異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

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7 俺の過去と愛と欲情

7ー2 寂しい夜

 7ー2 寂しい夜

 風呂から上がる頃には、使用人の皆さんがベッドのシーツを取り替えてくれていた。
 俺は、陛下にベッドまで運ばれてそのまま、休んでいるように言われた。
 陛下は、優しく俺の頭を撫でて俺の頬に口づけした。
 バーナードさんに服を着せられて部屋を出ていくとき、陛下は、俺を振り向いて告げた。
 「夜までには戻る」
 だけど。
 陛下がその日の夜に戻ってくることはなかった。
 今までと変わらない日々の中で、俺の心にはぽっかりと大きな穴があいたように思われた。
 ああ。
 今までと違うことがいくつかあった。
 俺の離宮にも他の側妃たちの離宮と同じように使用人がやってきた。
 ほとんどは、バーナードさんが連れてきた人たちだったけど、何人かは、見たことのない使用人だった。
 そして、改善されたことは、他にもあった。
 まず、専属の調理人が来た。
 もう、俺が調理しなくてもよくなったし、食材もちゃんと届けられるようになった。
 後、騎士団から護衛の騎士が派遣されるようになった。
 それから、なぜか、魔法師団からも魔法師が派遣されてきた。
 俺の護衛の騎士は、第3騎士団の副騎士団長であるレイモンドだった。
 魔法師団からの魔法師は、レイモンドの知り合いの魔法師で、アーネスト・ラダスというおじさんだ。
 アーネストは、この離宮に来るやいなやすぐに庭の畑に直行した。
 「ここは、素晴らしい!まさしく『精霊の庭』ですね!」
 メガネをかけたアーネストは、黒い魔法師団の制服のローブを身にまとった黒髪、黒目の中年の魔法師で、レイモンドいわく魔法の研究者として有名なのらしい。
 こうして新しい住人も増え、離宮も増設され、周囲を囲む塀も作り直された。
 今までは、所々が崩れ落ちた壁にとれかけた門扉だったんだが、しっかりした壁と門に直された。
 なぜか、午前中には、バーナードさんが訪れて俺への妃養育は続けられた。
 俺は、バーナードさんにアルバート国王陛下のことを聞きたかったんだが、なんだか聞けなくて。
 午前中の妃教育が終わると俺は、いつも通りに畑の手入れをしたりして過ごした。
 1日が終わり、部屋に戻ると、言い様のない寂しさに襲われた。
 俺は、ベッドに横たえて小声でその名を呼んだ。
 「ラー・・」
 でも。
 もう、ラーは、いない。
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