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2 カフェ『黒猫』
2ー6 異変
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2ー6 異変
「!」
振り返ると総一郎が立っていた。
僕は、顔を背けるともごもごと口の中で言った。
「人違いです」
「んなわけあるか!」
総一郎が僕の手を掴んだ。
「なんで、こんな格好してるんだ?しかも、王太子殿下と踊ったりして!」
「やめて!」
僕は、総一郎の手を振りほどいた。
周囲の目を集めているのに気付いて僕は、顔が熱くなった。
これ以上、目立ちたくない!
僕がうつ向いたとき、アレクセイ王太子殿下の声が聞こえた。
「これは、これは。聖者様」
アレクセイ王太子殿下は、手に持っていたカクテルグラスを僕に渡すとにっこりと微笑んだので僕は、ほっと吐息を漏らした。
「アレクセイ王太子殿下、なぜ、あなたが碧を連れてるんですか?俺、碧を探してたんですけど」
咎めるように言葉を紡ぐ総一郎に柔らかな貴族の笑みを浮かべて王太子殿下が答える。
「アイ?この人は、私のパートナーのアリオです。誤解ではないですか?聖者様」
「そんなわけがない!」
食って掛かる総一郎に受け流す王太子殿下。
みなの好奇の視線にさらされて僕は、いたたまれなかった。
喉も乾いていたし、僕は、アレクセイ王太子殿下に渡されたカクテルをごくりと飲み干す。
甘い。
それは、すごく美味しい果実酒で僕は、ぺろっと唇を舐めた。
もっと飲みたくなる。
だが、一応、王太子殿下のパートナーだし、きちんとしなきゃいけないので僕は、諦めて空になったカクテルグラスを使用人に手渡すと椅子に座り直す。
しばらくすると僕は、汗ばんでくるのを感じた。
なんか、暑い?
体が熱くて火照ってくる。
変、だ。
呼吸も乱れてくるし。
僕は、椅子に腰かけたまま身じろぎした。
体の奥がじんじんと熱い。
「アイ?」
僕の異変に気付いた王太子殿下が僕を覗き込む。
「んぅっ!」
肩に触れられたところが甘く痺れて僕は、変な声を出してしまう。
呼吸を喘がせて涙目になっている僕を見てアレクセイ王太子殿下が慌てて僕を抱き上げ連れ去ろうとした。
海を渡るモーゼのように人並みが割れ僕を抱いたアレクセイ王太子殿下は、会場の外へと向かった。
「待てよ!」
総一郎がしつこく追ってくるのにアレクセイ王太子殿下が眉をひそめる。
「悪いが聖者様、連れが体調が悪いようなので失礼する」
「碧が?」
総一郎がなおも追いかけてくるので王太子殿下がきっぱりと告げた。
「どうやら私があなた以外の誰かと仲良くするのが気に入らない者がいるようなので」
「なんだって?」
総一郎が憮然とする。
「!」
振り返ると総一郎が立っていた。
僕は、顔を背けるともごもごと口の中で言った。
「人違いです」
「んなわけあるか!」
総一郎が僕の手を掴んだ。
「なんで、こんな格好してるんだ?しかも、王太子殿下と踊ったりして!」
「やめて!」
僕は、総一郎の手を振りほどいた。
周囲の目を集めているのに気付いて僕は、顔が熱くなった。
これ以上、目立ちたくない!
僕がうつ向いたとき、アレクセイ王太子殿下の声が聞こえた。
「これは、これは。聖者様」
アレクセイ王太子殿下は、手に持っていたカクテルグラスを僕に渡すとにっこりと微笑んだので僕は、ほっと吐息を漏らした。
「アレクセイ王太子殿下、なぜ、あなたが碧を連れてるんですか?俺、碧を探してたんですけど」
咎めるように言葉を紡ぐ総一郎に柔らかな貴族の笑みを浮かべて王太子殿下が答える。
「アイ?この人は、私のパートナーのアリオです。誤解ではないですか?聖者様」
「そんなわけがない!」
食って掛かる総一郎に受け流す王太子殿下。
みなの好奇の視線にさらされて僕は、いたたまれなかった。
喉も乾いていたし、僕は、アレクセイ王太子殿下に渡されたカクテルをごくりと飲み干す。
甘い。
それは、すごく美味しい果実酒で僕は、ぺろっと唇を舐めた。
もっと飲みたくなる。
だが、一応、王太子殿下のパートナーだし、きちんとしなきゃいけないので僕は、諦めて空になったカクテルグラスを使用人に手渡すと椅子に座り直す。
しばらくすると僕は、汗ばんでくるのを感じた。
なんか、暑い?
体が熱くて火照ってくる。
変、だ。
呼吸も乱れてくるし。
僕は、椅子に腰かけたまま身じろぎした。
体の奥がじんじんと熱い。
「アイ?」
僕の異変に気付いた王太子殿下が僕を覗き込む。
「んぅっ!」
肩に触れられたところが甘く痺れて僕は、変な声を出してしまう。
呼吸を喘がせて涙目になっている僕を見てアレクセイ王太子殿下が慌てて僕を抱き上げ連れ去ろうとした。
海を渡るモーゼのように人並みが割れ僕を抱いたアレクセイ王太子殿下は、会場の外へと向かった。
「待てよ!」
総一郎がしつこく追ってくるのにアレクセイ王太子殿下が眉をひそめる。
「悪いが聖者様、連れが体調が悪いようなので失礼する」
「碧が?」
総一郎がなおも追いかけてくるので王太子殿下がきっぱりと告げた。
「どうやら私があなた以外の誰かと仲良くするのが気に入らない者がいるようなので」
「なんだって?」
総一郎が憮然とする。
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