36 / 76
4 春だから『農家に婿を大作戦』始動!だって、人口増やしたいんだもん。
4ー3 蜂蜜ゲットだぜ!
しおりを挟む春が過ぎた頃、村の辺りは、雨季に入り毎日の様に雨が降る日が続いた。
俺は、最近、魔物の一種であるクィンビーという巨大なミツバチをティムして飼っていた。
目的は、蜂蜜を得ることだ。
クィンビーの巣箱を置いた回りの畑には、プリルというイチゴとよく似た果物の木を植えていて、クィンビーがプリルの蜜を集めるのと同時にプリルに受粉させて実をつけさせることにもなっていた。
俺は、雨の中、アズミちゃんを連れてクィンビーの巣箱を見に行った。
ブンブン飛んでいるクィンビーを払いながら巣箱を覗くと、密がたっぷりとたまっていた。
うん。
俺は、蜜を絞ることにした。
俺は、巣箱の中のクィンビーの巣からクィンビーを丁寧に払ってから、それをストレージにしまった。
そして、ストレージから蜜だけを取り出して大きな瓶の中へと入れた。
「いい匂い」
アズミちゃんがクンクン蜜の匂いを嗅いでいる。
この蜜は、プリルの花の密を集めたものでとても甘い香りがしていた。
俺は、スプーンで密をすくうとアズミちゃんの口に入れてやった。
「んっ!」
アズミちゃんの表情がとろん、となって夢見るような眼差しになった。
「甘い!」
この世界では、養蜂は、あまり盛んではなく、 人々は、蜂蜜を口にすることは滅多にない。
俺は、この蜂蜜を使ってアズミちゃんにおやつを作ってやることにした。
まず、魔道具のホットプレートに魔力を流して暖め、そこにムーアの乳で作ったバターを少し溶かしてやる。
そして、俺は、蜂蜜入りのパンケーキを焼くと皿に盛り付け、その上にたっぷりの生クリームとプリルの赤い実を飾り付けた。
その頃になると匂いに惹かれて姫やら、アリサ、ナジとジルまで集まってきていた。
俺は、彼ら全員にパンケーキを作ってご馳走した。
「おいひぃ!」
「甘くって幸せな味」
「なかなかうまいですね、これは」
みんな、ペロリと平らげてしまい、おかわりまでしていた。
俺は、この蜂蜜を次の行商で魔界へ行くときに持っていくつもりだった。
それから、俺は、プリルのジャムを作った。
甘酸っぱいおいしいジャムをたっぷりと中に入れたジャムパンを作ると。俺は、それをストレージに入れておいた。
ストレージの中は、時間の流れから切り離されているから、入れたパンは、いつまでも取り出したときには、焼きたての美味しさだった。
俺は、他にもいろいろな果物を育てていたので、それで何種類かのジャムを作って瓶に詰めた。
それに、果実酒。
俺は、まだ未成年だから酒は飲めないので、アリサに試飲をしてもらうと、とても
好評だった。
後、クルングの実のパイを焼いてみた。
クルングの実は、赤くて丸い、リンゴによく似た実で味もよく似ていた。
俺は、それらの品を次々とストレージに仕舞っていった。
2
あなたにおすすめの小説
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる