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3 竜の里にて
3ー9 竜の精
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3ー9 竜の精
翌朝、客間の扉を開けて俺とラーズが外へ出ると廊下でリラスが待ち構えていた。
「エイン様!」
リラスは、俺に駆け寄り胸に飛び込んでくると俺を見上げる。
赤い瞳が血走って余計に赤く輝いていて目の下にはうっすらとクマがあった。
「長に酷いことをされたのではないですか?正直に言ってください。もし、何かされたのなら、僕がすぐにカタをつけます」
龍人の里の長を相手に無茶なことを。
だが、俺は、そんなリラスが可愛かった。
きっと、ラーズと過ごしている俺を案じて一睡もしてないのだろう。
俺は、リラスの頭を撫でた。
「背孕みの術に必要なもの、手に入ったのか?リラス」
「はい。里の者たちが昨夜のうちに譲ってくれましたから」
リラスは、懐から小さな皮の袋を出すと中から丸い虹色の玉を取り出して俺に見せた。
「ほぅ。竜の精から作られた玉ではないか」
ラーズが俺の肩に手を置きリラスの持っている玉を覗き見た。
リラスがきっ、とラーズを睨み付けると俺の手を引き自分の方へと引き寄せる。
「もう、約束は果たしました。僕の番を返してもらいます!」
リラスは、俺を背にして龍人の里の長を睨み、一歩も引こうとはしない。
ラーズがふん、と面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「さっさと里から出ていけ!チビの賢者よ」
「言われなくても!」
リラスが俺の手を引きラーズに背を向けて歩き出す。俺は、ラーズをちらっと振り返った。
ラーズは、名残惜しげに俺の手をぐっと掴み俺を見据えた。
「もし、その賢者殿に飽いたらすぐに私のもとにくるがいい。我が妻として大切にすると約束する」
「ラーズ殿……」
びしっと空を切り裂くように雷鳴が走ってラーズの手が振りほどかれた。
「リラス?」
「もう、私の番に馴れ馴れしくしないで貰いたい!」
頭から湯気をたてそうな程怒り狂っているリラスにラーズは、苦笑しつつ俺に微笑む。
「まあ、なかなか賢者殿が貴殿を逃がしてはくれまいがな」
リラスは、長の屋敷を出るとすぐに俺の腰に手を回して転移をした。
一瞬のうちにもとのリラスの屋敷の前に移動していた。
俺は、頭がくらっとするのをなんとか両足を踏ん張って堪えた。
翌朝、客間の扉を開けて俺とラーズが外へ出ると廊下でリラスが待ち構えていた。
「エイン様!」
リラスは、俺に駆け寄り胸に飛び込んでくると俺を見上げる。
赤い瞳が血走って余計に赤く輝いていて目の下にはうっすらとクマがあった。
「長に酷いことをされたのではないですか?正直に言ってください。もし、何かされたのなら、僕がすぐにカタをつけます」
龍人の里の長を相手に無茶なことを。
だが、俺は、そんなリラスが可愛かった。
きっと、ラーズと過ごしている俺を案じて一睡もしてないのだろう。
俺は、リラスの頭を撫でた。
「背孕みの術に必要なもの、手に入ったのか?リラス」
「はい。里の者たちが昨夜のうちに譲ってくれましたから」
リラスは、懐から小さな皮の袋を出すと中から丸い虹色の玉を取り出して俺に見せた。
「ほぅ。竜の精から作られた玉ではないか」
ラーズが俺の肩に手を置きリラスの持っている玉を覗き見た。
リラスがきっ、とラーズを睨み付けると俺の手を引き自分の方へと引き寄せる。
「もう、約束は果たしました。僕の番を返してもらいます!」
リラスは、俺を背にして龍人の里の長を睨み、一歩も引こうとはしない。
ラーズがふん、と面白くなさそうに鼻を鳴らす。
「さっさと里から出ていけ!チビの賢者よ」
「言われなくても!」
リラスが俺の手を引きラーズに背を向けて歩き出す。俺は、ラーズをちらっと振り返った。
ラーズは、名残惜しげに俺の手をぐっと掴み俺を見据えた。
「もし、その賢者殿に飽いたらすぐに私のもとにくるがいい。我が妻として大切にすると約束する」
「ラーズ殿……」
びしっと空を切り裂くように雷鳴が走ってラーズの手が振りほどかれた。
「リラス?」
「もう、私の番に馴れ馴れしくしないで貰いたい!」
頭から湯気をたてそうな程怒り狂っているリラスにラーズは、苦笑しつつ俺に微笑む。
「まあ、なかなか賢者殿が貴殿を逃がしてはくれまいがな」
リラスは、長の屋敷を出るとすぐに俺の腰に手を回して転移をした。
一瞬のうちにもとのリラスの屋敷の前に移動していた。
俺は、頭がくらっとするのをなんとか両足を踏ん張って堪えた。
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