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1 堕ちた魔法使い
1ー2 追放
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1ー2 追放
「ルシウス・エルターク、お前をこのパーティから追放する!」
突然、勇者からそう告げられて俺は、キョトンとしていた。
「なんで?」
俺がきくと勇者が嫌そうにため息をついた。
「お前、自覚ないのかもしれんが」
勇者であるこの国の第2王子であり俺の親友だったクルーゼ・オル・ラ・エイダースは、言い放った。
「闇魔法使いなんて、勇者のパーティに必要ないんだよ!魔法がいちいち怖いんだよ!もう、やってらんないよ!」
「そうよ!」
聖女でありクルーゼの婚約者でもあるセシー・ブレヒトが同意する。
「もう、あんたのせいで回りの冒険者たちから不気味がられるのは、嫌なのよ!」
「ああ」
剣士である大男ライト・フォン・クレスタも頷く。
「あんたは、確かに強いけど、その魔法は気味悪すぎる」
「でも、俺がいないと魔物に対抗できないんじゃ」
「心配はいらん」
クルーゼが合図をすると隣の部屋から小柄な金髪の女の子が現れた。クルーゼは、彼女を指して俺に紹介した。
「魔法使いのアリーだ。アリーは、お前と違って普通の魔法使いだし、冒険者としてもお前よりずっと優秀だ」
「そ、んな・・」
ついさっきまで仲間だと信じていた連中から凍えるような眼差しで見られ俺は、頭が真っ白になっていた。
気分が悪い・・
俺は、その場で倒れそうになっていたがなんとか踏ん張っていた。
「さっさと出ていってくれ!目障りだ!」
クルーゼにいわれて俺は、ふらふらとみんなに背を向け外へと歩き出した。
「いい気味!」
セシーが笑う声がきこえて俺は、耳を塞いで駆け出した。
なんで、こんなことに?
俺は、自問していた。
宮廷貴族である父とメイドであった母の間に生まれた庶子である俺は、幼い頃から必死に努力してきた。
いつか俺と母を捨てた父を見返したい。
幸いにも俺は、魔法の才能があり、魔力量も常人の倍以上あった。
ただ、俺の属性は、闇だった。
それでも俺は、諦めずに努力し続け平民でありながら魔法学園にも入学し、無事に首席で卒業し、魔法学園での同級生であったクルーゼに誘われて勇者一行の魔法使いとなったのだ。
俺は、がんばってきた筈なのに。
「ルシウス・エルターク、お前をこのパーティから追放する!」
突然、勇者からそう告げられて俺は、キョトンとしていた。
「なんで?」
俺がきくと勇者が嫌そうにため息をついた。
「お前、自覚ないのかもしれんが」
勇者であるこの国の第2王子であり俺の親友だったクルーゼ・オル・ラ・エイダースは、言い放った。
「闇魔法使いなんて、勇者のパーティに必要ないんだよ!魔法がいちいち怖いんだよ!もう、やってらんないよ!」
「そうよ!」
聖女でありクルーゼの婚約者でもあるセシー・ブレヒトが同意する。
「もう、あんたのせいで回りの冒険者たちから不気味がられるのは、嫌なのよ!」
「ああ」
剣士である大男ライト・フォン・クレスタも頷く。
「あんたは、確かに強いけど、その魔法は気味悪すぎる」
「でも、俺がいないと魔物に対抗できないんじゃ」
「心配はいらん」
クルーゼが合図をすると隣の部屋から小柄な金髪の女の子が現れた。クルーゼは、彼女を指して俺に紹介した。
「魔法使いのアリーだ。アリーは、お前と違って普通の魔法使いだし、冒険者としてもお前よりずっと優秀だ」
「そ、んな・・」
ついさっきまで仲間だと信じていた連中から凍えるような眼差しで見られ俺は、頭が真っ白になっていた。
気分が悪い・・
俺は、その場で倒れそうになっていたがなんとか踏ん張っていた。
「さっさと出ていってくれ!目障りだ!」
クルーゼにいわれて俺は、ふらふらとみんなに背を向け外へと歩き出した。
「いい気味!」
セシーが笑う声がきこえて俺は、耳を塞いで駆け出した。
なんで、こんなことに?
俺は、自問していた。
宮廷貴族である父とメイドであった母の間に生まれた庶子である俺は、幼い頃から必死に努力してきた。
いつか俺と母を捨てた父を見返したい。
幸いにも俺は、魔法の才能があり、魔力量も常人の倍以上あった。
ただ、俺の属性は、闇だった。
それでも俺は、諦めずに努力し続け平民でありながら魔法学園にも入学し、無事に首席で卒業し、魔法学園での同級生であったクルーゼに誘われて勇者一行の魔法使いとなったのだ。
俺は、がんばってきた筈なのに。
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