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4 邪神の神子
4ー10 常のことではございません。
4ー10 常のことではございません。
僕は、ふわふわと辺りを漂うようないい気持ちで目覚めた。
口許に笑みを浮かべて僕は、たゆたっていた。
ああ。
なんだか、満たされた感覚。
それは、僕が産まれて初めて感じる感覚だった。
すごく満足した感じ。
まるで、産まれたときから探していた何かを見つけたような、そんな気持ちだった。
でも。
僕は、考えていた。
何かを忘れているような。
「ラムダ様」
不意に名前を呼ばれて僕は、驚いて飛び上がらんばかりにして体を起こした。
そこには、エリアン神官がいた。
エリアンは、僕の体に付けられた後をたどるように僕の体をそっと指先で伝っていた。
「ああ、ラムダ様。我が覇姫よ」
あれ?
僕は、首を傾げていた。
なんで、この人がここにいるの?
確か。
僕は、ロイと婚姻の儀式をすませてから。
僕の頬がかぁっと火照る。
僕たちは、この人の目の前で契ったんだった。
「お目覚めでございますか?」
エリアンが僕の左手の契約の指輪にキスをするのを僕は、ぼんやりと見つめていた。
なんで、ここにこの人が?
僕は、少し不満だった。
ここには、ロイにいて欲しかった。
ロイ。
なんで、一緒にいてくれなかったんだ。
僕は、ため息をついた。
やはり、ロイにとって僕は、ただの形式だけの嫁なのかな。
昨夜のロイの様子に、少しだけ僕は夢を見てしまったのだ。
もしかしてロイは、僕のことを本当に愛してくれているんじゃないか、と。
そんな僕の様子にエリアンは、問いかけた。
「何をお悩みですか?ラムダ様」
エリアンに見つめられて僕は、なんだか居心地の悪さを感じていた。
エリアンは、僕から体を離すとその場にひれ伏した。
「ラムダ様、先ほどはいろいろなご無礼を働きましたこと、どうかお許しくださいませ」
ご無礼?
僕は、ぐるぐると頭を思考を巡らせた。
初夜のことが思い出されて僕は、どくん、と体が脈打つのを感じた。
体が。
熱い。
「ご無礼って、でも、あれが普通、なんだよね?」
僕が問いかけるとエリアンが頭を振った。
「あれは、常のことではございません」
はい?
僕は、ぎょっとしてしまった。
あれって、やっぱり普通じゃないんだ?
「でも、じゃあ、なんで?」
「私は」
エリアンが真剣な表情で口を開いた。
「女神の神官ではございません」
マジですか?
僕は、ふわふわと辺りを漂うようないい気持ちで目覚めた。
口許に笑みを浮かべて僕は、たゆたっていた。
ああ。
なんだか、満たされた感覚。
それは、僕が産まれて初めて感じる感覚だった。
すごく満足した感じ。
まるで、産まれたときから探していた何かを見つけたような、そんな気持ちだった。
でも。
僕は、考えていた。
何かを忘れているような。
「ラムダ様」
不意に名前を呼ばれて僕は、驚いて飛び上がらんばかりにして体を起こした。
そこには、エリアン神官がいた。
エリアンは、僕の体に付けられた後をたどるように僕の体をそっと指先で伝っていた。
「ああ、ラムダ様。我が覇姫よ」
あれ?
僕は、首を傾げていた。
なんで、この人がここにいるの?
確か。
僕は、ロイと婚姻の儀式をすませてから。
僕の頬がかぁっと火照る。
僕たちは、この人の目の前で契ったんだった。
「お目覚めでございますか?」
エリアンが僕の左手の契約の指輪にキスをするのを僕は、ぼんやりと見つめていた。
なんで、ここにこの人が?
僕は、少し不満だった。
ここには、ロイにいて欲しかった。
ロイ。
なんで、一緒にいてくれなかったんだ。
僕は、ため息をついた。
やはり、ロイにとって僕は、ただの形式だけの嫁なのかな。
昨夜のロイの様子に、少しだけ僕は夢を見てしまったのだ。
もしかしてロイは、僕のことを本当に愛してくれているんじゃないか、と。
そんな僕の様子にエリアンは、問いかけた。
「何をお悩みですか?ラムダ様」
エリアンに見つめられて僕は、なんだか居心地の悪さを感じていた。
エリアンは、僕から体を離すとその場にひれ伏した。
「ラムダ様、先ほどはいろいろなご無礼を働きましたこと、どうかお許しくださいませ」
ご無礼?
僕は、ぐるぐると頭を思考を巡らせた。
初夜のことが思い出されて僕は、どくん、と体が脈打つのを感じた。
体が。
熱い。
「ご無礼って、でも、あれが普通、なんだよね?」
僕が問いかけるとエリアンが頭を振った。
「あれは、常のことではございません」
はい?
僕は、ぎょっとしてしまった。
あれって、やっぱり普通じゃないんだ?
「でも、じゃあ、なんで?」
「私は」
エリアンが真剣な表情で口を開いた。
「女神の神官ではございません」
マジですか?
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