身白色で固めた完璧な王子様ルックで僕たちのことをじっと見つめていた。
「他の男を見ちゃダメだ」
顎を掴まれて僕は、ぐぃっと正面に向き直された。
「私だけを見て」
アレクセイ王太子殿下の絡み付くような熱い眼差しに僕は、びくん、と心臓が跳ねる。
僕らは、数曲の音楽が続く間、踊り続けた。
さすがに運動不足の僕がねをあげてアレクセイ王太子殿下が僕を会場の隅へと導き椅子をすすめてくれた。
「ちょっと待ってて」
一人、取り残されて心細くて僕は、身を固めてうつむいていた。
この世界でも女装は、特殊な性癖だ。
まさか、王太子殿下が連れているパートナーが女装の男だなんて知られたらまずいんじゃないか?
「アイ?」
突然、名前を呼ばれて僕は、びくっと体を強ばらせた。
王宮から黒塗りの立派な馬車が迎えにきた。
馬車からは、美しい白磁の人形のようなアレクセイ王太子殿下が現れ僕の手をとる。
「さあ、行こうか、アリオ」
僕とお揃いの青い礼服姿のアレクセイ王太子殿下は、眩しいくらいの美麗さで僕は、思わず見惚れてしまう。
馬車に乗り込むと数十分で王宮につく。
そこからは、まるで夢の中の出来事のようだった。
煌びやかな王宮に僕が怯んでいるのにアレクセイ王太子殿下は、優しく微笑んだ。
「大丈夫だよ、アリオ。私を信じて。私だけを見るんだ」
僕は、王太子殿下に手をひかれてかつて自分が追われた王宮へと入っていった。
舞踏会は、すでに始まっていて会場の中では、音楽が流れ何組ものカップルたちがダンスを踊っていた。
礼服を着た男同士のカップルが多い中でたまにドレスを着た女性をつれた男性の姿もあったがやはり、女性の数は少ないようだ。
アレクセイ王太子殿下は、あっという間に貴族たちに囲まれていた。
僕は、王太子殿下に言われていたように黙って側に立って微笑んでいた。
延々と続く挨拶攻勢に僕が疲れて笑顔がひきつってきた頃、アレクセイ王太子殿下が僕をホールの中央へと導いた。
音楽がいったん止み会場が静まる。
アレクセイ王太子殿下が僕の前ですっと貴族の礼をとった。
「踊ってくれる?」
甘い笑顔のアレクセイ王太子殿下に僕は、是非もなく頷くしかない。
僕は、ダンスなんて踊れない。
そのことは、王太子殿下も知っている。
「私を信じて」
僕の瞳を見つめてアレクセイ王太子殿下がもう一度囁く。
音楽が始まり、僕は、緊張で鼓動が高鳴る。
でも。
アレクセイ王太子殿下のリードは、完璧だ。
王太子殿下に導かれるままに僕は、気がつくとダンスを踊っていた。
くるくると殿下と踊っているとなんだか殺気を感じて。
振り替えると総一郎の姿があった。
総一郎は、全身白色で固めた完璧な王子様ルックで僕たちのことをじっと見つめていた。
「他の男を見ちゃダメだ」
顎を掴まれて僕は、ぐぃっと正面に向き直された。
「私だけを見て」
アレクセイ王太子殿下の絡み付くような熱い眼差しに僕は、びくん、と心臓が跳ねる。
僕らは、数曲の音楽が続く間、踊り続けた。
さすがに運動不足の僕がねをあげてアレクセイ王太子殿下が僕を会場の隅へと導き椅子をすすめてくれた。
「ちょっと待ってて」
一人、取り残されて心細くて僕は、身を固めてうつむいていた。
この世界でも女装は、特殊な性癖だ。
まさか、王太子殿下が連れているパートナーが女装の男だなんて知られたらまずいんじゃないか?
「アイ?」
突然、名前を呼ばれて僕は、びくっと体を強ばらせた。
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