異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

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2 勝手にスローライフ

2ー6 美姫

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 2ー6 美姫

 アルフォンスとクロムウェルは、大忙しで皿に取り分けたハンバーグもどきにノオザの実を野菜と煮て作った特製ソースをかけて騎士たちに渡していく。
 飢えた騎士たちは、がつがつとハンバーグもどきに食らいついた。
 「うまっ!なんだこれ、すげぇ、旨いぞ!」
 「ほんとに!こんな旨いもん、初めて食った!」
 騎士達は口々にそういうと次々に列に並び直していく。
 約30人の第3騎士団の騎士達が満足する頃には騎士団から借りてきた大鍋は、すっかり空になって、ハンバーグもどきも欠片も残っていなかった。
 辺りはとっぷりと暮れていていつしか庭では、騎士達が持ってきた酒で酒盛りが始まっていた。
 俺は、鍋を返すために水を出して洗っていたんだが、レイモンドが俺にコップに入れた酒を差し出してにっと笑った。
 「鍋を返すのは、いつでもいいから。ミコト様もいっぱいやってください。騎士団からのお礼です」
 俺は、レイモンドから酒を受け取ると1口飲んだ。
 頭がくらっとする。
 つよっ!
 ハンパなく強い酒だな!
 さすがに騎士団の酒だけあるな!
 俺は、酒は弱いわけじゃないが、これ、テキーラ並みに強くね?
 それでも俺は、その酒を一気に飲み干した。
 かぁっと喉の奥が熱くなる。
 でも、うまいっ!
 「いい酒だな、レイモンドさん」
 「祝いの日のためにとっといたとっておきの酒なんです」
 レイモンドがにかっと笑って俺の空になったコップに酒を注いでくれた。
 「でも、そんな大事な酒を飲んじゃっていいのか?」
 「側妃様におもてなしいただいたお礼ですからね。今出さないでいつ出すんです?」
 レイモンドが言うので俺は、ふふっと口許を緩めた。
 アルフォンスとクロムウェルも騎士達にまじって酒を飲んでいた。
 空には、2つの大きな赤い月が浮かんでいて俺たちを照らしていた。
 俺は、玄関に腰かけてちびちびと酒を飲んだ。
 レイモンドが隣に腰かけた。
 「いい夜ですね、ミコト様」
 「そうだな」
 俺は、酔って騒いでいるみんなを見つめてふっと微笑んでいた。
 レイモンドが俺をじっと見つめているのに気づいて俺は、首を傾げた。
 「どうかしたのか?」
 「いえ・・」
 レイモンドが少し頬を赤らめている?
 酒に酔ってるのかな。
 俺は、こくっと酒を1口飲んだ。
 ほんと、旨い酒だな。
 心まで酔わされそうだ。
 突然、レイモンドが俺に告げた。
 「私は・・許せません!」
 へっ?
 俺は、レイモンドをじっと見つめていた。
 レイモンドは、拳を握りしめる。
 「こんなにもお優しくて美しいミコト様がないがしろにされてることが許せません!」
 うん?
 美しい?
 俺は、意味がわからない。
 俺なんて、普通の日本男子だし。
 確かにたまに、イケメンぽいみたいなことは言われることがあったけど、ただのリップサービスだし。
 でも、レイモンドは、真剣な表情で俺に向き合った。
 「その艶やかな黒髪。憂いを秘めた黒い瞳。シミ1つない白い肌。可愛らしいく、唇・・どこをとってもミコト様は、この王城1の美姫です!」
 
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