スラムに堕ちた追放聖女は、無自覚に異世界無双する~もふもふもイケメンも丸っとまとめて面倒みます~

トモモト ヨシユキ

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7 大聖女の魔法

7ー7 趣味の魔道具研究室

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 7ー7 趣味の魔道具研究室

 「クーノ、あれは?」
 私がきくとクーノがふぅっとため息をつく。ズボンのポケットに手を入れると中から小さな皮袋を取り出して私に手渡した。
 中を見るとそこには色とりどりの石が入っていた。
 それは、魔石だった。
 魔石というのは魔物の体内にある石で魔力を含んでいる。いろいろな魔道具の中にはこの魔石が組込まれているのだ。
 魔石は、電池であり集積回路であり魔道具を作る上で必要不可欠なものだ。
 私は、最近、魔道具作りに興味を持っていてクーノに頼んで魔石を手にいれてもらっていた。
 魔石は、かなり高額で扱われているが魔石を手に入れるために魔物を倒そうというようなパワーは、私にはなかった。
 だって、魔物、怖いし!
 ただでさえもおっかない魔物を戦って倒してしかも体内から魔石を探して取り出すとか無理!
 そこで私は、クーノにラトラニス王国で魔石を手に入れてもらったのだった。
 ダンジョン文化がさかんなラトラニス王国では、このラシウス王国に比べて安価で魔石が流通しているのだ。
 「そんなもの、聖女様がどうするのかしら?」
 リリスさんが私に訊ねるので私は、答えた。
 「これで通信機器を作りたくって」
 いや、だって、もとの世界では、スマホがあったけどこっちの世界では電話すらないし。ほんと、信じられない。アマゾンの奥地にだってスマホぐらいあるって!いったいどんだけ未開の地だよ!
 「通信機器?」
 リリスさんが興味津々という様子で訊ねるので、私は、にっと笑った。
 「今は、まだ、秘密です。また、商品化できそうならリリスさんにもお話ししますね」
 「絶対、絶対よ!約束だからね、ユイ」
 リリスさんの目がきらん、と輝いている。まるで獲物を狙う猛禽類みたいだし!
 私は、目的のものを手に入れるとさっさと家に戻ることにした。帰る前にクーノに訊ねた。
 「夕飯には、戻ってこれそう?」
 「ああ」
 クーノが頷くのを確認して私は、ホッとしていた。最近、クーノは、忙しい。それは、リリスさんについて商売を学んでいるからだった。家にもあまり寄り付かない。なんか、可愛がってたというほどじゃないけど弟が巣立っていくのを見るようで少し寂しかった。
 私は、エリクさんの家に引き返すと自分の部屋へと戻った。
 私の部屋も変化してて、普通に生活してる部屋とその奥に寝室。そしてその隣に研究室があった。
 まあ、研究室というほどのものではない。ちょっとした実験室というか、私専用の趣味の魔道具作製室ってとこ。
 
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