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2 勇者、年下賢者に口説かれる。
2ー10 灰色熊
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2ー10 灰色熊
俺は、気だるい体をゆっくりと動かして床に足をつくと立ち上がって桶の方へとかがみ込んだ。
熱いお湯で湿らせた布で汗ばんだ体を拭う。
温かくて気持ちいい。
ほぅっと吐息が漏れる。
リラス。
俺は、体を拭きながらリラスのことを考えていた。
新米賢者であるリラスは、その可愛らしい小動物を思わせるような外見からは、考えられないぐらいしっかりとしているようだ。
しかし、まだ若い。
賢者としても、人としても。
俺が。
補佐できるところは、支えてやらなくては。
俺は、体を拭いてしまうと側にあった椅子の上にクロゥが用意してくれていた服を身に付けた。
俺が賢者リラスの剣になるのだ!
俺は、決意していた。
これからは、リラスのために俺の剣を振るうのだ。
身繕いができた俺がリビングへと出ていくとリラスは、ソファでくつろいでいた。
「エイン様」
顔を上げてにっこりと微笑むリラスに俺は、自然と口許が緩んだ。
本当に可愛らしい。
この賢者は、いとけなくて放って置くことができない。
「やはり、俺も一緒に行く」
俺がそう言うとリラスは、ふぅっとため息をつき、自分が座っているソファの横を手でぽん、と叩いた。
俺は、よく躾られた犬のようにリラスの隣に腰を下ろすと彼のことを見た。
リラスは、俺をじっとその赤い瞳で見つめていたが、俺の決意が変わらないことを察すると諦めたように肩を竦めた。
「いいでしょう。エイン様も一緒に行きましょう。まあ、婚前旅行と思えば悪くはないし」
「こ、婚前旅行?」
俺は、はぅっと息を飲んでいた。
顔が!
熱い!
リラスは、俺を見てふふ、っと口角を上げる。
「ほんとにかわいいな、あなたは。世の他の連中にあなたがこんなにも可愛らしいってことがばれないように閉じ込めておきたいな」
「な、な、なに、を!」
俺は、ますます顔が熱くなる。
リラスは、俺の頬へと手を伸ばすと軽く撫でた。
「こんなに可愛らしいあなたを誰の目からも隠しておきたい。そうしなくては、きっと僕は、嫉妬で身が持ちません」
「冗談を!」
俺は、顔を背けた。
リラスは、なんでこんなふざけたことばかり言ってるんだ?
俺など、リラスに比べれば灰色熊のようなのに!
かわいいなどと。
冗談にも程がある!
俺は、気だるい体をゆっくりと動かして床に足をつくと立ち上がって桶の方へとかがみ込んだ。
熱いお湯で湿らせた布で汗ばんだ体を拭う。
温かくて気持ちいい。
ほぅっと吐息が漏れる。
リラス。
俺は、体を拭きながらリラスのことを考えていた。
新米賢者であるリラスは、その可愛らしい小動物を思わせるような外見からは、考えられないぐらいしっかりとしているようだ。
しかし、まだ若い。
賢者としても、人としても。
俺が。
補佐できるところは、支えてやらなくては。
俺は、体を拭いてしまうと側にあった椅子の上にクロゥが用意してくれていた服を身に付けた。
俺が賢者リラスの剣になるのだ!
俺は、決意していた。
これからは、リラスのために俺の剣を振るうのだ。
身繕いができた俺がリビングへと出ていくとリラスは、ソファでくつろいでいた。
「エイン様」
顔を上げてにっこりと微笑むリラスに俺は、自然と口許が緩んだ。
本当に可愛らしい。
この賢者は、いとけなくて放って置くことができない。
「やはり、俺も一緒に行く」
俺がそう言うとリラスは、ふぅっとため息をつき、自分が座っているソファの横を手でぽん、と叩いた。
俺は、よく躾られた犬のようにリラスの隣に腰を下ろすと彼のことを見た。
リラスは、俺をじっとその赤い瞳で見つめていたが、俺の決意が変わらないことを察すると諦めたように肩を竦めた。
「いいでしょう。エイン様も一緒に行きましょう。まあ、婚前旅行と思えば悪くはないし」
「こ、婚前旅行?」
俺は、はぅっと息を飲んでいた。
顔が!
熱い!
リラスは、俺を見てふふ、っと口角を上げる。
「ほんとにかわいいな、あなたは。世の他の連中にあなたがこんなにも可愛らしいってことがばれないように閉じ込めておきたいな」
「な、な、なに、を!」
俺は、ますます顔が熱くなる。
リラスは、俺の頬へと手を伸ばすと軽く撫でた。
「こんなに可愛らしいあなたを誰の目からも隠しておきたい。そうしなくては、きっと僕は、嫉妬で身が持ちません」
「冗談を!」
俺は、顔を背けた。
リラスは、なんでこんなふざけたことばかり言ってるんだ?
俺など、リラスに比べれば灰色熊のようなのに!
かわいいなどと。
冗談にも程がある!
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