6 / 12
番外編
空の果てを想う。
しおりを挟む(ラルム先輩×レーネ)
※学園編にて、38話以降和解前のどっかです。ラルム先輩がレーネに恋心を持つようになるきっかけのようなお話。
ラルム先輩目線
騎士団名義で理事長から手渡されたたった1枚の手紙。机の上に置かれたそれを手に取り、俺は封筒から便箋を取り出した。温かみもクソもない便箋にて手短に伝えられた悍ましい内容を、もう何度読み直しただろうか。何かの間違いじゃないのか。もしかして俺は、夢を見ているのか。そう思って頬を摘んでみても、幾ら髪を引っ張ってみても、便箋の文字は動かない。
この手紙が届く前日。俺は普通に友人達と食堂で夜まで馬鹿騒ぎをし、部屋でもゲラゲラと笑って語り合い、菓子を食って寝ていた。新聞など見もせず、同時刻に俺の故郷で家族がどんな目に遭っているのかなんて想像もせず、保証のない無駄な余裕を掲げて惰眠を貪って。
手紙を机の上に乱暴に投げ捨て、浅い息を吐く。細かく震える手で口元を覆ってみても、呼吸は全く整ってくれない。
『……ラルム・リーベ君。君の故郷が、壊滅したそうだ』
そう痛ましそうな様子を繕って眉を下げた理事長の言葉に、俺は一体何と返したのだったか。気付けば、救護室の寝具の上だった。きっと錯乱して暴言の限りを尽くしたのだろう。
「父さん、母さん……ルル、」
フィオーレ王国の騎士団が決行した爆撃作戦で、故郷のリリアナ村は村人の全員を巻き込んで壊滅した。奴等はご丁寧にも防空壕の中に避難している村人まで事細かに見つけ出しては、その度爆弾を投げ入れて殺して回ったらしい。渦中で死んだ家族はどれ程恐ろしかっただろうか。死体も満足に残らなかった彼等が、どれほど苦しんだのだろうか。ーー俺は、遊び呆けていたのに。
ギチリ、と唇をかみしめて床に蹲る。直ぐに激しい頭痛が襲ってきて、髪の毛をガリガリと掻きむしって耐えた。ルルは、母さんは父さんは、もっと痛かったはずだ。もっと怖かったはずだ。あああ、赦せない。
『俺は、死ぬのです』
俺が親衛隊長を務めることになった青年は、憎きフィオーレ王国の騎士だった。それも、より王に近い近衛の。突如目の前に現れて、のうのうと楽しそうに幸せそうに笑っている姿を見ることが耐えきれなくて、憎悪の限りを尽くして罵った時。彼は怒るどころか憎む事こそが正しいのだと、周りが可笑しいのだと言って自嘲的に微笑んで見せた。
既に多くの生徒達に歓迎され好かれている彼は、それを望んではいなかったのだ。
「よぉ」
「おはようございます。ラルム先輩」
この学園の制服に身を包み、ニコリと作り物の笑みを浮かべて此方を見上げるレーネ。その横ではこちらを警戒するように眺めるノア・シトリンが立っている。しかし、俺がじっとレーネの顔を見つめると、彼は意図察したりとばかりにノアの腕に手を添え「また後で」とシトリンを促した。
すれ違いざま聞こえよがしに舌打ちを零して去っていく男を一瞥し、俺は知らず溜息を吐く。今日は、シトリンを揶揄うほどの余裕はなかった。
すると、俺の荒れた心情を敏感に察知したらしいレーネはスタスタと先導するように翡翠の校舎を移動し、空き教室の中の一つの机に腰掛けた。そして対面の椅子を指差し、俺に座るように無言で指図する。
人に指示する事に慣れているその仕草に更に理不尽な苛立ちを募らせつつも、俺は乱暴な音を立てて椅子を引いた。
「どうかされましたか」
「…………なぁ、お前が死ぬ時さぁ」
「?はい」
クソが。当たり前のように返事するんじゃねぇよ。
「投影結晶でもなんでもいいからさぁ、見せてくれよ。俺に死ぬとこ」
きっと、血塗れで四肢はボロボロで、目も潰れてそれはひどい有様なのだろう。そんなフィオーレ王国騎士の姿を見れば、まともに死ぬことすら許されなかった家族も少しは浮かばれるだろう。
そう言ってケラケラと嗤った俺を、レーネは無表情のまま見下ろしている。その冷静さもまた、腹立たしいのだ。
自分だけが、憎悪の渦中にいつまでも囚われている。自分だけが、リリアナの戦いから前に進めないでいる。友人達は歴史としてあの戦いを学び、「ああ怖い」なんて笑い合っているのに、俺は、おれはいつまでも。
皆、死んでしまえばいいのだ。爆発に巻き込まれて足を失って、手を失って、顔を失って身体を失って死ねば、少しは俺の気持ちもわかるだろう。
しかし、机の上で足を組んだレーネは小さく苦笑して窓の外へと視線を移し、何処か眩しそうに目を細めた。日の光がさして、彼の紅茶色の髪を染めるのがなんとも神々しくて。
「ーーそれは、出来ませんよ」
「はぁ?なんで」
「そしたら先輩。俺の姿と妹君を重ねるでしょう。駄目ですよ。それは妹君やご両親の死を冒涜する行為だ」
「ッその!!!悟ったみてぇな態度も気に食わねぇんだよ!!」
焦燥にも似た苛立ちが込み上げてきて、がたん!!と椅子を乱暴に押しのけて立ち上がる。そして目の前のレーネの身体を思いっきり押し退ければ、彼は簡単に机の上から落ちて地面に崩れ落ちた。きっと簡単に抵抗できるのだろうに、それをしないで受け入れるところも腹立たしい。
スカした顔をして、傷付く事を受け入れて、それがまるで善行であるかのように振る舞う。いっそ、泣き喚いて「俺のせいじゃない」なんて言い返してくれた方が恨みがいがあるのに。
俺は、地面に座り込んで此方を見上げるレーネを冷たく見下ろし、大きく部屋に響くように舌打ちをした。なんとかして、彼の顔を歪めさせたかったのだ。
しかし、彼は尚も平静を崩す事なく微笑むと、静かに立ち上がって窓の方向へと歩いていく。
「わぁ、空が綺麗ですよ」
突然変わった話の内容。拍子抜けした俺は暴言を吐くのも忘れてポカンと間抜けな顔を浮かべてしまう。窓枠に手を掛けくるりと顔だけで此方を振り返ったレーネは、明るい口調とは違い様々な感情が綯い交ぜになったような複雑な表情を浮かべていた。そんな顔付きでさえも、彼の優れた容姿を引き立てる要素になるのだから不思議である。
彼はもう1度窓の向こうへと視線をやり、丁寧に丁寧に美しい透明な音色を重ねていく。
「家族を愛し、友を愛しーー沢山の人々がお互いを想い合い、国を大切にするからこそ、この国の空は美しく青いのでしょうね」
「……関係ねぇだろ。単に気候とか、立地とか」
「ああダメですよ先輩。もっと素敵に考えましょう?」
例えばこの机が、どのように愛を囁かれて職人達によって生み出されたのか。木に止まる鳥は何を思って歌うのか。思い思いに空想するんです。嘘でもいい。適当でもいい。幸せな未来を、理想の世界を思い浮かべましょう。
そう自身も歌うように告げて笑うレーネ。空を背景に此方に背を向ける彼の幻想的な姿を何処か呆然と見つめていた俺は、その言葉を憎悪に飲まれた頭で必死に反芻する。
幸せな未来。家族との、理想の未来。学園を卒業して、魔法研究の資格を取って、お金を手に入れてルルにドレスを買ってやる。ーーもう、一生掛かっても叶わない未来。
どろどろとした底無し沼のような空虚から抜け出したくて、俺は無言のまま空を見る青年の隣へと移動してみた。そして、彼を真似て、俺も窓枠に手をかけて空を見上げる。
「……あ……」
こんなに、綺麗だったっけ。空って。
雲一つない真っ青な空が、俺達が立つ大地全てを包み込むように広がっていた。ちっぽけな俺の存在全てを飲み込まんとする青に息を呑んで後退りすると、隣に立っていたレーネが静かに口角を上げた。そして慈しむように翡翠を細めて「空の果てには、何があるんでしょうね」なんて、如何でもよさそうにーーしかし楽しそうに呟く。
俺は、空から目を離す事ができないまま、呆然と思考を彷徨わせた。そういえば、ずっと白々しく輝く日の光が疎ましくて仕方がなくて、見ないようにしていたのかもしれない、なんて。
ずっと、窓帳を閉じ切った暗い部屋の中で、地面ばかりを見ていた。日向で楽しそうに語らう友人達が鬱陶しくて、自分から影に入った。
ギュッと窓枠を握り締める俺に、レーネは何も言う事なく慰めるでもなく、空を見つめている。
『兄ちゃん!みて!おそら晴れたー!お出かけつれてって!』
ふと、何処からか懐かしく可愛らしい声が聞こえたような気がして。
ぽた、と窓枠に小さな水滴が落ちる。同時に空から視線を外したレーネが俺の方を見つめ、穏やかに目を細めて笑んだのが視界の端に映った。しかし、俺はただ真っ直ぐに、まるで魅入られたかのように美しい空を見つめ続ける。
「……この、うえに、ルルたちが、いるの……かな」
「ーーええ、きっと見守って下さっていますよ。……リリアナ村で亡くなった人達みんな、ラルム先輩の幸せを願っているはずです」
何処までも優しい隣の青年の言葉を聞いて、更にぽたぽたと窓枠を打つ雨の勢いが強くなる。けれど、空は何処までも美しく青い。俺は両手を空へと伸ばし、掴むように手を握りしめてみる。しかし、何も掴むことは出来ないまま、空は尚も俺達を覆っている。
きっとこの大いなる空の果てには、本の挿絵に描かれているような美しい天界があって。其処では、リリアナ村の大好きな皆は、今も笑って幸せに暮らしているのだ。沢山の美味しい食べ物があって、戦争なんて全くなくて、楽しい遊びが出来る場所があって、ーー楽園のような場所なのだ。
きっとそうだ。
「んなの……したもん勝ちじゃん」
「ふは、その通り!空想の世界は自由なんです!」
ぱあ、と表情を明るくしたレーネが溌剌と笑うのが目に入って。俺はふと、興味を持った。
「……お前は、空想の世界で何を願う」
「え、俺ですか?ーー俺は」
俺の問いかけに首を傾げた青年は、逡巡の後おもむろに片手を伸ばし、その腕に優しいそよ風を纏わせる。隣にいる俺の髪の毛を不自然に靡かせた腕をレーネがくるりと何度か左右に回すと、それは徐々に美しい剣へと変化していく。
纏わせるようにして創り上げた剣を握ったレーネが、惚けた表情と声で「えい」とそれを一振すると、途端一直線にごうっと鈍い音を立てて豪風が吹き荒れた。剣先の方向に立っていた生徒達が突然吹っ飛ばされて崩れ落ち、混乱に目を白黒とさせている。しかし彼等が此方を見上げる頃にはしれっと剣を消したレーネは、ケラケラと愉快げに笑いながら生徒達に会釈なんぞしていて。思わず胡乱げに隣を見下ろした俺を見上げ、彼は白い歯を見せて悪戯っぽくニヤついて見せた。
「俺は、強い魔物をこんな感じでズバーっと一撃で倒す英雄になる世界ですかねー!
……なんてのは、冗談で。穏やかに過ごしたいですねぇ」
「何処で?」
「物凄い聞いてくる……昔、古書の物語でお菓子の家に住むお話があったんです。それがいいですね!甘くて美味しくて綺麗!」
「腐るだろすぐ」
「あ!俺の空想に現実持ち込むのは禁止です!」
立ち入り禁止!なんて言って両腕でバツ印を作って防護魔法を展開し、尚も楽しそうに笑うレーネ。優しいそよ風に揺られながらキラキラと美しい翡翠を揺らす彼に、自然と俺も絆されてしまって、知らず笑みが零れ落ちた。すると彼は驚いたように数度目を瞬かせ、それはそれは嬉しそうに頬を緩めるものだから。
ーーまったく。人たらしは程々にしろ、と思う。親衛隊長として。
なんとなく照れくさいような気分になって、俺は彼から視線を逸らし、もう一度空を見上げた。そういえば、先程まで俺の心の中に燻っていた憤怒や憎悪はいつの間にかなりを潜め、何処までも穏やかなな日常が目の前へと訪れている。
こんなにゆっくりと時間が過ぎるのは、久しぶりかもしれない。微睡みのような空間があたたかくて、俺は静かに目を閉じる。暗闇の向こうから、叫ぶような声が響いた。
『俺達はただお前に笑って欲しくてっっ!!』
辛くて息苦しくて溺れそうだった時、執拗に俺の部屋を訪れては声を掛けてきた仲良しの友人達に、俺は扉を開けて怒鳴り付けて、お前が味わってみろなんて言って喚いた事がある。その時に血を吐くような重さを伴って叫ばれたその言葉は、当時の俺には偽善やお節介にしか聞こえなかったのだけれど。
今思い出せば、彼らも彼らなりに本当に自分を気遣ってくれていたのかもしれない。
ボソボソと当時のことを内緒話をするように囁けば、レーネも小さく声を顰めて「素敵なご友人ですね」なんてかえしてくれて。そうだ。彼等は決して俺を傷付けたことなんてなかった。
あれ以来、何処か気まずさを拭えないでいたけれど、今謝れば、まだ許してくれるだろうか。こんな俺と、再び仲良くしてくれるだろうか。
「でも、」
「?」
パチリと目を開き、前屈みになった俺は窓枠にだらしなく頬を預けてレーネの顔を覗き込んだ。すると不思議そうなレーネとすぐに目が合って。
「お前には、最初のーー『英雄』だったか?そっちの方が似合ってるけどな。お菓子の部屋より」
ざあ、と、一際強い風が吹いた。俺は慌てて目に掛かった前髪を手で退け、再度レーネを見上げてーーあのレーネが、驚愕に大きく目を見開いてこの俺を見下ろしている。
そんなに驚く事を言っただろうか。とも思ったが、何故かいつも澄ましてる彼の余裕を多少なりとも崩せた事に楽しくなって、俺は揶揄いを含んだ声で言葉を続けた。レーネは静かに俺の話に耳を傾けている。
「だってお前、部屋ん中で大人しく座ってるようなタマじゃねーだろ。どうせお菓子の家もすぐ飽きて飛び出す未来が俺には見えるね!」
そんなお前より、魔物追っかけてぶっ刺してゲラゲラ笑ってるお前の方が余っ程想像つくわ。
そこまで言って実際に頭の中で思い浮かべてみて。あまりにすんなり簡単に出てきたその姿に、ケタケタと笑ってしまう。
しかしそんな俺とは反対に。
「ーーは、」
何処か呆然と俺の目を眺めていたレーネは、何故か今にも泣き出しそうなーーあるいは寂しそうな顔をして唇を噛み締めて。そして、俺が驚いて言葉を飲み込んだ瞬間、慌ててそれら全てを誤魔化すかのようにヘラりと微笑んでみせたのだ。
初めて見た、その表情。きっと、これが彼の本当なのだ。
力無く微笑んでーーそして口角をもっと上げようとして敢えなく失敗した彼は、諦めたように項垂れてしゃがみ込む。そのまましがみつくようにして両手を窓枠にかけ、腕の間から覗き込んで俺の顔を見上げた。
「……おれ、似合いますか」
「え」
「英雄」
「ーーああ。少なくとも、この学園にいる誰よりも」
ああ、此奴、今まで笑ってなんかなかったんだ。漸く気づいた俺は、腹いせにわしゃわしゃと彼の髪の毛を撫でて笑う。ぐわあ、なんて情けない声をあげる彼に俺は更に面白くなって、遂には爆笑してしまった。
なんだよ。本当はこんなにも綺麗に笑うのかよ。
「ーーおああっあっはは!!は、は…………先輩ってば罪なお人ですねぇ……」
俺の爆笑に同調したようにケラケラと笑い声を上げ、逃げる様に立ち上がって窓枠から空へと飛び出した彼の背を、俺は眩しく目を細めて見つめて。
真っ青な空を背景に此方を見下ろした、大輪のように美しく咲く花のような青年をーー
今この瞬間を、1枚の絵に収めたいような激しい衝動に駆られた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる