異世界から嫁に来ました~あんなこと(エロ)もこんなこと(子作り)もなく冷遇されてますが、何か?~

トモモト ヨシユキ

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11 ラスボスの招き

11ー10 ラーの家族

 11ー10 ラーの家族

 てか。
 ここって王城の中なんだけど?
 「王城の中に魔族って入ってこれるのか?」
 俺の質問にクロムウェルが答える。
 「私が入ってこれてるじゃないですか」
 そりゃ、そうか。
 俺は、うぅっと呻いた。
 こんな簡単に敵の侵入を許すって、どうよ?
 まあ、この城は、無駄に広いからな。
 完全に防御はできないにしても、もっとなんとかならないのかな?
 俺が思っているとがくん、と衝撃があって馬車が停車した。
 「ついたらしいな」
 俺が隣を見るとクロムウェルがますます顔色を青くして胸元を押さえている。
 「大丈夫か?クロムウェル」
 「まったく大丈夫じゃありませんね」
 クロムウェルがふぅっと息を吐く。
 「これは・・少なくとも魔神クラスの魔族の気配です。ミコト様、絶対に私から離れないでください」
 「わ、わかった!」
 俺は、こくこくと頷く。
 何があってもクロムウェルから離れないぞ!
 馬車の扉が開いた。
 まず、クロムウェルが降りて俺をエスコートしてくれる。
 ラスボスの館は、俺の離宮の数倍の大きさで、すでにもう王城という感じだった。
 でも、馬車寄せで待っていたのは、執事らしきおじさんだけだった。
 「よくおいでくださいました、ミコト様」
 おじさんがにっこりと微笑んだ。
 「奥様がお待ちです。こちらへ」
 奥様?
 皇太后のことか?
 俺は、ちらっとクロムウェルを見た。
 クロムウェルは、あきらかに変な汗をかいてて。
 でも、俺の手を握るクロムウェルの手にぎゅっと力が入る。
 「行きますよ、ミコト様」
 俺は、頷くとクロムウェルと一緒に館の中へと入っていった。
 執事のおじさんは、さっさと歩いていく。
 俺たちは、キョロキョロしながらその後に続いた。
 屋敷の中は、ちょっとした美術館かってくらい絵が飾ってあった。
 けど、執事が足を止めて説明してくれることもなく。
 ただ、途中でラーらしき子供の絵が飾ってあって。
 幼くてもわかる。
 豪奢な金髪に澄んだエメラルドの瞳。
 どこか世を舐めてるみたいな、人をバカにしてるみたいな態度。
 間違いなくラーに違いない。
 思わず足を止めてしまった俺にクロムウェルがうかがうように俺のことを見るので、俺は、絵を指した。
 「ラーかな、これ」
 「それは、アルバート国王陛下の双子の兄君であるロナード殿下です」
 執事のおじさんが教えてくれた。
 ラーにお兄さんがいたんだ?
 しかも、双子?
 俺がなんかきこうとしたらさっさと背を向けて執事のおじさんが歩き出したので俺たちもついていく。
 俺、そういえばラーの家族こと、何にも知らない。
 ラーにそういうこと聞いてもいいのかわからなくって。
 でも・・
 これからは、もっと踏み込んだこと聞けるようになったらいいのに。
 俺、もっとがんばるよ、ラー。
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