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5 転生者は、愛したい。
5ー7 ライバル
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5ー7 ライバル
「僕とロイドは・・叔父上は、まだそんな仲では」
「まだ?」
フェリオス様が片眉を上げた。
「婚約したんだろう?」
「でも、僕たちは」
僕は、フェリオス様をうかがうように見つめた。
「あの契約のせいで」
「契約」
フェリオス様がにやっと笑う。
「そうか。あれのせいでお前は、いまだ清らかな体のままなのか」
清らか
僕は、顔が火照って思わずフェリオス様から視線を外した。
清らかというにはあまりにも僕は、快楽を知りすぎていた。
「正直なところも変わらないな」
フェリオス様が僕の耳に口を近づけて囁く。
「なら。俺にもまだチャンスはあるということかな?」
チャンス?
僕がはっと顔を上げるとフェリオス様は、僕から離れて屋敷の方へと去って行こうとしていた。
「フェリオス様!」
「後で」
フェリオス様が僕の方も見ずに手を上げる。
「ゆっくりと話そうじゃないか、トールズ先生」
僕は、去っていくフェリオス様を見送るととすん、とその場に座り込んでしまった。
吐息が熱い。
体が内側から燃えているように熱かった。
僕は、涙ぐんでいた。
それは、フェリオス様の成長を喜ぶ気持ちだったのかもしれないし、もしかしたら堕落したのだろう魂を憂う気持ちだったのかもしれない。
僕は、両腕で自分自身の体を抱き締めてその場で嗚咽を漏らしていた。
夕暮れがきて鳥たちが寝ぐらに戻る頃、僕は、ようやく立ち上がることができた。
僕は、泣き腫らした顔を小川の清水で洗うとハンカチを取り出して拭った。
ロイドにこんな顔を見せるわけにはいかない!
屋敷に戻った僕にラキアスさんが飛び付いてきた。
「お久しぶりです、トールズ先生!」
「ラキアスさん」
僕は、にっこりと笑ってラキアスさんの手をとった。
「お元気そうで何よりです」
それから。
しばらくラキアスさんの愚痴をきかされた。
一人で荒れたフェリオス様のお世話をしていたのだ。
僕の良心がちくりと痛んだ。
メイドさんが呼びにきてくれて夕食のテーブルにつく。
僕は、ロイドの隣に座り、その前にティーナ様、そして、その隣には、フェリオス様が腰かけていた。
「明日は、メダスも到着するだろうし、この館もしばらくは賑やかになるだろう」
ロイドが貴族の笑みを浮かべてフェリオス様を見た。
「フェリオスも貴族学園を無事に卒業したそうだし、めでたいことだ」
「叔父上は、トールズ先生と婚約されるそうですね」
フェリオス様も口許だけ笑みを浮かべている?
僕は、二人が言い争いになるのではないかと気が気ではなかった。
食事が終わり部屋へ戻ろうとしていたらそっとティーナ様が近づいてきて囁いた。
「お兄様と叔父上が掴み合いの喧嘩をするのではないかと心配してしまいましたわ!」
「それは、さすがにないでしょう」
僕は、ティーナ様に向かってひきつった笑みを浮かべた。
ティーナ様もそんなことを感じ取っていたの?
僕は、ちょっと驚いていた。
「でも、お兄様と叔父上は、昔からトールズ先生のこと取り合うライバルでしたもの」
ティーナ様がふふっと笑った。
「勝敗は、もう、叔父上の勝ちなのでしょうけど、お兄様にとっては初恋でしたものね」
「僕とロイドは・・叔父上は、まだそんな仲では」
「まだ?」
フェリオス様が片眉を上げた。
「婚約したんだろう?」
「でも、僕たちは」
僕は、フェリオス様をうかがうように見つめた。
「あの契約のせいで」
「契約」
フェリオス様がにやっと笑う。
「そうか。あれのせいでお前は、いまだ清らかな体のままなのか」
清らか
僕は、顔が火照って思わずフェリオス様から視線を外した。
清らかというにはあまりにも僕は、快楽を知りすぎていた。
「正直なところも変わらないな」
フェリオス様が僕の耳に口を近づけて囁く。
「なら。俺にもまだチャンスはあるということかな?」
チャンス?
僕がはっと顔を上げるとフェリオス様は、僕から離れて屋敷の方へと去って行こうとしていた。
「フェリオス様!」
「後で」
フェリオス様が僕の方も見ずに手を上げる。
「ゆっくりと話そうじゃないか、トールズ先生」
僕は、去っていくフェリオス様を見送るととすん、とその場に座り込んでしまった。
吐息が熱い。
体が内側から燃えているように熱かった。
僕は、涙ぐんでいた。
それは、フェリオス様の成長を喜ぶ気持ちだったのかもしれないし、もしかしたら堕落したのだろう魂を憂う気持ちだったのかもしれない。
僕は、両腕で自分自身の体を抱き締めてその場で嗚咽を漏らしていた。
夕暮れがきて鳥たちが寝ぐらに戻る頃、僕は、ようやく立ち上がることができた。
僕は、泣き腫らした顔を小川の清水で洗うとハンカチを取り出して拭った。
ロイドにこんな顔を見せるわけにはいかない!
屋敷に戻った僕にラキアスさんが飛び付いてきた。
「お久しぶりです、トールズ先生!」
「ラキアスさん」
僕は、にっこりと笑ってラキアスさんの手をとった。
「お元気そうで何よりです」
それから。
しばらくラキアスさんの愚痴をきかされた。
一人で荒れたフェリオス様のお世話をしていたのだ。
僕の良心がちくりと痛んだ。
メイドさんが呼びにきてくれて夕食のテーブルにつく。
僕は、ロイドの隣に座り、その前にティーナ様、そして、その隣には、フェリオス様が腰かけていた。
「明日は、メダスも到着するだろうし、この館もしばらくは賑やかになるだろう」
ロイドが貴族の笑みを浮かべてフェリオス様を見た。
「フェリオスも貴族学園を無事に卒業したそうだし、めでたいことだ」
「叔父上は、トールズ先生と婚約されるそうですね」
フェリオス様も口許だけ笑みを浮かべている?
僕は、二人が言い争いになるのではないかと気が気ではなかった。
食事が終わり部屋へ戻ろうとしていたらそっとティーナ様が近づいてきて囁いた。
「お兄様と叔父上が掴み合いの喧嘩をするのではないかと心配してしまいましたわ!」
「それは、さすがにないでしょう」
僕は、ティーナ様に向かってひきつった笑みを浮かべた。
ティーナ様もそんなことを感じ取っていたの?
僕は、ちょっと驚いていた。
「でも、お兄様と叔父上は、昔からトールズ先生のこと取り合うライバルでしたもの」
ティーナ様がふふっと笑った。
「勝敗は、もう、叔父上の勝ちなのでしょうけど、お兄様にとっては初恋でしたものね」
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