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3 偽りの王子と塔の中のオメガ
3ー1 番になれない!
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3ー1 番になれない!
大きめの桶の中に座ってしくしく泣いている俺にそっとお湯をかけて体を洗い流しながらルシー君が申し訳なさげに頭を下げる。
「すみません……どうか、もう泣かないでください、ミリナルダ様」
「ら、らって……」
俺は、泣きながら恨めしげにルシー君を見上げる。
俺は、昨夜、ルシー君の手で初めてを奪われたのだ!
いやっ!
その、本番だけは死守した!
俺は、まだ処女だし!
ただ、それ以外が、な。
ルシー君に身体中を吸われ舐められつくし、朝までに何度もイカされた上にその、白濁まで飲まれちゃったし!
朝になって気がつくと、俺は、裸でルシー君の腕の中で眠っていた。
てか!
身体中が誰にも見せられないアザやらなんやらが刻まれていたし、全身がべとべとで!
それで、俺は、ルシー君を起こして湯浴みを所望したってわけだ。
というかさ。
こんなのあり得ないし!
だって、昨日までただの幼馴染みだと思っていた相手にこんな、な、何回もイカされちゃって!
すげぇ、感じちゃって、俺、甘い声を上げてたような気がするし!
もう、どんな顔してればいいんだよ?
ルシー君は、俺の噛み跡とかいっぱいついてる体をそっと大きな手のひらで擦って治癒魔法で何事もなかったかのように癒してくれたけど、俺の記憶は、消えてくれないし!
「俺……もう、お婿にいけないかも……」
「いけなくていいんですよ、ミリナルダ様」
ルシー君が勝ち誇ったように言い放つ。
「ミリナルダ様は、一生、私がお守りしますから!」
守る?
俺は、じとっとルシー君を見上げる。
誰が誰から守るって?
恨めしそうな俺の視線に気づいたルシー君は、いっぺんの迷いもない爽やかな笑顔を浮かべる。
「ミリナルダ様のことは、私が何者からもお守りします。だから」
ルシー君が俺の長い金色の髪を一房手にとるとそれに口づけする。
「ミリナルダ様は、何も心配せずともよいのです。寂しくなれば、私がお慰めいたしますから」
はいっ?
俺は、不意にどきん、と心臓が跳ねた。
また、こんなことがあるってこと?
俺は、全身が火照ってくるのを感じていた。
また、ルシー君にこんなことされたら、俺。
もう、守りきることができないかも。
昨日だって、途中から意識がぼうっとしてて、もう少しでルシー君に全てを許しちゃうとこだったし!
でも。
俺は、自分の数少ないこの世界の知識を総動員させていた。
確か、この世界では、オメガと番になるのはアルファだけだった筈。
つまり、オメガのルシー君と俺が番になれるわけはない。
大きめの桶の中に座ってしくしく泣いている俺にそっとお湯をかけて体を洗い流しながらルシー君が申し訳なさげに頭を下げる。
「すみません……どうか、もう泣かないでください、ミリナルダ様」
「ら、らって……」
俺は、泣きながら恨めしげにルシー君を見上げる。
俺は、昨夜、ルシー君の手で初めてを奪われたのだ!
いやっ!
その、本番だけは死守した!
俺は、まだ処女だし!
ただ、それ以外が、な。
ルシー君に身体中を吸われ舐められつくし、朝までに何度もイカされた上にその、白濁まで飲まれちゃったし!
朝になって気がつくと、俺は、裸でルシー君の腕の中で眠っていた。
てか!
身体中が誰にも見せられないアザやらなんやらが刻まれていたし、全身がべとべとで!
それで、俺は、ルシー君を起こして湯浴みを所望したってわけだ。
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こんなのあり得ないし!
だって、昨日までただの幼馴染みだと思っていた相手にこんな、な、何回もイカされちゃって!
すげぇ、感じちゃって、俺、甘い声を上げてたような気がするし!
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「俺……もう、お婿にいけないかも……」
「いけなくていいんですよ、ミリナルダ様」
ルシー君が勝ち誇ったように言い放つ。
「ミリナルダ様は、一生、私がお守りしますから!」
守る?
俺は、じとっとルシー君を見上げる。
誰が誰から守るって?
恨めしそうな俺の視線に気づいたルシー君は、いっぺんの迷いもない爽やかな笑顔を浮かべる。
「ミリナルダ様のことは、私が何者からもお守りします。だから」
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「ミリナルダ様は、何も心配せずともよいのです。寂しくなれば、私がお慰めいたしますから」
はいっ?
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また、ルシー君にこんなことされたら、俺。
もう、守りきることができないかも。
昨日だって、途中から意識がぼうっとしてて、もう少しでルシー君に全てを許しちゃうとこだったし!
でも。
俺は、自分の数少ないこの世界の知識を総動員させていた。
確か、この世界では、オメガと番になるのはアルファだけだった筈。
つまり、オメガのルシー君と俺が番になれるわけはない。
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