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9 されど愛しき日々
9ー3 ゼノン
9ー3 ゼノン
「お前を抱くにはしきたりがあるそうだな」
その王を名乗る男は、俺に宣言した。
「この次会うときは、『裏』なのだろう?ならば、その次の夜まで抱くのは待ってやろう」
その夜は、俺は、そのまま部屋へと送り返された。
翌日からは、俺は、男に与えられた薄絹以外を身に纏うことを禁じられた。
離宮の使用人たちは、すでに事情を知っているのか俺を今まで以上に見ないふりをしていた。俺の身の回りの世話は、すべてルトがしてくれた。
王を名乗る男の素性は、ルトが使用人たちから聞き出してくれた。
男は、ゼノン・ディアス・ジニアス。
ウィズの腹違いの弟であり、ウィズが唯一殺さずに生かしていた王族だった。幼い頃から兄であるマルキアに傾倒していたゼノンは、兄による反乱にも味方した。自ら王族たちの首を落としたゼノンにとっては、マルキアは、ただ1人の正義であった。
そんな兄が帰国後変わってしまった。
ゼノンは、エイダース王国から戻った兄の変容に最初は、戸惑っていたが、次第に男娼によってたぶらかされてジニアス王国による世界統一を諦めたマルキアへの失望を隠せなくなった。
男娼などに腑抜けにされた兄にかわり王国を導く。
ゼノンは、兄を失脚させるとその身を牢に拘束し嬲りものとしたが殺すことはなかった。
それは、兄への愛情などでなない。
これからこのジニアス王国へと嫁いでくるであろう男娼を兄の目の前で凌辱し、その上で2人とも殺すためだった。
俺は、なんとかエイダース王国と連絡をとる方法がないかと考えた。1番、確実なのは、ヤーマン商会を頼ることだ。この国にもヤーマン商会は、支店を持っている。
だが、俺たちが暮らしている離宮の周辺は、騎士団によって厳しく警備されていて俺はもちろん、ルトも外出など許されない。
俺の魔法が使えればなんとかなるかもしれないが、隷属の首輪のせいで魔法も使えない。
そうこうしているうちに『裏』の夜がやってきた。
再び俺は、地下へと連れていかれた。
そこには、大きな椅子に腰かけたゼノンの姿があった。
「さあ、『裏』だ。どう楽しませてくれる?」
「お前を抱くにはしきたりがあるそうだな」
その王を名乗る男は、俺に宣言した。
「この次会うときは、『裏』なのだろう?ならば、その次の夜まで抱くのは待ってやろう」
その夜は、俺は、そのまま部屋へと送り返された。
翌日からは、俺は、男に与えられた薄絹以外を身に纏うことを禁じられた。
離宮の使用人たちは、すでに事情を知っているのか俺を今まで以上に見ないふりをしていた。俺の身の回りの世話は、すべてルトがしてくれた。
王を名乗る男の素性は、ルトが使用人たちから聞き出してくれた。
男は、ゼノン・ディアス・ジニアス。
ウィズの腹違いの弟であり、ウィズが唯一殺さずに生かしていた王族だった。幼い頃から兄であるマルキアに傾倒していたゼノンは、兄による反乱にも味方した。自ら王族たちの首を落としたゼノンにとっては、マルキアは、ただ1人の正義であった。
そんな兄が帰国後変わってしまった。
ゼノンは、エイダース王国から戻った兄の変容に最初は、戸惑っていたが、次第に男娼によってたぶらかされてジニアス王国による世界統一を諦めたマルキアへの失望を隠せなくなった。
男娼などに腑抜けにされた兄にかわり王国を導く。
ゼノンは、兄を失脚させるとその身を牢に拘束し嬲りものとしたが殺すことはなかった。
それは、兄への愛情などでなない。
これからこのジニアス王国へと嫁いでくるであろう男娼を兄の目の前で凌辱し、その上で2人とも殺すためだった。
俺は、なんとかエイダース王国と連絡をとる方法がないかと考えた。1番、確実なのは、ヤーマン商会を頼ることだ。この国にもヤーマン商会は、支店を持っている。
だが、俺たちが暮らしている離宮の周辺は、騎士団によって厳しく警備されていて俺はもちろん、ルトも外出など許されない。
俺の魔法が使えればなんとかなるかもしれないが、隷属の首輪のせいで魔法も使えない。
そうこうしているうちに『裏』の夜がやってきた。
再び俺は、地下へと連れていかれた。
そこには、大きな椅子に腰かけたゼノンの姿があった。
「さあ、『裏』だ。どう楽しませてくれる?」
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