異世界カフェの雇われ店長になりました~常連の騎士様や幼馴染みの聖者の熱愛に絆されそうです~

トモモト ヨシユキ

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2 カフェ『黒猫』

2ー10 プレゼント

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 2ー10 プレゼント

 小鳥のさえずりとカーテンの隙間から差し込んでくる朝日に目覚めると僕は、いつもと同じカフェの三階の自室にあるベッドに横たわっていた。
 「ぅん……」
 全身が重い。
 なんだか筋肉痛みたいな感じがする。
 なんで?
 そう思ったとき、不意に昨夜の記憶が甦ってきて僕は、一人身悶えていた。
 そうだった!
 僕、昨夜、何か変な薬を盛られて!
 それで。
 僕は、昨夜の自分の恥態を思い出して掛布の中に潜り込んだ。
 なんか怪しい薬のせいで発情してしまった僕は、アレクセイ王太子殿下と総一郎にいっぱいいっぱいイカされて。
 は、恥ずかしい!
 というか、僕、どうやってここに帰ってきたの?
 体を探ると、服は着てないけど下着は身に付けている。
 僕は、ちょっとホッとする。
 どうやら最後の一線は、守られたようだ。
 周囲を探りながらゆっくりと体を起こすとベッドから降りた。
 ベッドの脇に置かれた椅子にかけられていた白いシャツと黒いボトムに着替えると共同の食堂へと出ていく。
 幸いなことに人影はない。
 僕が安堵の吐息を漏らすと背後から誰かの声が聞こえた。
 「処女を失った気持ちは?」
 「ぎやぁっ!」
 思わず悲鳴を上げて振り返るとまた、部屋のクローゼットの中からキュリアが覗いている!
 「な、なんで?」
 「オーナーからお前の様子を観察して知らせるようにとの命を受けてるからな」
 僕の部屋のクローゼットから偉そうに出てきたキュリアを僕は、その場に座り込んで見上げていた。
 キュリアは、僕の前に歩み寄るとしゃがんで僕を覗き込んだ。
 「で?初めての経験の感想は?」
 「は、初めてって!」
 僕は、顔が熱くなってきて視線をそらした。
 「べ、別に、そういうこと、してないし!」
 「そうなのか?」
 キュリアが首を傾げる。
 「でも、オーナーは、確かに、『無理をさせてしまったから』っていってたけど?」
 「む、無理?」
 僕は、ぼん、と音がするんじゃないかっていうぐらい顔が熱くなってしまう。
 確かに、無理させられたのかも?
 だけど!
 仕方がなかったからだし!
 2人とも、仕方なく僕を助けるためにあんな、ことしただけだし!
 僕だって!
 望んでしたわけじゃ、ない。
 「別に、問題なんてないから!」
 僕が言うとキュリアが頷いた。
 「ならいいんだ。夕べ、遅くにアリーがぐったりしてるお前を抱いて戻ってきたからてっきりいたづらでもされたのかと思って心配してただけだ」
 「い、たづら、なんて!」
 僕は、必死にキュリアに訴えた。
 「昨日は、ちょっと僕がお酒に酔っちゃっただけだし!」
 「ふぅん?」
 キュリアがじっと僕を見下ろしてからポケットから何か、ハンカチみたいなものを出して手渡してきた。
 「あ、これ、アリーがお前に渡しといてくれって」
 手渡されたものを見て僕は、心臓が早鐘を打ち始める。
 それは、僕が昨夜、はいていた黒いレースの下着だった。
 「な、な、な!」
 「ああ、そうだ」
 キュリアがにぃっと笑う。
 「アリーが汚れちゃったから代わりに新しいのをプレゼントしたんだけど気に入ったかって」
 マジですか?
 僕は、その場に凍りついていた。

 
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