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3 精霊の庭
3ー4 異変
3ー4 異変
「私のお茶会に来てくださって嬉しいわ、ミコト様」
その黒髪の美女が告げて、俺は、この人がラーラ様だと気がついた。
ちょっと慌てつつもアルフォンスに鍛えられた貴族風の微笑みを口許に浮かべて俺は、ラーラ様に挨拶する。
「今日は、お招きいただきありがとうございます、ラーラ様」
俺は、クロムウェルに持たせていた包みを差し出した。
「これは、うちの離宮でとれた野菜で作ったお菓子です。お口にあうかどうかわかりませんが、よろしかったらどうぞ」
それは、俺が夕べ作った野菜を練り込んだマフィンだった。
ラーラ様は、まあ、と驚きの声を漏らした。
「離宮で野菜を作っておられるというのは本当でしたのね?それに、お料理までされるなんてすごいですわ、ミコト様」
「はぁ・・」
俺が恐縮していると、ラーラ様は、ふっと目を細めた。
「さすが、辺境から来られた方は違いますわね」
はい?
俺は、キョトンとしていた。
何?
もしかして俺、ディスられてるの?
すぐにさっき案内してくれた老紳士が俺の前にお茶の入ったカップを置いてくれたので、俺は、さっそくお茶を味わった。
が。
紅茶ってこんな味だったっけ?
なんか、妙に薬臭くて甘ったるい。
俺が一口飲んですぐにカップを戻すとラーラ様がにこにこしながら話しかけてきた。
「このお茶は、あなたのために取り寄せた特別なお茶ですのよ、ミコト様。なんでも、男の方が子供ができやすくなるお茶だそうですの」
はい?
俺は、ぎょっとしてラーラ様を見つめた。
子供ができやすくなる?
どうりで漢方みたいな臭いがするわけだな。
でも、俺、いまのところ、こんな薬必要ないし。
だって王様が来ないから。
俺は、ははっと笑ってお礼を述べた。
「それはそれは。ありがとうございます、ラーラ様」
「いいのよ、ミコト様。側妃は、お互いに助けあわなくてはいけませんものね」
そのまま、しばらく俺たちは、和やかに話をしていた。
が、しばらくして俺は、なんだか気分が悪くなって。
体が熱い。
意識がふかふかしてくる。
俺は、助けを求めてクロムウェルの方を見た。
俺の異変に気づいたクロムウェルは、すぐに俺をその場から離そうとしてくれた。
俺は、よろめきながら立ち上がるとクロムウェルに抱きかかえられるようにしてその場を後にした。
「失礼します。主は、体調が悪いようですので」
クロムウェルが去り際に告げるとラーラ様が扇越しに俺に冷たく微笑んだ。
「まあ、お大事に、ミコト様」
俺は、ラーラ様の離宮を出るとクロムウェルに囁いた。
「うちに戻るまでどのぐらいかかる?」
「急ぎますが、20分ほどはかかります」
クロムウェルは、俺を横抱きにすると急ぎ足で道を急いだ。
「お苦しいかもしれませんが、少し我慢してください、ミコト様」
「私のお茶会に来てくださって嬉しいわ、ミコト様」
その黒髪の美女が告げて、俺は、この人がラーラ様だと気がついた。
ちょっと慌てつつもアルフォンスに鍛えられた貴族風の微笑みを口許に浮かべて俺は、ラーラ様に挨拶する。
「今日は、お招きいただきありがとうございます、ラーラ様」
俺は、クロムウェルに持たせていた包みを差し出した。
「これは、うちの離宮でとれた野菜で作ったお菓子です。お口にあうかどうかわかりませんが、よろしかったらどうぞ」
それは、俺が夕べ作った野菜を練り込んだマフィンだった。
ラーラ様は、まあ、と驚きの声を漏らした。
「離宮で野菜を作っておられるというのは本当でしたのね?それに、お料理までされるなんてすごいですわ、ミコト様」
「はぁ・・」
俺が恐縮していると、ラーラ様は、ふっと目を細めた。
「さすが、辺境から来られた方は違いますわね」
はい?
俺は、キョトンとしていた。
何?
もしかして俺、ディスられてるの?
すぐにさっき案内してくれた老紳士が俺の前にお茶の入ったカップを置いてくれたので、俺は、さっそくお茶を味わった。
が。
紅茶ってこんな味だったっけ?
なんか、妙に薬臭くて甘ったるい。
俺が一口飲んですぐにカップを戻すとラーラ様がにこにこしながら話しかけてきた。
「このお茶は、あなたのために取り寄せた特別なお茶ですのよ、ミコト様。なんでも、男の方が子供ができやすくなるお茶だそうですの」
はい?
俺は、ぎょっとしてラーラ様を見つめた。
子供ができやすくなる?
どうりで漢方みたいな臭いがするわけだな。
でも、俺、いまのところ、こんな薬必要ないし。
だって王様が来ないから。
俺は、ははっと笑ってお礼を述べた。
「それはそれは。ありがとうございます、ラーラ様」
「いいのよ、ミコト様。側妃は、お互いに助けあわなくてはいけませんものね」
そのまま、しばらく俺たちは、和やかに話をしていた。
が、しばらくして俺は、なんだか気分が悪くなって。
体が熱い。
意識がふかふかしてくる。
俺は、助けを求めてクロムウェルの方を見た。
俺の異変に気づいたクロムウェルは、すぐに俺をその場から離そうとしてくれた。
俺は、よろめきながら立ち上がるとクロムウェルに抱きかかえられるようにしてその場を後にした。
「失礼します。主は、体調が悪いようですので」
クロムウェルが去り際に告げるとラーラ様が扇越しに俺に冷たく微笑んだ。
「まあ、お大事に、ミコト様」
俺は、ラーラ様の離宮を出るとクロムウェルに囁いた。
「うちに戻るまでどのぐらいかかる?」
「急ぎますが、20分ほどはかかります」
クロムウェルは、俺を横抱きにすると急ぎ足で道を急いだ。
「お苦しいかもしれませんが、少し我慢してください、ミコト様」
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