異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

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10 ミサンガ騒動

10ー1 観察

 10ー1 観察

 「でも、ほんとにレイモンドとは何もなかったんですか?ミコト様」
 部屋で俺が風呂に入ってる横で俺を監視しながらアルフォンスがきいてきた。
 俺は、ちょっと焦りながらも答えた。
 「何もないよ!あるわけがないじゃないか」
 少しだけ顔が熱くなる。
 俺、レイモンドとキスしたんだな。
 いや!
 だから、何ってこともないし!
 あれは、事故とかそんなもんだし!
 「ミコト様?」
 アルフォンスがにっこりと微笑んだ。
 「本当のこと、言ってますか?」
 うぅっ!
 全てを見透かしているかのようなアルフォンスの笑顔に俺が屈するまでにそんなに時間はかからなかった。
 「実は・・」
 俺は、レイモンドが猫化したこと、それをもとに戻すためにレイモンド(猫)にキスしたことを話した。
 人に戻ったレイモンドと事故とはいえキスしてしまったことは、内緒だ。
 その話をきいたアルフォンスの顔色が変わっていく。
 「それが本当ならいろいろ問題がありますね」
 壁のように黙って立っていたクロムウェルが突然口を挟んできた。
 「獣化の魔法は、かなり高度な魔法なんです。使用する魔力量も多いし、使える者は、限られています」
 「でも、なんでレイモンドが猫化?ミコト様の不祥事が目的ならもっと他に方法がある筈です」
 アルフォンスがクロムウェルを蔑むように見た。
 「また、魔族が何か企んでいるのでは?」
 「私たちがたくらんでいることはミコト様を一族のもとに連れ帰ることだけです」
 クロムウェルが不穏なことを言い出すので、俺は、慌ててしまった。
 「でも、クロムウェルは、俺を無理矢理拐ったりはしないもんな?」
 「もちろんです!」
 クロムウェルが胸を張る。
 「魔王の一族として恥ずようなことはいたしません!いつか必ずミコト様が自らのご意志で魔王のもとに赴かれる日がくるまで側でお仕えしていくつもりですから」
 うん・・
 そんな日が来るのかどうかは、わからないけど。
 俺は、クロムウェルが嫌いじゃないし、てかどちらかというと好きだし。
 だから、魔王の一族だとわかっても側にいてもらってるんだし!
 「魔族じゃないとしたらいったい誰がなんでレイモンドを猫にしたりしたのかな?」
 俺は、アルフォンスとクロムウェルがいるので風呂からあがりにくかったけど、もう、のぼせそうだったからあがることにした。
 クロムウェルが俺の体に清潔な布をかけ体を拭いているのをアルフォンスが凝視している。
 俺の体の隅々まで視線を走らせて不貞の証がないかを観察しているのだ。
 すげぇ、恥ずかしいし!
 俺は、羞恥で全身が熱くなるのを感じていた。
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