異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

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7 俺の過去と愛と欲情

7ー4 聖獣を飼うとか

 7ー4 聖獣を飼うとか

 アーネストがいうには、この子山羊は、ダキーニという名の聖獣らしい。
 「とにかく、すごいことなんです!」
 アーネストは、興奮冷めやらぬ調子で話し続けた。
 なんでもこの聖獣が人前に現れるのは、300年ぶりぐらいなんだとか。
 「これは、王宮に知らせなくては!それに神殿にも!」
 アーネストが騒ぐので人が集まってくる。
 ウィルとクロムウェル、それにアルフォンスも顔を出した。
 「かわいい!」
 ウィルが興味津々で近づいてくると子山羊の背をそっと撫でる。
 「これ、ここで飼うんですか?」
 「うん・・えっと・・」
 俺は、アルフォンスをちらっと見て上目使いに訊ねた。
 「飼ってもいいかな?」
 アルフォンスが口許を押さえて呻いている?
 なんか、ちょっと顔が赤い?
 アルフォンスの代わりにクロムウェルが答えた。
 「いいですけど、誰が世話をするんです?」
 「それは」
 俺が言いかけるとアーネストとウィルが手を上げる。
 「僕が!」
 「私にお世話させてください!」
 だが。
 子山羊は、2人を冷たい目でみるとふん、とそっぽを向くと俺に冷たい鼻面を押し当ててくる。
 「めぇ~」
 うっ!
 すごくかわいいし!
 俺は、子山羊の頭を両手でがしがしっと撫でまくる。
 
 「ノオザの木から生まれたと?」
 俺が子山羊が現れた経緯を説明したところ、アーネストが疑わしげに訊ねた。
 俺は、頷いた。
 だって、ほんとのことだし!
 子山羊は、ウィルによってゼノと名付けられた。
 俺たちは、裏庭にゼノのための小屋を建てることにした。
 ゼノは、今、ウィルと庭で走り回って遊んでいる。
 俺は、それをノオザの木の根本に座って眺めていた。
 「もしかしたら、ミコト様は、よく理解されていないかと思うのですが、このウィルゼンターナ王国においては、聖獣は、とても貴重な生き物でして」
 アーネストが必死に捲し立てる。
 「とても離宮でちょっとペットとして飼うとかいうことは許されません!」
 そうなの?
 俺が困惑しているのを見てアルフォンスが告げた。
 「しかし、聖獣がここに現れたということは、ミコト様を契約者として認めたということなのでは?」
 「た、確かに、そうかもしれませんが・・」
 「この聖獣をミコトが離宮で飼うことに何か問題があるのか?」
 不意に聞こえた声に俺は、はっとして顔を上げた。
 そこには、アルバート国王陛下の姿があった。
 
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