24 / 38
24 たった1つの願い
しおりを挟む
俺は、頭の中が嫌悪感と、それと同じくらいの快感に掻き乱されていくのを感じていた。
このまま、こいつらの好きなようにされるのは嫌だ!
俺がそう思ったとき、俺の中で何かが蠢き出すのがわかった。
それは、俺の意識から体のコントロールを奪っていった。
俺は、遠く遠く離れた場所から覗き見ているような感じだった。
俺の中に現れて俺から体のコントロールを奪った誰かは、一度、目を閉じると、再び、目を開いた。
「これが、ルファスの・・ハジメの世界、か」
それは、俺の手足を縛っていた鎖をなんなく引き千切ると俺の手足を見つめて呟いた。
「うむ。まあまあ、馴染んでいるといっていいな」
それは、体にまとわりついていたスライムを炎で燃やし尽くすと、裸になったままの自分の体を見下ろした。
「この私以外の者が、ハジメを蹂躙していいと思っているのか?」
それは、ちらっと双子の方を見ると、低い声で言った。
「お前たちは、殺す!」
「っ!」
双子は、怯えて、お互いの体を抱いて、涙目になって俺の方を見つめていた。
「る、ルファスじゃない!」
「お前は、誰だ?」
双子に問われて、それは、答えた。
「私か?私は」
それは、言った。
「ミハイル。利欲の魔王 ミハイル、だ」
俺は、夢を見ているような気がしていた。
ミハイルは、石の台の上から降りると、双子の方へと歩み寄っていった。
「お前たちは、何者だ?」
「・・嫌悪の魔王 ヌイ」
「・・強情の魔王 アルダ」
2人が弱々しい声で名乗るのをきいて、ミハイルは、ふん、と笑った。
「お前たちには、2つの選択肢がある。まず、1つ目は、私の奴隷になって生きること。もう1つは」
ミハイルが子供たちを指で指して続けた。
「ここで死ぬか」
ミハイルは、楽しげに言った。
「どちらでも好きな方を選ぶがいい。さあ、どちらを選ぶか、答えろ」
「あ・・あの・・こ、殺さないで!」
ミハイルに選択を迫られて、ついに、2人は、泣き出した。
「死にたく、ないよぉ・・お願い、殺さないで」
「ならば」
ミハイルは、小さな黒い珠を手のひらに浮き上がらせると、それをヌイの額に指で摘まんで押し込んだ。
ヌイが苦痛に泣き叫ぶのにもかまわず、ミハイルは、ぐりぐり、と額に指先をねじ込んだ。
「次は、お前だ」
ミハイルは、涙の溢れる瞳を瞬きもせずに見開いて彼を見つめているアルダを振り返ると再び、手のひらに珠を作った。それを指先で摘まみ、金縛りにあったかのように動かないアルダの額に埋め込んだ。
「い、いたい!いたいよ!」
アルダが悲鳴をあげるのを見つめて、ミハイルは、くっくっと低く笑った。
「この珠は、お前たちが私の奴隷だということの証だ。もし、私の命に背くようなことがあれば、そのときは、お前たちの体内で爆ぜ散り、死をもたらす」
「あ・・あぁ・・」
双子は、地面にへたり込んで、泣きながらミハイルを見上げていた。
「このままでは、少し、まずいか」
ミハイルは、呟くと、ぱっと手を振った。すると、裸だった体を服が覆い包んだ。
「やはり、ハジメのこの能力は便利でいいな」
ミハイルは、しゃくりあげている双子を放置して部屋を出ていった。
ダンジョンの作りは、どこもだいたい似たようなものらしい。
ミハイルは、ダンジョンコアの置かれている部屋へと向かうと、そこに置かれている2つのコアを手に取り、それをストレージへと収納した。
そして、部屋から出ると、ダンジョンの外へと向かって歩き出した。
ふと、ミハイルの視界に鏡にうつった俺の姿が過った。
いや、違う。
鏡に写っているのは、俺じゃなくってミハイルの姿だった。
漆黒の髪、金色の瞳。
ミハイルの姿に俺は、息を飲んだ。
「どういうことだ?」
ミハイルは、立ち止まり鏡の中を覗き込んだ。
「変化している」
なんで?
俺は、ミハイルの中で声をあげた。
俺は、俺なのに、なんで、ミハイルの姿になってるんだ?
ミハイルが眉をしかめる。
「ハジメ、よ。今は、私の時間だ。しばらくお前は、眠っているがいい」
ミハイルの言葉と共に、俺の意識は、闇へと飲まれていった。
次に、俺が目覚めると、俺は、どこか知らない場所にいた。
そこは、見たこともない、どこかの草原の中にある屋敷の一室だった。
屋敷の中には、俺以外には誰の気配もなかった。
俺は、空腹を覚えて、とりあえず、何か食べ物を探すために食堂へと向かった。
なぜか、俺は、ここを知らないはずなのに、どこに何があるかを知っていた。
食堂には、湯気のたつ暖かな食事が用意されていた。
そのメニューも、もとの世界の料理で、俺の好きなものばかりだった。
ハンバーグ、グラタン、オムレツ・・
この世界では、あまり見かけることのないものばかりだ。
俺が食卓につくと、いつの間にか、皿の下に白い紙が挟んであることに気づいた。
俺は、それを取り出して開いた。
そこには、この世界の言葉ではなく、もといた世界の、しかも、日本語でこう書かれていた。
『ハジメ、ここは、私の作った結界内にある世界だ。決して、外には出られない。私たちは、ここで永遠に共に暮らすのだ』
手紙には、署名はなかった。だが、俺には、すぐにそれがミハイルからのものであることがわかった。
「ミハイル!」
俺は、奴の名を呼んだ。
「出てこい!ミハイル!」
『なんだ?ハジメ』
壁にかけられている大きな鏡越しにミハイルが俺に話しかけた。
『もう、寂しくなったのか?』
「違う!俺をもとの世界へ、イオルグやヴィスコンティたちのいる世界へ戻してくれ」
『なぜ?』
ミハイルが鏡の中から俺に問いかけた。
『ここなら、お前を傷つける者もいない。安心して暮らせるぞ、ハジメ』
「安心って・・俺は、みんなのところへ戻りたいんだ!」
『みんな?』
ミハイルは笑った。
『ヴィスコンティのところの間違えじゃないのか?』
「えっ?」
戸惑う俺にミハイルは、言った。
『お前が俺を愛さなくても、いい。ただ、俺の側にいてくれれば、それでいい。だが、他の男のものになるのは、許せない』
「許せないって」
俺はきいた。
「どうするつもりなんだ?」
『安心しろ。奴を、ヴィスコンティをウィンディーネに捧げるだけだ。殺されるわけでもない。ただ、地上に戻れなくなるだけのことだ』
「そんな」
俺は、ミハイルに訴えた。
「頼むから、ヴィスコンティに手を出すのは止めてくれ。お願いだから」
『私がその願いを叶える代わりに、お前は、私に何をくれるんだ?ハジメ』
ミハイルにきかれて、俺は、言い淀んだ。
俺は、ミハイルに何の対価を払えるんだろう?
ミハイルは、俺に何を求める?
「・・愛を」
俺は、涙目になりながら、ミハイルに言った。
「俺は、もう一生、ミハイル、あんた以外を愛さない」
『いいだろう、ハジメ』
ミハイルが囁いた。
『その約束を忘れるな』
目覚めると最初に見えたのは、ヴィスコンティの顔だった。
なんだか、疲れたような少し無精髭のはえているヴィスコンティは、俺にとって、始めてみる姿だった。
「ここ、は?」
「グリニティです。あなたは、丸3日間、目覚めずに眠っていたんです、ハジメ」
ヴィスコンティの言葉に、俺は、ほっとしていた。
全ては、夢だったんだ。
「お腹すいたでしょう?何か、食事を持ってきます」
ヴィスコンティがそう言って部屋を出ていくと、俺は、ベッドの中から起き上がった。
ふと、視線を感じてそちらを見ると、鏡があった。
鏡の中に写っているのは、俺ではなく、ミハイルだった。
「!!」
俺は、思わず息を飲んだ。
鏡の中のミハイルは、俺に微笑みかけた。
『忘れるな、ハジメ』
俺は、目を閉じた。
ああ。
そのままベッドに倒れ込むと、俺は、両手で顔を覆った。
夢じゃなかった。
夢なんかじゃなかったんだ。
俺は。
俺は、じんと熱くなっている目頭を押さえた。
涙が、止めることができずに、流れ落ちていく。
もう、ヴィスコンティとは、一緒にいられない。
俺は、ベッドから出ると服を着替え、顔を洗った。
そして、ヴィスコンティたちへと手紙を書いた。
『先に帰る。魔王のことは、もう、心配いらない』
手紙を書いている間も、涙が止めどなく流れ落ちた。
俺は、そのまま、ウィスクール王国へと転移の魔法で移動した。
そこは、ヴィスコンティの父である宰相クロスウェル・インダラーク伯爵の王都の屋敷の庭だった。
雨が降っていた。
俺は、花々や木々と一緒に、雨に打たれて立っていた。
俺が現れたことに気づいたインダラーク伯爵がやって来たときにも、俺は、天を見上げて立っていた。
「ハジメ・・どうしたんだ?」
「どうも、しません」
俺は、震える声で言った。
「インダラーク伯爵、あなたの息子さんをあなたのもとへ、お返しします。どうか」
俺は、涙を拭うと、笑顔でインダラーク伯爵を見つめた。
「彼が幸せになれるようにしてあげてください。お願いします」
どうか。
俺は、心の底から祈った。
ヴィスコンティが、幸福であるように。
彼があるべき場所へ戻り、幸せな一生を送るように。
それが、俺の願いだった。
このまま、こいつらの好きなようにされるのは嫌だ!
俺がそう思ったとき、俺の中で何かが蠢き出すのがわかった。
それは、俺の意識から体のコントロールを奪っていった。
俺は、遠く遠く離れた場所から覗き見ているような感じだった。
俺の中に現れて俺から体のコントロールを奪った誰かは、一度、目を閉じると、再び、目を開いた。
「これが、ルファスの・・ハジメの世界、か」
それは、俺の手足を縛っていた鎖をなんなく引き千切ると俺の手足を見つめて呟いた。
「うむ。まあまあ、馴染んでいるといっていいな」
それは、体にまとわりついていたスライムを炎で燃やし尽くすと、裸になったままの自分の体を見下ろした。
「この私以外の者が、ハジメを蹂躙していいと思っているのか?」
それは、ちらっと双子の方を見ると、低い声で言った。
「お前たちは、殺す!」
「っ!」
双子は、怯えて、お互いの体を抱いて、涙目になって俺の方を見つめていた。
「る、ルファスじゃない!」
「お前は、誰だ?」
双子に問われて、それは、答えた。
「私か?私は」
それは、言った。
「ミハイル。利欲の魔王 ミハイル、だ」
俺は、夢を見ているような気がしていた。
ミハイルは、石の台の上から降りると、双子の方へと歩み寄っていった。
「お前たちは、何者だ?」
「・・嫌悪の魔王 ヌイ」
「・・強情の魔王 アルダ」
2人が弱々しい声で名乗るのをきいて、ミハイルは、ふん、と笑った。
「お前たちには、2つの選択肢がある。まず、1つ目は、私の奴隷になって生きること。もう1つは」
ミハイルが子供たちを指で指して続けた。
「ここで死ぬか」
ミハイルは、楽しげに言った。
「どちらでも好きな方を選ぶがいい。さあ、どちらを選ぶか、答えろ」
「あ・・あの・・こ、殺さないで!」
ミハイルに選択を迫られて、ついに、2人は、泣き出した。
「死にたく、ないよぉ・・お願い、殺さないで」
「ならば」
ミハイルは、小さな黒い珠を手のひらに浮き上がらせると、それをヌイの額に指で摘まんで押し込んだ。
ヌイが苦痛に泣き叫ぶのにもかまわず、ミハイルは、ぐりぐり、と額に指先をねじ込んだ。
「次は、お前だ」
ミハイルは、涙の溢れる瞳を瞬きもせずに見開いて彼を見つめているアルダを振り返ると再び、手のひらに珠を作った。それを指先で摘まみ、金縛りにあったかのように動かないアルダの額に埋め込んだ。
「い、いたい!いたいよ!」
アルダが悲鳴をあげるのを見つめて、ミハイルは、くっくっと低く笑った。
「この珠は、お前たちが私の奴隷だということの証だ。もし、私の命に背くようなことがあれば、そのときは、お前たちの体内で爆ぜ散り、死をもたらす」
「あ・・あぁ・・」
双子は、地面にへたり込んで、泣きながらミハイルを見上げていた。
「このままでは、少し、まずいか」
ミハイルは、呟くと、ぱっと手を振った。すると、裸だった体を服が覆い包んだ。
「やはり、ハジメのこの能力は便利でいいな」
ミハイルは、しゃくりあげている双子を放置して部屋を出ていった。
ダンジョンの作りは、どこもだいたい似たようなものらしい。
ミハイルは、ダンジョンコアの置かれている部屋へと向かうと、そこに置かれている2つのコアを手に取り、それをストレージへと収納した。
そして、部屋から出ると、ダンジョンの外へと向かって歩き出した。
ふと、ミハイルの視界に鏡にうつった俺の姿が過った。
いや、違う。
鏡に写っているのは、俺じゃなくってミハイルの姿だった。
漆黒の髪、金色の瞳。
ミハイルの姿に俺は、息を飲んだ。
「どういうことだ?」
ミハイルは、立ち止まり鏡の中を覗き込んだ。
「変化している」
なんで?
俺は、ミハイルの中で声をあげた。
俺は、俺なのに、なんで、ミハイルの姿になってるんだ?
ミハイルが眉をしかめる。
「ハジメ、よ。今は、私の時間だ。しばらくお前は、眠っているがいい」
ミハイルの言葉と共に、俺の意識は、闇へと飲まれていった。
次に、俺が目覚めると、俺は、どこか知らない場所にいた。
そこは、見たこともない、どこかの草原の中にある屋敷の一室だった。
屋敷の中には、俺以外には誰の気配もなかった。
俺は、空腹を覚えて、とりあえず、何か食べ物を探すために食堂へと向かった。
なぜか、俺は、ここを知らないはずなのに、どこに何があるかを知っていた。
食堂には、湯気のたつ暖かな食事が用意されていた。
そのメニューも、もとの世界の料理で、俺の好きなものばかりだった。
ハンバーグ、グラタン、オムレツ・・
この世界では、あまり見かけることのないものばかりだ。
俺が食卓につくと、いつの間にか、皿の下に白い紙が挟んであることに気づいた。
俺は、それを取り出して開いた。
そこには、この世界の言葉ではなく、もといた世界の、しかも、日本語でこう書かれていた。
『ハジメ、ここは、私の作った結界内にある世界だ。決して、外には出られない。私たちは、ここで永遠に共に暮らすのだ』
手紙には、署名はなかった。だが、俺には、すぐにそれがミハイルからのものであることがわかった。
「ミハイル!」
俺は、奴の名を呼んだ。
「出てこい!ミハイル!」
『なんだ?ハジメ』
壁にかけられている大きな鏡越しにミハイルが俺に話しかけた。
『もう、寂しくなったのか?』
「違う!俺をもとの世界へ、イオルグやヴィスコンティたちのいる世界へ戻してくれ」
『なぜ?』
ミハイルが鏡の中から俺に問いかけた。
『ここなら、お前を傷つける者もいない。安心して暮らせるぞ、ハジメ』
「安心って・・俺は、みんなのところへ戻りたいんだ!」
『みんな?』
ミハイルは笑った。
『ヴィスコンティのところの間違えじゃないのか?』
「えっ?」
戸惑う俺にミハイルは、言った。
『お前が俺を愛さなくても、いい。ただ、俺の側にいてくれれば、それでいい。だが、他の男のものになるのは、許せない』
「許せないって」
俺はきいた。
「どうするつもりなんだ?」
『安心しろ。奴を、ヴィスコンティをウィンディーネに捧げるだけだ。殺されるわけでもない。ただ、地上に戻れなくなるだけのことだ』
「そんな」
俺は、ミハイルに訴えた。
「頼むから、ヴィスコンティに手を出すのは止めてくれ。お願いだから」
『私がその願いを叶える代わりに、お前は、私に何をくれるんだ?ハジメ』
ミハイルにきかれて、俺は、言い淀んだ。
俺は、ミハイルに何の対価を払えるんだろう?
ミハイルは、俺に何を求める?
「・・愛を」
俺は、涙目になりながら、ミハイルに言った。
「俺は、もう一生、ミハイル、あんた以外を愛さない」
『いいだろう、ハジメ』
ミハイルが囁いた。
『その約束を忘れるな』
目覚めると最初に見えたのは、ヴィスコンティの顔だった。
なんだか、疲れたような少し無精髭のはえているヴィスコンティは、俺にとって、始めてみる姿だった。
「ここ、は?」
「グリニティです。あなたは、丸3日間、目覚めずに眠っていたんです、ハジメ」
ヴィスコンティの言葉に、俺は、ほっとしていた。
全ては、夢だったんだ。
「お腹すいたでしょう?何か、食事を持ってきます」
ヴィスコンティがそう言って部屋を出ていくと、俺は、ベッドの中から起き上がった。
ふと、視線を感じてそちらを見ると、鏡があった。
鏡の中に写っているのは、俺ではなく、ミハイルだった。
「!!」
俺は、思わず息を飲んだ。
鏡の中のミハイルは、俺に微笑みかけた。
『忘れるな、ハジメ』
俺は、目を閉じた。
ああ。
そのままベッドに倒れ込むと、俺は、両手で顔を覆った。
夢じゃなかった。
夢なんかじゃなかったんだ。
俺は。
俺は、じんと熱くなっている目頭を押さえた。
涙が、止めることができずに、流れ落ちていく。
もう、ヴィスコンティとは、一緒にいられない。
俺は、ベッドから出ると服を着替え、顔を洗った。
そして、ヴィスコンティたちへと手紙を書いた。
『先に帰る。魔王のことは、もう、心配いらない』
手紙を書いている間も、涙が止めどなく流れ落ちた。
俺は、そのまま、ウィスクール王国へと転移の魔法で移動した。
そこは、ヴィスコンティの父である宰相クロスウェル・インダラーク伯爵の王都の屋敷の庭だった。
雨が降っていた。
俺は、花々や木々と一緒に、雨に打たれて立っていた。
俺が現れたことに気づいたインダラーク伯爵がやって来たときにも、俺は、天を見上げて立っていた。
「ハジメ・・どうしたんだ?」
「どうも、しません」
俺は、震える声で言った。
「インダラーク伯爵、あなたの息子さんをあなたのもとへ、お返しします。どうか」
俺は、涙を拭うと、笑顔でインダラーク伯爵を見つめた。
「彼が幸せになれるようにしてあげてください。お願いします」
どうか。
俺は、心の底から祈った。
ヴィスコンティが、幸福であるように。
彼があるべき場所へ戻り、幸せな一生を送るように。
それが、俺の願いだった。
5
あなたにおすすめの小説
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
ドジで惨殺されそうな悪役の僕、平穏と領地を守ろうとしたら暴虐だったはずの領主様に迫られている気がする……僕がいらないなら詰め寄らないでくれ!
迷路を跳ぶ狐
BL
いつもドジで、今日もお仕えする領主様に怒鳴られていた僕。自分が、ゲームの世界に悪役として転生していることに気づいた。このままだと、この領地は惨事が起こる。けれど、選択肢を間違えば、領地は助かっても王国が潰れる。そんな未来が怖くて動き出した僕だけど、すでに領地も王城も策略だらけ。その上、冷酷だったはずの領主様は、やけに僕との距離が近くて……僕は平穏が欲しいだけなのに! 僕のこと、いらないんじゃなかったの!? 惨劇が怖いので先に城を守りましょう!
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる