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10 すべてが愛でしょ?
10ー2 魔王
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10ー2 魔王
「誰だ?」
闇の奥から低い魔物の呻きのような声がきこえてきた。
イグルトは、僕を抱いたまま礼をとる。
「イグルトでございます。クーンシー陛下」
「イグルト、か?久しいな」
声が少しだけ和らぐのがわかった。
イグルトは、僕を抱えたまま闇の方へと歩み寄った。
すごい濃い瘴気に僕は、息がつまるのを感じていた。
イグルトは、その闇の中心にあった大きな寝台の方へと近づくと僕をその上にそっとおろした。
「これは、なんのつもりだ?」
声の主が少し不機嫌な様子できくのにイグルトは、答えた。
「これは、魔吸者でございます」
イグルトは、その場に跪く。
「どうかこの者をお側にお召しくださいますよう。そうすれば陛下の病もすぐに癒えることでございましょう」
「魔吸者、か」
獣じみた声の主は、低い笑い声をあげた。
「面白い。この私の魔力に人間ごときがどこまで堪えられるか試すのも一興よ」
闇の中から毛むくじゃらの黒い手がいくつも伸びてきて僕のことを腕や体をつかんだ。
「ひっ!」
怯えている僕にその声の主は告げた。
「いいだろう。人間よ。今宵より私の寝所につかえることを許す」
いや!
僕は、いくつもの手を振り払って逃げようとした。
魔獣と交わるなんて、嫌だ!
僕は、ベッドから降りて駆け出そうとした。
広い部屋の中には、すでにイグルトの姿はなかった。
ベッドから這い出した僕の足を毛むくじゃらの手が掴んで闇の中心へと引き寄せようとする。
「あ、あっ!」
あっという間に僕は、その腕に宙吊りにされて闇の中へと引き込まれた。
殺される!
僕は、恐怖のあまり震える体を抱き締めて身を守ろうとした。
闇の中は強い瘴気が渦巻いていて僕は、息苦しくて咳き込んだ。
「ふっ、この瘴気に堪えられるか?人間よ」
周囲からいくつもの手が伸びてきて僕の両手両足を空中で拘束した。
「は、離せ!」
抗おうとする僕のことを見て魔王は、低く嗤った。
「おお、なんとけなげな生き物よ。この魔王から逃れられるとでも思っているのか?」
黒い毛むくじゃらの手が何本も伸びてきて僕の着ている服を荒々しく剥ぎ取っていく。
「誰だ?」
闇の奥から低い魔物の呻きのような声がきこえてきた。
イグルトは、僕を抱いたまま礼をとる。
「イグルトでございます。クーンシー陛下」
「イグルト、か?久しいな」
声が少しだけ和らぐのがわかった。
イグルトは、僕を抱えたまま闇の方へと歩み寄った。
すごい濃い瘴気に僕は、息がつまるのを感じていた。
イグルトは、その闇の中心にあった大きな寝台の方へと近づくと僕をその上にそっとおろした。
「これは、なんのつもりだ?」
声の主が少し不機嫌な様子できくのにイグルトは、答えた。
「これは、魔吸者でございます」
イグルトは、その場に跪く。
「どうかこの者をお側にお召しくださいますよう。そうすれば陛下の病もすぐに癒えることでございましょう」
「魔吸者、か」
獣じみた声の主は、低い笑い声をあげた。
「面白い。この私の魔力に人間ごときがどこまで堪えられるか試すのも一興よ」
闇の中から毛むくじゃらの黒い手がいくつも伸びてきて僕のことを腕や体をつかんだ。
「ひっ!」
怯えている僕にその声の主は告げた。
「いいだろう。人間よ。今宵より私の寝所につかえることを許す」
いや!
僕は、いくつもの手を振り払って逃げようとした。
魔獣と交わるなんて、嫌だ!
僕は、ベッドから降りて駆け出そうとした。
広い部屋の中には、すでにイグルトの姿はなかった。
ベッドから這い出した僕の足を毛むくじゃらの手が掴んで闇の中心へと引き寄せようとする。
「あ、あっ!」
あっという間に僕は、その腕に宙吊りにされて闇の中へと引き込まれた。
殺される!
僕は、恐怖のあまり震える体を抱き締めて身を守ろうとした。
闇の中は強い瘴気が渦巻いていて僕は、息苦しくて咳き込んだ。
「ふっ、この瘴気に堪えられるか?人間よ」
周囲からいくつもの手が伸びてきて僕の両手両足を空中で拘束した。
「は、離せ!」
抗おうとする僕のことを見て魔王は、低く嗤った。
「おお、なんとけなげな生き物よ。この魔王から逃れられるとでも思っているのか?」
黒い毛むくじゃらの手が何本も伸びてきて僕の着ている服を荒々しく剥ぎ取っていく。
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