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4 魔法学園の花ですか?(3)
4ー5 ダンジョンへ
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4ー5 ダンジョンへ
結局、前衛は、俺を中心に左右を王女殿下たちが勤めることになった。
後衛は、ロタ。
それと護衛のみなさん、かな。
とにかく嫌な感じの馬車の旅は終わり、なんとか無事に俺たちは、クィンティラ・ダンジョンに到着した。
俺たちは、それぞれ装備の入った荷物を背負ってダンジョンへと向かった。
が。
バルトレット王女殿下とアウラ王女殿下は、妙に荷物が少ない?
てか、ほとんど手ぶら?
ダンジョンで夜営するのに手ぶらって!
「二人とも荷物は?」
俺が問うと二人は、妙な顔をした。
「荷物?」
「はい」
二人は、顔を見合わせると首を傾げる。
うん?
俺も首を傾げていると、ロタが俺の脇腹をつついた。
「あれ」
ロタの指す方向を見るとそこには、大量の荷物を背負った騎士団の面々が待機していた。
マジか?
この王女殿下たち、荷物は、全部護衛に持たせてるの?
だが、俺は、何も言わなかった。
だって、俺、大人だし。
俺たち(とお供の皆さん)は、意気揚々とクィンティラ・ダンジョンへと入って行く。
とはいえ魔法学園の全校生徒が来ているわけだし、ダンジョンの中は、大混雑中だ。
俺は、初めてのダンジョンでちょっと浮かれていた。
というか、俺たちは、浮かれていた。
「ここは、混みすぎてて魔物が出てこない。もっと奥へ行くぞ!」
バルトレット王女殿下が言うとアウラ王女殿下も負けずに気勢をあげる。
「おう!どうです、姉上。魔物を多く仕留めた方が学期末のパーティーでオルナムをエスコートするというのは?」
「何度も言うが、オルナムは、私の婚約者だ!」
バルトレット王女殿下がじろっとアウラ王女殿下を睨み付ける。
「だが、いいだろう。私がお前ごときに負けるわけがないからな!」
はい?
俺は、二人の勢いに口を挟むことができなかった。
いや。
俺の気持ちは?
ってか、俺は、誰ともパーティーになんか行かないぞ!
しかし、そんな俺の心の叫びなど聞く者もなく。
「さあ、奥へ行くぞ!オルナム!」
バルトレット王女殿下が俺の手を引っ張る。
負けじとアウラ王女殿下が俺のもう片方の手を引っ張った。
「さあさあ!行くぞ、オルナム!」
俺は、二人に連行されていくかわいそうな少年という感じだった。
誰か!
たすけてぇ!
結局、前衛は、俺を中心に左右を王女殿下たちが勤めることになった。
後衛は、ロタ。
それと護衛のみなさん、かな。
とにかく嫌な感じの馬車の旅は終わり、なんとか無事に俺たちは、クィンティラ・ダンジョンに到着した。
俺たちは、それぞれ装備の入った荷物を背負ってダンジョンへと向かった。
が。
バルトレット王女殿下とアウラ王女殿下は、妙に荷物が少ない?
てか、ほとんど手ぶら?
ダンジョンで夜営するのに手ぶらって!
「二人とも荷物は?」
俺が問うと二人は、妙な顔をした。
「荷物?」
「はい」
二人は、顔を見合わせると首を傾げる。
うん?
俺も首を傾げていると、ロタが俺の脇腹をつついた。
「あれ」
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マジか?
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だが、俺は、何も言わなかった。
だって、俺、大人だし。
俺たち(とお供の皆さん)は、意気揚々とクィンティラ・ダンジョンへと入って行く。
とはいえ魔法学園の全校生徒が来ているわけだし、ダンジョンの中は、大混雑中だ。
俺は、初めてのダンジョンでちょっと浮かれていた。
というか、俺たちは、浮かれていた。
「ここは、混みすぎてて魔物が出てこない。もっと奥へ行くぞ!」
バルトレット王女殿下が言うとアウラ王女殿下も負けずに気勢をあげる。
「おう!どうです、姉上。魔物を多く仕留めた方が学期末のパーティーでオルナムをエスコートするというのは?」
「何度も言うが、オルナムは、私の婚約者だ!」
バルトレット王女殿下がじろっとアウラ王女殿下を睨み付ける。
「だが、いいだろう。私がお前ごときに負けるわけがないからな!」
はい?
俺は、二人の勢いに口を挟むことができなかった。
いや。
俺の気持ちは?
ってか、俺は、誰ともパーティーになんか行かないぞ!
しかし、そんな俺の心の叫びなど聞く者もなく。
「さあ、奥へ行くぞ!オルナム!」
バルトレット王女殿下が俺の手を引っ張る。
負けじとアウラ王女殿下が俺のもう片方の手を引っ張った。
「さあさあ!行くぞ、オルナム!」
俺は、二人に連行されていくかわいそうな少年という感じだった。
誰か!
たすけてぇ!
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