魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ

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7 マルムト攻防戦

7ー8 解呪

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 7ー8 解呪

 鼻をくすぐる甘い香りにミリアーナ様の動きが止まる。
 「これ、何?」
 「プリン、だ」
 俺は、皿の脇に置いてあったスプーンで一すくいプリンをすくいとるとミリアーナ様の口許へと持っていった。
 ミリアーナ様は、頑なに拒もうとしていたが我慢できずにぱくっと口に含んだ。
 みるみる内にミリアーナ様の表情が蕩けていく。
 「おいしい…」
 俺は、次々とプリンを食べさせていく。
 ミリアーナ様は、大人しく食べさせられていた。
 全部食べ終わると、ミリアーナ様の表情が歪んだ。
 涙が溢れて。
 嗚咽しているミリアーナ様の背を俺は、優しく擦ってやる。
 「うっ…ひぐっ…」
 泣いているミリアーナ様に俺は、黙ったまま寄り添っていた。
 ミリアーナ様は、俺にすがり付いて泣きじゃくる。
 俺は、ただ背や頭を撫でてやった。
 しばらく泣くとミリアーナ様は、落ち着いてきて。
 「…ごめんなさい」
 蚊の鳴くような小さな声でミリアーナ様が呟く。
 「あたし、のせいで、みんなが…」
 「そうですね」
 俺は、ミリアーナ様に囁いた。
 「あなたがしたことは決して許されるべきことではない。あなたは、償わなくてはならないでしょう」
 「償う?」
 ミリアーナ様が顔を上げる。
 「どうやって?」
 「まずは、すべてを話してください」
 俺は、ゆっくりと静かに話した。
 「『観測者』のことや、なぜ、あなたがこんなことをすることになったのか、とかを俺に聞かせてください」
 「それは…」
 ミリアーナ様の表情が曇る。
 「あたしは…できないって言ったの。だけど、『観測者』は、やれって言った。あたしがいい子にしていう通りにしないとフローラを殺すって…」
 ミリアーナ様は、とつとつと話した。
 「フローラは、あたしのたった1人の家族なの。だから、あたし、『観測者』がいう通りにしなきゃ…フローラが殺されちゃうっ!」
 ミリアーナ様の大きな青い瞳がみるみる潤んでいく。
 俺は、そっとミリアーナ様の頭を優しく撫でてやる。
 「そうですか。『観測者』がどこにいるかわかりますか?」
 俺の問いにミリアーナ様は、口をはくはくとさせるが何も言おうとはしない。
 うん?
 もしかして制約がかかってるのか?
 俺は、『魔眼』でミリアーナ様を見る。
 ミリアーナ様の手足、それに額に何かの紋様が刻まれている?
 これは、呪い、だ。
 俺は、『魔法書』を取り出すと解呪の『魔法』を使う。
 ミリアーナ様が顔を歪める。
 ミリアーナ様の体に刻まれていた呪いが黒い煙のようになってミリアーナ様の身体から出ていくのが見えた。
 
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