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1 堕ちた魔法使い
1ー4 奴隷堕ち
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1ー4 奴隷堕ち
目覚めたとき、俺は、見知らぬ部屋にいた。
かなり金のかかった豪華な部屋だ。
俺は、部屋の中央に置かれた大きなベッドの上に体を起こして周囲を見回した。
「目が覚めたようだな、ルシウス」
扉が開いて身なりのいい赤毛で緑の目をした体格のいい男が入ってきた。
「ここは?」
俺が問うと男は、にやっと笑った。
「覚えてないのか?ルシウス・エルターク」
俺が頷くと男は、俺に仰々しく礼をとった。
「私は、この城の主、アンリ・ライアート。どうぞ、お見知りおきを」
「はぁ・・」
まだぼんやりしている俺にアンリは、話し始めた。
「君は、これからこの城に住んで私に仕えることになった。なに、難しい仕事じゃない。心配はいらない」
「あなたが俺の雇い主?」
俺は、割れるように痛む頭を押さえて訊ねた。
「俺を魔法使いとして雇ってくれるってことか?」
「いや。悪いが魔法使いとしての君には、まったく興味はない」
アンリが笑顔を浮かべた。
「君は、ここでは、命ではなく体を張って金を稼ぐことになる」
はい?
俺は、頭が痛くて。
アンリが何を言っているのか理解することができずにいたんだが、アンリは、そんなことお構い無く話を続ける。
「君は、この娼館に売られてきたんだよ、ルシウス」
「なに、いって」
俺が顔をあげてきっとアンリを睨むと、アンリが口許を歪めた。
「気の毒なことだが、君は、奴隷としてこの娼館に、正確には、私に買われてきたんだよ。わかるか?ルシウス」
「そんなこと!」
俺は、ベッドから出てアンリに詰め寄ろうとした。が、体が動かない。
首もとに触れると鋼鉄の首輪がはめられていた。
「隷属の首輪、だ」
アンリは、俺に微笑んだ。
「お前は、もう、私のものなんだよ、ルシウス」
「ふざけるな!」
俺は、叫ぶとアンリに掴みかかろうとしたが、とたんに体の力が抜けて俺は、その場にへにゃりと崩れ落ちた。
全身の力が抜けて床に這いつくばった俺にアンリは、告げた。
「ようこそ、私の城へ。歓迎するよ、ルシウス」
目覚めたとき、俺は、見知らぬ部屋にいた。
かなり金のかかった豪華な部屋だ。
俺は、部屋の中央に置かれた大きなベッドの上に体を起こして周囲を見回した。
「目が覚めたようだな、ルシウス」
扉が開いて身なりのいい赤毛で緑の目をした体格のいい男が入ってきた。
「ここは?」
俺が問うと男は、にやっと笑った。
「覚えてないのか?ルシウス・エルターク」
俺が頷くと男は、俺に仰々しく礼をとった。
「私は、この城の主、アンリ・ライアート。どうぞ、お見知りおきを」
「はぁ・・」
まだぼんやりしている俺にアンリは、話し始めた。
「君は、これからこの城に住んで私に仕えることになった。なに、難しい仕事じゃない。心配はいらない」
「あなたが俺の雇い主?」
俺は、割れるように痛む頭を押さえて訊ねた。
「俺を魔法使いとして雇ってくれるってことか?」
「いや。悪いが魔法使いとしての君には、まったく興味はない」
アンリが笑顔を浮かべた。
「君は、ここでは、命ではなく体を張って金を稼ぐことになる」
はい?
俺は、頭が痛くて。
アンリが何を言っているのか理解することができずにいたんだが、アンリは、そんなことお構い無く話を続ける。
「君は、この娼館に売られてきたんだよ、ルシウス」
「なに、いって」
俺が顔をあげてきっとアンリを睨むと、アンリが口許を歪めた。
「気の毒なことだが、君は、奴隷としてこの娼館に、正確には、私に買われてきたんだよ。わかるか?ルシウス」
「そんなこと!」
俺は、ベッドから出てアンリに詰め寄ろうとした。が、体が動かない。
首もとに触れると鋼鉄の首輪がはめられていた。
「隷属の首輪、だ」
アンリは、俺に微笑んだ。
「お前は、もう、私のものなんだよ、ルシウス」
「ふざけるな!」
俺は、叫ぶとアンリに掴みかかろうとしたが、とたんに体の力が抜けて俺は、その場にへにゃりと崩れ落ちた。
全身の力が抜けて床に這いつくばった俺にアンリは、告げた。
「ようこそ、私の城へ。歓迎するよ、ルシウス」
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