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お尋ね者死神編
50話 隠れ里襲撃
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翌朝、長の屋敷に向かう
屋敷に着くと白髪の爺さんがいる部屋に通された
そこには朝から姿が見えなかったとび丸もいる
「長、昨晩話したレゼとディーです」
「じぃーちゃん 来たよ」
「どうも」
「ほほほ よく来なすった すずも一緒か わしはこの里の長、蔵勒(ぞうろく)じゃ おぬしも災難じゃったな」
「そうなんだよ じぃーちゃん あたいととび丸がいなかったら危なかったんだよね」
「そうは見えなかったが」
「とび丸 細かいことは気にしない 気にしない」
「おぬしらは鬼門に行きたいそうじゃが、何か目的でもあるのか?」
「俺たちは鬼ノ島に行って倒さなきゃならねぇ奴がいるんだ」
「そうじゃったのか・・・ふむ・・・分かった、抜け道を使うのを許可しようかの」
「ありがとう じぃーちゃん ほら、大丈夫だって言ったでしょ」
「うん すず ありがと」
「いいのよ」
レゼを抱きしめる
「離れろ」
ディーがすずを引き剥がそうとしていると里の外に覚えのある気配がする
その後方から複数の気配が里に近づいてきている
「!・・・なんじゃこの邪悪な気配は・・・」
数人の忍びが現れる
「長、里の結界が破壊されたようです」
「なんじゃと!? 直ぐに、戦えない者を避難させるのじゃ」
「承知」
忍び達は現れた時と同じように一瞬で散っていった
「すずととび丸は客人を連れて抜け道に向かうのじゃ」
「いいのか? 俺たちだけ逃げちまって」
「客人には為さねば成らぬことがあるのじゃろう」
「でも、この気配 僕たちを襲った四天王だと思う だから僕たちが何とかしないといけない」
「しかしなぁ・・・」
「レゼがこう言ってんだ 俺 個人もアイツらに借りを返さねぇと気が済まねぇしな」
「分かった 頼むのじゃ」
「おう 腕が鳴るぜ」
「うん」
そのころ里の上空では
「結界で隠された鬼人の里 やっと見つけた」
泣き顔の面を着けた叫が苦労したぜと身振りで表現する
「これで任務を遂行できるナ タリナイ」
ガリガリに痩せた虚が団子を頬張る
「手下ども 里の子供を捕らえろ 大人は従う者だけ生かして連れてこい あとは殺せ」
「ギャ ギャギャ」
叫の命令で羽を生やした鬼人どもが里に侵入する
叫は歯向かう者の口を水で塞ぎ窒息させる
「ごぼ ごぼぼぉ」
手で取ろうと踠くが掴めない
虚は糸を操り触れたもの全てを切断する
「うわぁ 助けて」
羽の鬼人が子供たちを捕まえようとしている
その頭を撃ち抜き、他の鬼人は影で体を貫く
ギャアアァ
「やっぱり生きてたか」
叫が人差し指を向ける
「しぶとい奴、谷底に落としたのにナ タリナイ」
「あはは また会ったなぁ 今度はぜってぇぶっ殺す」
ディーが銃口を向け、邪悪に笑う
「リベンチマッチっすね」
すずととび丸は里の忍びと共に手下の鬼人を倒したり負傷者の手当てをする
「次は確実に殺る」
叫は親指で首を切るジェスチャーをし、集めた水を弾丸の様に飛ばす
当たった地面や建物を粉砕する
ディーのジャッカルに引けを取らない威力だ
虚の糸は指の先から垂れ下がり腕を動きによって鞭の様にしなり、触れたものを刻む
「虚の糸は細かく振動している かすめても痛いじゃすまない傷になる」
腰に手を当て子供に教えるようなジェスチャーをする
「叫 敵に能力を話すナ アァ タリナイ」
「分かったからってアイツらにはどうにも出来ない 可哀想に」
肩をすくめる
虚が左手の糸を伸ばす
ディーが横に飛ぶ
着地と同時に右手の糸を伸ばす
ディーが地面を蹴ろうとした瞬間水が足に絡み虚の糸がディーの肩に命中する
「ちっ」
肩から喉にかけて刻まれ、常人なら即死だろう
ディーが膝をつきうつ向く、消えた肩には赤黒い霧が集まり元通りになる
「傷が治った!?」
叫は驚愕だと身振りで表現する
「ハハハ 効かねぇな」
跳躍し、距離を詰め蹴りを食らわせる
「ふぅぶ」
叫が地面に落下する
レゼは影で虚の両腕を締め上げたまま投げ飛ばす
虚は身体中の骨が折れまともに動かすことが出来ない
「うぐっ イタイ 痛いナ タ リ イ」
団子を食べようとするが、レゼに首の骨を折られ事切れる
叫はゆらりと起き上がり口から流れた血を拭う
「調子に乗るな ガキ」
手をだらりと下げる
下げた腕が水に変化し、鞭の様になる
「殺す」
水がうねりディーに襲いかかる
叫の攻撃をガードすると水が頭に巻き付き、鼻と口を塞ぐ
「馬鹿め これでお前は窒息して死ぬ」
「ごぼぼぉぼごご?(なに言ってんだ?)ごぼぼぉぼごごぼぼぉ(俺は呼吸しねぇんだから窒息しねぇよ)」
水を剥ぎ取ろうとするが掴めない
取れねぇならこのままでいいか
ジャッカルをかまえる
叫は戦いが終わったと思い気が緩んでいる
その頭に銃弾をお見舞いする 視界が悪いせいで致命傷を与えられなかった
銃弾の一つが仮面に当たり割れる
「うわぁぐがぁぁ」
苦しみだし目元と両腕から水が溢れだす
「ヒャハハハ 表に出るのは久しぶりだ さぁ泣けよ!!」
屋敷に着くと白髪の爺さんがいる部屋に通された
そこには朝から姿が見えなかったとび丸もいる
「長、昨晩話したレゼとディーです」
「じぃーちゃん 来たよ」
「どうも」
「ほほほ よく来なすった すずも一緒か わしはこの里の長、蔵勒(ぞうろく)じゃ おぬしも災難じゃったな」
「そうなんだよ じぃーちゃん あたいととび丸がいなかったら危なかったんだよね」
「そうは見えなかったが」
「とび丸 細かいことは気にしない 気にしない」
「おぬしらは鬼門に行きたいそうじゃが、何か目的でもあるのか?」
「俺たちは鬼ノ島に行って倒さなきゃならねぇ奴がいるんだ」
「そうじゃったのか・・・ふむ・・・分かった、抜け道を使うのを許可しようかの」
「ありがとう じぃーちゃん ほら、大丈夫だって言ったでしょ」
「うん すず ありがと」
「いいのよ」
レゼを抱きしめる
「離れろ」
ディーがすずを引き剥がそうとしていると里の外に覚えのある気配がする
その後方から複数の気配が里に近づいてきている
「!・・・なんじゃこの邪悪な気配は・・・」
数人の忍びが現れる
「長、里の結界が破壊されたようです」
「なんじゃと!? 直ぐに、戦えない者を避難させるのじゃ」
「承知」
忍び達は現れた時と同じように一瞬で散っていった
「すずととび丸は客人を連れて抜け道に向かうのじゃ」
「いいのか? 俺たちだけ逃げちまって」
「客人には為さねば成らぬことがあるのじゃろう」
「でも、この気配 僕たちを襲った四天王だと思う だから僕たちが何とかしないといけない」
「しかしなぁ・・・」
「レゼがこう言ってんだ 俺 個人もアイツらに借りを返さねぇと気が済まねぇしな」
「分かった 頼むのじゃ」
「おう 腕が鳴るぜ」
「うん」
そのころ里の上空では
「結界で隠された鬼人の里 やっと見つけた」
泣き顔の面を着けた叫が苦労したぜと身振りで表現する
「これで任務を遂行できるナ タリナイ」
ガリガリに痩せた虚が団子を頬張る
「手下ども 里の子供を捕らえろ 大人は従う者だけ生かして連れてこい あとは殺せ」
「ギャ ギャギャ」
叫の命令で羽を生やした鬼人どもが里に侵入する
叫は歯向かう者の口を水で塞ぎ窒息させる
「ごぼ ごぼぼぉ」
手で取ろうと踠くが掴めない
虚は糸を操り触れたもの全てを切断する
「うわぁ 助けて」
羽の鬼人が子供たちを捕まえようとしている
その頭を撃ち抜き、他の鬼人は影で体を貫く
ギャアアァ
「やっぱり生きてたか」
叫が人差し指を向ける
「しぶとい奴、谷底に落としたのにナ タリナイ」
「あはは また会ったなぁ 今度はぜってぇぶっ殺す」
ディーが銃口を向け、邪悪に笑う
「リベンチマッチっすね」
すずととび丸は里の忍びと共に手下の鬼人を倒したり負傷者の手当てをする
「次は確実に殺る」
叫は親指で首を切るジェスチャーをし、集めた水を弾丸の様に飛ばす
当たった地面や建物を粉砕する
ディーのジャッカルに引けを取らない威力だ
虚の糸は指の先から垂れ下がり腕を動きによって鞭の様にしなり、触れたものを刻む
「虚の糸は細かく振動している かすめても痛いじゃすまない傷になる」
腰に手を当て子供に教えるようなジェスチャーをする
「叫 敵に能力を話すナ アァ タリナイ」
「分かったからってアイツらにはどうにも出来ない 可哀想に」
肩をすくめる
虚が左手の糸を伸ばす
ディーが横に飛ぶ
着地と同時に右手の糸を伸ばす
ディーが地面を蹴ろうとした瞬間水が足に絡み虚の糸がディーの肩に命中する
「ちっ」
肩から喉にかけて刻まれ、常人なら即死だろう
ディーが膝をつきうつ向く、消えた肩には赤黒い霧が集まり元通りになる
「傷が治った!?」
叫は驚愕だと身振りで表現する
「ハハハ 効かねぇな」
跳躍し、距離を詰め蹴りを食らわせる
「ふぅぶ」
叫が地面に落下する
レゼは影で虚の両腕を締め上げたまま投げ飛ばす
虚は身体中の骨が折れまともに動かすことが出来ない
「うぐっ イタイ 痛いナ タ リ イ」
団子を食べようとするが、レゼに首の骨を折られ事切れる
叫はゆらりと起き上がり口から流れた血を拭う
「調子に乗るな ガキ」
手をだらりと下げる
下げた腕が水に変化し、鞭の様になる
「殺す」
水がうねりディーに襲いかかる
叫の攻撃をガードすると水が頭に巻き付き、鼻と口を塞ぐ
「馬鹿め これでお前は窒息して死ぬ」
「ごぼぼぉぼごご?(なに言ってんだ?)ごぼぼぉぼごごぼぼぉ(俺は呼吸しねぇんだから窒息しねぇよ)」
水を剥ぎ取ろうとするが掴めない
取れねぇならこのままでいいか
ジャッカルをかまえる
叫は戦いが終わったと思い気が緩んでいる
その頭に銃弾をお見舞いする 視界が悪いせいで致命傷を与えられなかった
銃弾の一つが仮面に当たり割れる
「うわぁぐがぁぁ」
苦しみだし目元と両腕から水が溢れだす
「ヒャハハハ 表に出るのは久しぶりだ さぁ泣けよ!!」
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