27 / 131
2 勝手にスローライフ
2ー6 美姫
しおりを挟む
2ー6 美姫
アルフォンスとクロムウェルは、大忙しで皿に取り分けたハンバーグもどきにノオザの実を野菜と煮て作った特製ソースをかけて騎士たちに渡していく。
飢えた騎士たちは、がつがつとハンバーグもどきに食らいついた。
「うまっ!なんだこれ、すげぇ、旨いぞ!」
「ほんとに!こんな旨いもん、初めて食った!」
騎士達は口々にそういうと次々に列に並び直していく。
約30人の第3騎士団の騎士達が満足する頃には騎士団から借りてきた大鍋は、すっかり空になって、ハンバーグもどきも欠片も残っていなかった。
辺りはとっぷりと暮れていていつしか庭では、騎士達が持ってきた酒で酒盛りが始まっていた。
俺は、鍋を返すために水を出して洗っていたんだが、レイモンドが俺にコップに入れた酒を差し出してにっと笑った。
「鍋を返すのは、いつでもいいから。ミコト様もいっぱいやってください。騎士団からのお礼です」
俺は、レイモンドから酒を受け取ると1口飲んだ。
頭がくらっとする。
つよっ!
ハンパなく強い酒だな!
さすがに騎士団の酒だけあるな!
俺は、酒は弱いわけじゃないが、これ、テキーラ並みに強くね?
それでも俺は、その酒を一気に飲み干した。
かぁっと喉の奥が熱くなる。
でも、うまいっ!
「いい酒だな、レイモンドさん」
「祝いの日のためにとっといたとっておきの酒なんです」
レイモンドがにかっと笑って俺の空になったコップに酒を注いでくれた。
「でも、そんな大事な酒を飲んじゃっていいのか?」
「側妃様におもてなしいただいたお礼ですからね。今出さないでいつ出すんです?」
レイモンドが言うので俺は、ふふっと口許を緩めた。
アルフォンスとクロムウェルも騎士達にまじって酒を飲んでいた。
空には、2つの大きな赤い月が浮かんでいて俺たちを照らしていた。
俺は、玄関に腰かけてちびちびと酒を飲んだ。
レイモンドが隣に腰かけた。
「いい夜ですね、ミコト様」
「そうだな」
俺は、酔って騒いでいるみんなを見つめてふっと微笑んでいた。
レイモンドが俺をじっと見つめているのに気づいて俺は、首を傾げた。
「どうかしたのか?」
「いえ・・」
レイモンドが少し頬を赤らめている?
酒に酔ってるのかな。
俺は、こくっと酒を1口飲んだ。
ほんと、旨い酒だな。
心まで酔わされそうだ。
突然、レイモンドが俺に告げた。
「私は・・許せません!」
へっ?
俺は、レイモンドをじっと見つめていた。
レイモンドは、拳を握りしめる。
「こんなにもお優しくて美しいミコト様がないがしろにされてることが許せません!」
うん?
美しい?
俺は、意味がわからない。
俺なんて、普通の日本男子だし。
確かにたまに、イケメンぽいみたいなことは言われることがあったけど、ただのリップサービスだし。
でも、レイモンドは、真剣な表情で俺に向き合った。
「その艶やかな黒髪。憂いを秘めた黒い瞳。シミ1つない白い肌。可愛らしいく、唇・・どこをとってもミコト様は、この王城1の美姫です!」
アルフォンスとクロムウェルは、大忙しで皿に取り分けたハンバーグもどきにノオザの実を野菜と煮て作った特製ソースをかけて騎士たちに渡していく。
飢えた騎士たちは、がつがつとハンバーグもどきに食らいついた。
「うまっ!なんだこれ、すげぇ、旨いぞ!」
「ほんとに!こんな旨いもん、初めて食った!」
騎士達は口々にそういうと次々に列に並び直していく。
約30人の第3騎士団の騎士達が満足する頃には騎士団から借りてきた大鍋は、すっかり空になって、ハンバーグもどきも欠片も残っていなかった。
辺りはとっぷりと暮れていていつしか庭では、騎士達が持ってきた酒で酒盛りが始まっていた。
俺は、鍋を返すために水を出して洗っていたんだが、レイモンドが俺にコップに入れた酒を差し出してにっと笑った。
「鍋を返すのは、いつでもいいから。ミコト様もいっぱいやってください。騎士団からのお礼です」
俺は、レイモンドから酒を受け取ると1口飲んだ。
頭がくらっとする。
つよっ!
ハンパなく強い酒だな!
さすがに騎士団の酒だけあるな!
俺は、酒は弱いわけじゃないが、これ、テキーラ並みに強くね?
それでも俺は、その酒を一気に飲み干した。
かぁっと喉の奥が熱くなる。
でも、うまいっ!
「いい酒だな、レイモンドさん」
「祝いの日のためにとっといたとっておきの酒なんです」
レイモンドがにかっと笑って俺の空になったコップに酒を注いでくれた。
「でも、そんな大事な酒を飲んじゃっていいのか?」
「側妃様におもてなしいただいたお礼ですからね。今出さないでいつ出すんです?」
レイモンドが言うので俺は、ふふっと口許を緩めた。
アルフォンスとクロムウェルも騎士達にまじって酒を飲んでいた。
空には、2つの大きな赤い月が浮かんでいて俺たちを照らしていた。
俺は、玄関に腰かけてちびちびと酒を飲んだ。
レイモンドが隣に腰かけた。
「いい夜ですね、ミコト様」
「そうだな」
俺は、酔って騒いでいるみんなを見つめてふっと微笑んでいた。
レイモンドが俺をじっと見つめているのに気づいて俺は、首を傾げた。
「どうかしたのか?」
「いえ・・」
レイモンドが少し頬を赤らめている?
酒に酔ってるのかな。
俺は、こくっと酒を1口飲んだ。
ほんと、旨い酒だな。
心まで酔わされそうだ。
突然、レイモンドが俺に告げた。
「私は・・許せません!」
へっ?
俺は、レイモンドをじっと見つめていた。
レイモンドは、拳を握りしめる。
「こんなにもお優しくて美しいミコト様がないがしろにされてることが許せません!」
うん?
美しい?
俺は、意味がわからない。
俺なんて、普通の日本男子だし。
確かにたまに、イケメンぽいみたいなことは言われることがあったけど、ただのリップサービスだし。
でも、レイモンドは、真剣な表情で俺に向き合った。
「その艶やかな黒髪。憂いを秘めた黒い瞳。シミ1つない白い肌。可愛らしいく、唇・・どこをとってもミコト様は、この王城1の美姫です!」
811
あなたにおすすめの小説
【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。
竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。
自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。
番外編はおまけです。
特に番外編2はある意味蛇足です。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
魔王の求める白い冬
猫宮乾
BL
僕は交通事故に遭い、別の世界に魔王として転生した。最強の力を貰って。だから何度勇者が訪れても、僕は死なない。その内に、魔王はやはり勇者に倒されるべきだと思うようになる。初めはそうではなかった、僕は現代知識で内政をし、魔族の国を治めていた。けれど皆、今は亡い。早く僕は倒されたい。そう考えていたある日、今回もまた勇者パーティがやってきたのだが、聖剣を抜いたその青年は、同胞に騙されていた。※異世界ファンタジーBLです。全85話、完結まで書いてあるものを、確認しながら投稿します。勇者×魔王です。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
【完結】あなたのいない、この異世界で。
Mhiro
BL
「……僕、大人になったよ。だから……もう、───いいよね?」
最愛の人に先立たれて3年。今だ悲しみから立ち直れず、耐えられなくなった結(ゆい)はその生涯を終えようとする。しかし、次に目が覚めたのは、生命を見守る大樹がそびえ立つ異世界だった。
そこで亡き恋人の面影を持つ青年・ルークと出会う。
亡き恋人への想いを抱えながらも、優しく寄り添ってくれるルークに少しずつ惹かれていく結。そんなある日、ある出来事をきっかけに、彼から想いを告げられる。
「忘れる必要なんてない。誰かを想うユイを、俺はまるごと受け止めたい」
ルークの告白を受け入れ、幸せな日々を送る結だったが、それは突然終わりを迎える。
彼が成人を迎えたら一緒に村を出ようと約束を交わし、旅立つ準備を進めていた矢先、結は別の女性と口づけを交わすルークの姿を目撃してしまう。
悲しみの中で立ち止まっていた心が、異世界での出会いをきっかけに再び動き出す、救済の物語。
※センシティブな表現のある回は「*」が付いてますので、閲覧にはご注意ください。
ストーリーはゆっくり展開していきます。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる