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第7話 放課後の体育館での一騎討ち その2

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美帆「昨日は、あんたの上半身を見せてもらったけど、薄っぺらい体で弱そうだったわね。おっぱいも、小さそうだったし」
真凛「へえ、あたしの割れた腹筋が見えなかったのかしら。おっぱいは、Bカップだけど、形は最高にいいわよ。あんたこそ、あたしよりたるんだ体してたじゃない」
美帆「あたしの腹筋はあなた以上に割れてるわよ。あんたより胸板も厚いし、おっぱいもCカップ。あたしの体の方が上だわ」
真凛「脂肪の量が多いだけじゃ、マイナスなだけよ。あたしの体脂肪率は、圧倒的に低いんだから」

美帆「貧乳で、体脂肪率くらいしか自慢するとこがないから、もてないのよ」
真凛「もてないのじゃなくて、ダメ男を相手にしてないだけ。あんたみたいに、どんな男とでも遊べるヤンキーじゃないのよ。あたしは、俊介さん一筋なのよ」
美帆「男友達が多くても、あたしは、俊介さんがずっと本命よ。あんたの貧弱な体じゃ、ダメ男すら寄ってこないでしょ」
真凛「あたしの引き締まったバランスのいい体が見えないのかしら。すぐ圧勝してあげるから、かかってきなさいよ、無敵の美帆さん」
美帆「あんた、ほんとに生意気ね。望みどおりこっちから一気にボコってあげるわ」

 美帆は、とびかかるように真凛に組み付くと、首に右腕を回して一気に投げ飛ばそうとする。
 しかし、真凛は、腰を曲げて苦しい体勢になりながらも、しっかりと踏ん張って左腕で美帆のロングの茶髪をつかんで、右腕で美帆の脚をとって逆に倒そうとする。
 美帆も、歯を食いしばりながら必死に踏ん張って耐える。
 2人は、体勢を整えて正面から右腕を首に回し合って組み合う。真凛は、美帆の太ももの内側に脚をかけ、美帆が体勢を崩したのを見計らって、美帆の体を壁際まで押し込む。
 真凛は、美帆の体を自分の体と壁で挟み込むように押さえつける。
真凛「これが実力よ。体がつぶれないうちにギブアップしなさいよ」
美帆「あんたの貧弱な体につぶされるわけないでしょ」
 美帆は、踏ん張りながら、真凛の体を両脇から抱え込むようにして浮かせ、逆に壁に押さえつける。
美帆「これで、あたしの力の方が上って分かったでしょ」
真凛「あたしの力をもっと見せつけてあげるわよ」
 真凛は、美帆のスカートのウエスト部分をつかんで、美帆の体を浮かせ、数歩押し返す。

 2人は、がっぷり四つに組み合い、両手で相手のスカートのウエスト部分両側をつかみながら投げを打ちあったり、押したりする。
 機敏な真凛は、バランス感覚良く透き通るような白い脚を運んで粘り、下半身が安定している美帆も、ややうっすらレモン色がかった白い脚を踏ん張り、なかなか体勢が崩れない。
 しびれを切らした美帆は、真凛のロングの黒髪をつかむと、少し下がるふりをしてから、前進してきた真凛の腹に右膝を叩き込んだ。思わぬ不意打ちに真凛は、苦しそうに腹を押さえるが、美帆は、その上から再び右膝蹴りを繰り出す。

 真凛は、思わずクリンチで逃れる。
美帆「情けないわねえ。もう限界なの。ダウンしないうちにギブアップしなさいよ」
真凛「あんたの蹴りなんて……大したことないわよ。お返しにあんたの体、あたしの腕で絞め上げてあげるわ」
 真凛は、白く長い両腕を美帆の背中に回して、胴体を持ち上げんばかりに絞め上げていく。
美帆「ううっ……。あんたの細い腕で、この強靭な体を絞められるわけないでしょ。きもいから放しなさいよ」
真凛「ギブアップしたら放してあげるわよ」
美帆「相変わらず強気ね。あんたとレズプレイやってる暇なんてないのよ。力づくで放してあげるわよ」
 美帆は、左手で真凛の喉を押さえつけると、右手で真凛の顔面を鷲づかみにする。薄いピンクのネイルを施した美帆の綺麗な指が真凛のあどけない顔面に食い込む。
美帆「あんたこそ、ギブアップしないと、汚い顔がつぶれちゃうわよ。それとも、窒息するのが先かな?」
真凛「くくっ……。やめろよ……」
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