異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

文字の大きさ
51 / 131
4 王様との初夜

4ー10 仲良し

しおりを挟む
 4ー10 仲良し

 「いやー、誤解が解けてほんとによかった」
 朝食の席で俺は、笑顔だった。
 俺の前に腰かけて小さくなっているラーとクロムウェルが弱々しく応じる。
 「ほんとに・・」
 「よかったです」
 気のせいか、ちょっとラーとクロムウェルの全身が傷だらけになってるような気がするけどな。
 まあ、こんなの気のせいだし!
 俺は、サラダとパンとスープの朝食を食べながら唸った。
 「とりあえず、朝食がすんだらラーの服をなんとかしないとね」
 ラーは、シーツを体に巻き付けて朝食を食べている。
 だって、サイズがあう服がなかったから!
 クロムウェルの服は、1番サイズが近そうだけどラーとクロムウェルの両方が拒否したのだ。
 「こんな奴の服を着るぐらいなら裸の方がいい」
 ラーは、頑なだった。
 クロムウェルも。
 「こいつに貸す服は、あいにく持ち合わせておりませんので」
 うん?
 やっぱりこの2人知り合い?
 俺は、食事が終わるとウィルが入れてくれたお茶を飲みながら切り出した。
 「あんたたち、どういう関係?」
 「関係など!」
 「ただの腐れ縁だな」
 ラーが言うので俺は、ふんふん、と頷いた。
 「そうか、仲良しなんだな」
 「どこをどうとってそう思うんです?」
 テーブルの端っこで静かにお茶を飲んでいたアルフォンスが口を開いた。
 「まったく。ちょっと目を離した隙にこんな輩に咥え込まれて。ほんとに油断も隙もないですね」
 ええっと・・
 アルフォンス、なんか怒ってる?
 俺は、ビクビクしながらアルフォンスをうかがった。
 「私が得たデータからすると、この男は、間違いなく野良猫のラーといってもいい。問題は、なぜ、ラーがヒト化しているか、です」
 アルフォンスが俺たちに話した。
 「どうやら、なんらかの魔法が関与しているようですが。クロムウェル、説明してもらえますか?」
 「それは」
 クロムウェルがいい淀む。
 が、アルフォンスに睨まれてクロムウェルは、はぁっとため息をつく。
 「これは、この国のごく一部の者しか知らない秘密の話なんですが」
 クロムウェルがちらっとラーを見てから話し始めた。
 「もともとは、700年前から続く魔王と勇者の戦いの物語から始まったのです」
 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍
BL
同性でも子を成せるようになった世界。ソルト=ペッパーは公爵家の3男で、王宮務めの文官だ。他の兄弟はそれなりに高級官吏になっているが、ソルトは昔からこまごまとした仕事が好きで、下級貴族に混じって働いている。机で物を書いたり、何かを作ったり、仕事や趣味に没頭するあまり、物心がついてからは身だしなみもおざなりになった。だが、本当はソルトはものすごく美しかったのだ。 自分に無頓着な美人と彼に恋する王子と騎士の話。 番外編はおまけです。 特に番外編2はある意味蛇足です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

幸せな復讐

志生帆 海
BL
お前の結婚式前夜……僕たちは最後の儀式のように身体を重ねた。 明日から別々の人生を歩むことを受け入れたのは、僕の方だった。 だから最後に一生忘れない程、激しく深く抱き合ったことを後悔していない。 でも僕はこれからどうやって生きて行けばいい。 君に捨てられた僕の恋の行方は…… それぞれの新生活を意識して書きました。 よろしくお願いします。 fujossyさんの新生活コンテスト応募作品の転載です。

病み墜ちした騎士を救う方法

無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。 死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。 死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。 どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……? ※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です

愛され少年と嫌われ少年

BL
美しい容姿と高い魔力を持ち、誰からも愛される公爵令息のアシェル。アシェルは王子の不興を買ったことで、「顔を焼く」という重い刑罰を受けることになってしまった。 顔を焼かれる苦痛と恐怖に絶叫した次の瞬間、アシェルはまったく別の場所で別人になっていた。それは同じクラスの少年、顔に大きな痣がある、醜い嫌われ者のノクスだった。 元に戻る方法はわからない。戻れたとしても焼かれた顔は醜い。さらにアシェルはノクスになったことで、自分が顔しか愛されていなかった現実を知ってしまう…。 【嫌われ少年の幼馴染(騎士団所属)×愛され少年】 ※本作はムーンライトノベルズでも公開しています。

義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。 あれこれめんどくさいです。 学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。 冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。 主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。 全てを知って後悔するのは…。 ☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです! ☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。 囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317

使用人の俺を坊ちゃんが構う理由

真魚
BL
【貴族令息×力を失った魔術師】  かつて類い稀な魔術の才能を持っていたセシルは、魔物との戦いに負け、魔力と片足の自由を失ってしまった。伯爵家の下働きとして置いてもらいながら雑用すらまともにできず、日々飢え、昔の面影も無いほど惨めな姿となっていたセシルの唯一の癒しは、むかし弟のように可愛がっていた伯爵家次男のジェフリーの成長していく姿を時折目にすることだった。  こんなみすぼらしい自分のことなど、完全に忘れてしまっているだろうと思っていたのに、ある夜、ジェフリーからその世話係に仕事を変えさせられ…… ※ムーンライトノベルズにも掲載しています

魔王の求める白い冬

猫宮乾
BL
 僕は交通事故に遭い、別の世界に魔王として転生した。最強の力を貰って。だから何度勇者が訪れても、僕は死なない。その内に、魔王はやはり勇者に倒されるべきだと思うようになる。初めはそうではなかった、僕は現代知識で内政をし、魔族の国を治めていた。けれど皆、今は亡い。早く僕は倒されたい。そう考えていたある日、今回もまた勇者パーティがやってきたのだが、聖剣を抜いたその青年は、同胞に騙されていた。※異世界ファンタジーBLです。全85話、完結まで書いてあるものを、確認しながら投稿します。勇者×魔王です。

処理中です...