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3 楽しい学園生活?
3ー4 初恋
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3ー4 初恋
入学式がすんで1ヶ月が過ぎた。
だいぶん、学校に慣れてきた頃、俺は、アンドレア王女の離宮から王立モスキュラード学園の寮に引っ越すことにした。
アンドレア王女は、俺を引き留めようとしたが、俺の気持ちは変わらない。
これ以上、アンドレア王女のもとにいるわけにはいかない。
それは、ルシリアさんにも話していた。
『王女の飼い犬』
それが今の俺の渾名だ。
それは、別にかまわない。
俺は、アンドレア王女の側にいられるなら犬でもかまわなかった。
故郷を追われた俺を拾ってくれたのは、アンドレア王女だ。
俺は、アンドレア王女のために生きアンドレア王女のために死にたい。
だけど。
未婚の、しかも婚約者もいない王女が離宮に男を飼っているなどと噂されるようになっていた。
貴族社会においてもっとも怖いのはスキャンダルだ。
アンドレア王女が『聖女』であったことが知られるようになり、王女の立場も変化していた。
今まで王位継承の争いから一歩引いたところにいたアンドレア王女が『聖女』であったために急に王位継承者として浮上してきたのだ。
俺は、今までアンドレア王女の好意に甘えすぎていた。
「私のこと、嫌いになってしまったの?」
アンドレア王女が縋るような眼差しで俺を見上げる。
「私は…エドワード様のことを」
そこまで言ってアンドレア王女が口を閉ざす。
うっすらと桃色に染まる頬に俺は、息を飲む。
アンドレア王女は、美しい。
美しく、強い、俺の主。
「安心してください、アンドレア様」
俺は、アンドレア王女の前に跪く。
「たとえお側を離れても俺の心は、あなたのもとにあります。俺は、あなたの騎士ですから」
アンドレア王女がごくり、と喉を鳴らすのが聞こえた。
「エドワード…あなたを私の騎士と認めます」
アンドレア王女の声が震えている。
「永遠に忠誠を誓うことを許します」
それは、俺たちが永遠の主従の絆で結ばれるということ。
つまり。
俺とアンドレア王女は、もう、恋人同士にはなれないということ。
王女は、俺に背を向けた。
震える小さな背に俺は、手を伸ばしかけるが、なんとかそれを思い止まった。
俺は、立ち上がるとアンドレア王女に背を向け王女の離宮を後にする。
アンドレア王女。
俺は、アンドレア王女のことが好きだった。
この世界における初恋、だ。
でも。
アンドレア王女は、俺の手が決して届かない存在だ。
決して触れてはいけない存在。
ただ。
俺は、誠心誠意、王女の盾となり剣となろう。
それが俺がこの世界に生まれた理由のような気がしていた。
入学式がすんで1ヶ月が過ぎた。
だいぶん、学校に慣れてきた頃、俺は、アンドレア王女の離宮から王立モスキュラード学園の寮に引っ越すことにした。
アンドレア王女は、俺を引き留めようとしたが、俺の気持ちは変わらない。
これ以上、アンドレア王女のもとにいるわけにはいかない。
それは、ルシリアさんにも話していた。
『王女の飼い犬』
それが今の俺の渾名だ。
それは、別にかまわない。
俺は、アンドレア王女の側にいられるなら犬でもかまわなかった。
故郷を追われた俺を拾ってくれたのは、アンドレア王女だ。
俺は、アンドレア王女のために生きアンドレア王女のために死にたい。
だけど。
未婚の、しかも婚約者もいない王女が離宮に男を飼っているなどと噂されるようになっていた。
貴族社会においてもっとも怖いのはスキャンダルだ。
アンドレア王女が『聖女』であったことが知られるようになり、王女の立場も変化していた。
今まで王位継承の争いから一歩引いたところにいたアンドレア王女が『聖女』であったために急に王位継承者として浮上してきたのだ。
俺は、今までアンドレア王女の好意に甘えすぎていた。
「私のこと、嫌いになってしまったの?」
アンドレア王女が縋るような眼差しで俺を見上げる。
「私は…エドワード様のことを」
そこまで言ってアンドレア王女が口を閉ざす。
うっすらと桃色に染まる頬に俺は、息を飲む。
アンドレア王女は、美しい。
美しく、強い、俺の主。
「安心してください、アンドレア様」
俺は、アンドレア王女の前に跪く。
「たとえお側を離れても俺の心は、あなたのもとにあります。俺は、あなたの騎士ですから」
アンドレア王女がごくり、と喉を鳴らすのが聞こえた。
「エドワード…あなたを私の騎士と認めます」
アンドレア王女の声が震えている。
「永遠に忠誠を誓うことを許します」
それは、俺たちが永遠の主従の絆で結ばれるということ。
つまり。
俺とアンドレア王女は、もう、恋人同士にはなれないということ。
王女は、俺に背を向けた。
震える小さな背に俺は、手を伸ばしかけるが、なんとかそれを思い止まった。
俺は、立ち上がるとアンドレア王女に背を向け王女の離宮を後にする。
アンドレア王女。
俺は、アンドレア王女のことが好きだった。
この世界における初恋、だ。
でも。
アンドレア王女は、俺の手が決して届かない存在だ。
決して触れてはいけない存在。
ただ。
俺は、誠心誠意、王女の盾となり剣となろう。
それが俺がこの世界に生まれた理由のような気がしていた。
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