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21 あいつに取り憑かれた
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「ミハイルに取り憑かれたって?」
イグドールがやってきたと思ったら、いきなり、俺の目を覗き込んできいた。
「ミハイルは、利欲の魔王、己の欲望のためならどんなことでもする奴だ」
「でも、ミハイルは、もう死んだ。確かに、この目で見た」
オレが言うと、イグドールが舌打ちした。
「やっぱり、だ。ハジメ、お前は、ミハイルに汚されている」
「えっ?」
俺は、慌てて言った。
「あの、ミハイルには、何もされてないんだよ」
「違う。肉体ではなく、精神が汚染されているってことだ」
はい?
イグドールは、オレの左目を指し示した。
「その証拠に、目の奥に奴の紋様が刻まれている」
「本当だ」
ビザークが俺の左目を覗き込んで言った。
「こんなところに印を残すなんて」
「これは、呪い、だ。たぶん、たちが悪いやつだ」
イグドールがソファに腰かけると、俺を膝の上にのせて話した。
「なんで、膝の上なわけ?」
俺がきくと、イグドールが真面目な顔をして言った。
「お前がかわいいからだ、ハジメ」
はい?
オレは、目が点だった。
何、この人、やっぱヘンだよ。
「イグドール様」
ヴィスコンティがイグドールに微笑みながらティーカップを渡し、お茶を注いだ。
「そろそろハジメから離れてもらえますか?」
あっ。
オレは、見てしまった。
ヴィスコンティの笑顔の奥で、目が笑ってないということを。
イグドールは、熱いお茶を溢れるほど注がれても、まだ、笑って見せた。
「ハジメは、私のものでもあるのだ」
ええっ?
オレは、きいた。
「いつからだよ?」
「生まれる前から」
イグドールは、溢れるお茶を一気に飲み干すとオレに頬づりした。
「それに一番最初にハジメにプロポーズしたのは、私だしな」
「ちゃんとお断りしたじゃないか!」
オレがイグドールを拒もうとすると、イグドールがマジな顔をした、
「だが、どうやら今、一番、ハジメの近くにいるのは、ミハイルのようだな」
はい?
オレは、ハトマメ状態でイグドールを見つめた。
「どういうこと?」
「ミハイルは、今、肉体を失っている。だが、魔王にとっては、そんなことはたいした問題ではない」
イグドールは、言った。
「問題なのは、ミハイルのダンジョンコアを俺が破壊したということだ」
「どういうことです?」
ヴィスコンティがきくと、イグドールが答える。
「普通、肉体を失ってもダンジョンコアがあれば、魔王の肉体は、再生される。だが、今、ミハイルには、肉体を再生するコアがないわけだ。本来、これは、魔王にとっての死を意味する。だが、ミハイルは、肉体を失う前にハジメの中に己の魂の一部を移植していたんだ」
「なんのために、そんなことを?」
俺がきくと、イグドールは、面白くなさげに言った。
「ミハイルは、お前を本気で番にしようとしていたんだろうな。だから、お前の魂までも手に入れるために自分自身の魂をお前に与えたのだろう」
「ミハイルが魂を俺に?」
俺は、イグドールを見た。
イグドールは、背後から俺を抱き締めて耳元で囁いた。
「心配しなくても大丈夫だ。今夜から、私が悪い夢を見ないように一緒に寝てやる」
「お断りします」
ヴィスコンティがイグドールから俺を奪い取って抱き寄せた。
「ハジメのことは、私が守ります」
「しかし、ミハイルは、強敵だぞ」
イグドールがヴィスコンティを睨み付けた。
「しかも、この敵は、ハジメの内側にいるんだからな」
「ヴィスコンティ」
ビザークが口を挟んだ。
「諦めろ。この敵は、いくらお前でも倒せないぞ。ここは、イグドール様に任せた方がいい」
「しかし・・」
ヴィスコンティが唇を噛んだ。
「・・わかりました。この件では、イグドール様に譲るしかないですね」
「で?」
イグドールがヴィスコンティにきいた。
「なんでお前がここにいる?」
その夜、俺のベッドには、俺を挟んで右にイグドール、左にヴィスコンティがいた。
ヴィスコンティは、俺をぎゅっと抱き寄せて言った。
「ハジメは、私の恋人だからです」
「だが、今、ハジメをミハイルから守れるのは、魔王であるこの私、だ。お前は、邪魔だ。とっとと去れ!」
イグドールがヴィスコンティに言って、俺を引き寄せた。
だが、ヴィスコンティは、俺のことを離しはしない。
2人に両側から引っ張られて、俺は、悲鳴をあげた。
「痛い、って!やめて!2人とも」
俺は、2人の手を振り払うとさっさとベッドに横になった。
「俺は、もう、寝るからね」
「ハジメ」
「私も寝るぞ」
こうして俺たちは、3人一緒のベッドで横になった。
なんだか、緊張する。
俺は、なかなか眠れなかった。
「眠れないのか?ハジメ」
イグドールが俺に囁いた。
「眠らせてやろうか?」
「いや、いいよ」
オレは、目を閉じたまま言った。
「なんか、イグドールに任せたら、変なことされそうだし・・」
「変なことって、なんだよ?」
「今、あなたがしようとしているようなことです、イグドール様」
ヴィスコンティが俺の手を握ってきた。
暖かな手に包まれて、俺は、ゆっくりと眠りに落ちていった。
そして。
俺は、夢を見ていた。
いつもの、あの夢。
誰かが俺を抱き締めて囁く。
「お前は、私のものだ、ハジメ」
「俺は、あなたのものにはなれない」
俺は、はっきりと言葉に出して言った。
「俺には、愛する人がいるから」
「言ってくれる」
その誰かは、徐々に変化していき、やがて、それは、ミハイルの姿になった。
漆黒の髪に、金色の瞳。
ミハイルは、じっと俺を見つめると、そっと俺の唇に触れてきた。
「私がこの手に触れながら手に入れられぬものなど、この世にはないのだ、ハジメ」
ミハイルは、噛みつくようなキスをした。
「お前だって、例外ではない」
ミハイルの口づけに、俺は、逆らうことができない。
「私が触れた以上は、お前も私のもの、だ」
俺は、ミハイルの腕に抱かれて呼吸を乱した。
体が。
甘く痺れるように、ミハイルの触れた場所が熱くなっていく。
「ふっ・・あっ!」
「愛しているぞ、ハジメ。お前に会うために、私は、幾千もの夜、幾万もの孤独の闇を越えてきたのだ」
「ミハイル・・」
俺は、奴の手に触れられると、全身で感じてしまい、思わず声が漏れる。
「ハジメ」
遠くで。
誰かが俺の名を呼んでいるような気がして、俺は、ミハイルから気をそらした。
そのとき。
「・・ジメ・・ハジメ・・」
俺は、揺り起こされて、ゆっくりと目を開いた。
「んっ・・」
「ハジメ!」
「ヴィスコンティ?」
俺は、まだ、目が覚めきらないで夢うつつでヴィスコンティの名を呼んだ。ヴィスコンティは、俺を抱き締めて囁いた。
「ハジメ、大丈夫ですか?」
「うん・・」
「間違いないな」
イグドールが俺の夜着を剥いで俺の体を見つめていた。
「やはり、お前の中にミハイルが紛れている」
「イグドール?」
俺は、焦ってイグドールの目から体を隠そうとして両手をかざした。
「やっ!見ないで!」
「ハジメ」
イグドールが俺の体に浮かび上がる紋様を見て言った。
「もしかしたら、思っている以上に、不味いことになってるのかも知れんぞ」
マジですか?
イグドールがやってきたと思ったら、いきなり、俺の目を覗き込んできいた。
「ミハイルは、利欲の魔王、己の欲望のためならどんなことでもする奴だ」
「でも、ミハイルは、もう死んだ。確かに、この目で見た」
オレが言うと、イグドールが舌打ちした。
「やっぱり、だ。ハジメ、お前は、ミハイルに汚されている」
「えっ?」
俺は、慌てて言った。
「あの、ミハイルには、何もされてないんだよ」
「違う。肉体ではなく、精神が汚染されているってことだ」
はい?
イグドールは、オレの左目を指し示した。
「その証拠に、目の奥に奴の紋様が刻まれている」
「本当だ」
ビザークが俺の左目を覗き込んで言った。
「こんなところに印を残すなんて」
「これは、呪い、だ。たぶん、たちが悪いやつだ」
イグドールがソファに腰かけると、俺を膝の上にのせて話した。
「なんで、膝の上なわけ?」
俺がきくと、イグドールが真面目な顔をして言った。
「お前がかわいいからだ、ハジメ」
はい?
オレは、目が点だった。
何、この人、やっぱヘンだよ。
「イグドール様」
ヴィスコンティがイグドールに微笑みながらティーカップを渡し、お茶を注いだ。
「そろそろハジメから離れてもらえますか?」
あっ。
オレは、見てしまった。
ヴィスコンティの笑顔の奥で、目が笑ってないということを。
イグドールは、熱いお茶を溢れるほど注がれても、まだ、笑って見せた。
「ハジメは、私のものでもあるのだ」
ええっ?
オレは、きいた。
「いつからだよ?」
「生まれる前から」
イグドールは、溢れるお茶を一気に飲み干すとオレに頬づりした。
「それに一番最初にハジメにプロポーズしたのは、私だしな」
「ちゃんとお断りしたじゃないか!」
オレがイグドールを拒もうとすると、イグドールがマジな顔をした、
「だが、どうやら今、一番、ハジメの近くにいるのは、ミハイルのようだな」
はい?
オレは、ハトマメ状態でイグドールを見つめた。
「どういうこと?」
「ミハイルは、今、肉体を失っている。だが、魔王にとっては、そんなことはたいした問題ではない」
イグドールは、言った。
「問題なのは、ミハイルのダンジョンコアを俺が破壊したということだ」
「どういうことです?」
ヴィスコンティがきくと、イグドールが答える。
「普通、肉体を失ってもダンジョンコアがあれば、魔王の肉体は、再生される。だが、今、ミハイルには、肉体を再生するコアがないわけだ。本来、これは、魔王にとっての死を意味する。だが、ミハイルは、肉体を失う前にハジメの中に己の魂の一部を移植していたんだ」
「なんのために、そんなことを?」
俺がきくと、イグドールは、面白くなさげに言った。
「ミハイルは、お前を本気で番にしようとしていたんだろうな。だから、お前の魂までも手に入れるために自分自身の魂をお前に与えたのだろう」
「ミハイルが魂を俺に?」
俺は、イグドールを見た。
イグドールは、背後から俺を抱き締めて耳元で囁いた。
「心配しなくても大丈夫だ。今夜から、私が悪い夢を見ないように一緒に寝てやる」
「お断りします」
ヴィスコンティがイグドールから俺を奪い取って抱き寄せた。
「ハジメのことは、私が守ります」
「しかし、ミハイルは、強敵だぞ」
イグドールがヴィスコンティを睨み付けた。
「しかも、この敵は、ハジメの内側にいるんだからな」
「ヴィスコンティ」
ビザークが口を挟んだ。
「諦めろ。この敵は、いくらお前でも倒せないぞ。ここは、イグドール様に任せた方がいい」
「しかし・・」
ヴィスコンティが唇を噛んだ。
「・・わかりました。この件では、イグドール様に譲るしかないですね」
「で?」
イグドールがヴィスコンティにきいた。
「なんでお前がここにいる?」
その夜、俺のベッドには、俺を挟んで右にイグドール、左にヴィスコンティがいた。
ヴィスコンティは、俺をぎゅっと抱き寄せて言った。
「ハジメは、私の恋人だからです」
「だが、今、ハジメをミハイルから守れるのは、魔王であるこの私、だ。お前は、邪魔だ。とっとと去れ!」
イグドールがヴィスコンティに言って、俺を引き寄せた。
だが、ヴィスコンティは、俺のことを離しはしない。
2人に両側から引っ張られて、俺は、悲鳴をあげた。
「痛い、って!やめて!2人とも」
俺は、2人の手を振り払うとさっさとベッドに横になった。
「俺は、もう、寝るからね」
「ハジメ」
「私も寝るぞ」
こうして俺たちは、3人一緒のベッドで横になった。
なんだか、緊張する。
俺は、なかなか眠れなかった。
「眠れないのか?ハジメ」
イグドールが俺に囁いた。
「眠らせてやろうか?」
「いや、いいよ」
オレは、目を閉じたまま言った。
「なんか、イグドールに任せたら、変なことされそうだし・・」
「変なことって、なんだよ?」
「今、あなたがしようとしているようなことです、イグドール様」
ヴィスコンティが俺の手を握ってきた。
暖かな手に包まれて、俺は、ゆっくりと眠りに落ちていった。
そして。
俺は、夢を見ていた。
いつもの、あの夢。
誰かが俺を抱き締めて囁く。
「お前は、私のものだ、ハジメ」
「俺は、あなたのものにはなれない」
俺は、はっきりと言葉に出して言った。
「俺には、愛する人がいるから」
「言ってくれる」
その誰かは、徐々に変化していき、やがて、それは、ミハイルの姿になった。
漆黒の髪に、金色の瞳。
ミハイルは、じっと俺を見つめると、そっと俺の唇に触れてきた。
「私がこの手に触れながら手に入れられぬものなど、この世にはないのだ、ハジメ」
ミハイルは、噛みつくようなキスをした。
「お前だって、例外ではない」
ミハイルの口づけに、俺は、逆らうことができない。
「私が触れた以上は、お前も私のもの、だ」
俺は、ミハイルの腕に抱かれて呼吸を乱した。
体が。
甘く痺れるように、ミハイルの触れた場所が熱くなっていく。
「ふっ・・あっ!」
「愛しているぞ、ハジメ。お前に会うために、私は、幾千もの夜、幾万もの孤独の闇を越えてきたのだ」
「ミハイル・・」
俺は、奴の手に触れられると、全身で感じてしまい、思わず声が漏れる。
「ハジメ」
遠くで。
誰かが俺の名を呼んでいるような気がして、俺は、ミハイルから気をそらした。
そのとき。
「・・ジメ・・ハジメ・・」
俺は、揺り起こされて、ゆっくりと目を開いた。
「んっ・・」
「ハジメ!」
「ヴィスコンティ?」
俺は、まだ、目が覚めきらないで夢うつつでヴィスコンティの名を呼んだ。ヴィスコンティは、俺を抱き締めて囁いた。
「ハジメ、大丈夫ですか?」
「うん・・」
「間違いないな」
イグドールが俺の夜着を剥いで俺の体を見つめていた。
「やはり、お前の中にミハイルが紛れている」
「イグドール?」
俺は、焦ってイグドールの目から体を隠そうとして両手をかざした。
「やっ!見ないで!」
「ハジメ」
イグドールが俺の体に浮かび上がる紋様を見て言った。
「もしかしたら、思っている以上に、不味いことになってるのかも知れんぞ」
マジですか?
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