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終末の死神編
56話 世界の異常
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「いただきます」
リリスは1人でジャンボパフェを平らげ、レゼとディーはオムライスとステーキセットを2人前ずつ食べた
「ごちそうさま」
「ふぁみれすのご飯美味しかった」
「あぁ 悪くなかったな」
「それは良かった えっとどこまで話したかしら?」
「異外の者と人間族がいるところまで」
「そうだったわね 異外の者とは魔女や悪魔、吸血鬼、精霊のことを総称した言い方なの 上位の存在は亜神って呼ばれているわね」
「蒼黒の管理者って?」
「界域の治安維持と異外の者たちの保護と管理をする組織よ皆が安全に界域で暮らせるためにね 今までは設定通りに進んでいたのだけどここ最近になってからおかしなことが起こり始めたのよ 多分荒魂の影響だと思うわ」
「荒魂か 居場所は分かってるのか?」
「いいえ 正解なことは何も ただ白緋の破壊者って連中が世界の異変に関わっているみたいなの 私は裏で糸を引いてるのが荒魂じゃないかと思っているの」
「なるほどな その連中を追えば荒魂に行き着くかも知れねぇわけだ」
「そう言うこと だからアナタ達には碧月学園の生徒になってもらいたいの 碧月学園は蒼黒の管理者を育成する学校よ表向きはエリートを育成する学校ってことになってるから 事情を知らない生徒もいるのよ」
「生徒になれってか、簡単に言うけどなそんなほいほいなれるものなのか?」
「ふふふ その点は心配要らないわ 私、碧月学園の理事長だから 任せなさい それにアナタ達は別に授業に出なくてもいいのただ学園の生徒にしておけば私がサポートしやすいからってだけなのよね」
「理事長・・・蒼黒の管理者のトップなのか?」
「そこまで偉くはないわ それよりアナタ達には学園の生徒達と協力して異変解決の手伝いをして欲しいの」
「異変って具体的にはどんなことなの?」
「アナタ達もさっき遭遇したと思うけど 突然異外のゲートが開きそこから怪物が界域に干渉してくることよ 世界ができてから終末の書に書かれていないことが起こるなんて一度もなかったわ だから荒魂の仕業だと私は確信しているの」
「なるほどな その怪物を殺ればいいんだな」
「えぇ 界域に干渉できないようにしてくれれば上出来よメインは異変の終息と荒魂の討伐ね」
「わかった」
「宜しく頼むわ」
リリスは腕時計を見る
「もうこんな時間 ちょっと説明に時間をかけたわね そろそろ学園に行きましょうか」
「うん」
「おう」
ファミレスを出ると小雨が降っていた
空は曇天だが巨大は時計と鎖は変わらず見ることができた
「降りだしたわね あれ気になる? 一応あれが終末の書よ一般的には世界の大時計って呼ばれているわ 短い針が年を刻み、長い針が日を刻む、短い針が一周すると世界は終わりまた一から始まる この世界は何度も何度も終末と始まりを繰り返しているのよ」
空間からタブレット端末の様なものを取り出し操作する
「これが内部に書かれた世界設定、ここに書かれた内容に沿って世界は動いていくわ 限られた人しか見ることも読むこともできないわ 中には大時計すら見えない人もいるのよ まあ 見える人のほとんどが異外の者だけど人間族の中でも混血は異外の者の血が濃いから見えるみたいよ」
リリスはいつの間にか傘を2本持っている
1本は自分で差しもう1本をディーに渡す
「傘 差した方がいいわよ 風邪を引くかもしれないわ」
「俺たちはそんなにやわじゃねぇ」
「それでも 雨が降ったら傘を差すものよ ほら 相合傘」
ディーが持っていた傘を強引に広げレゼを押し込む
「学園はこっちよ」
「ったく! 余計なことしやがって」
「ディー?」
「ほら 行くぞ」
「うん」
レゼの方に傘を近づけ先に歩き出したリリスを追いかける
「ここが我ら蒼黒の管理者育成機関またの名を碧月学園よ 正門は閉まってるから裏門から入るわよ」
下校時間をとっくに過ぎているからなのか校舎は静まり返っている
「静かな校舎ってなんだか雰囲気あるわね」
「暁の女帝って呼ばれてるのに怖いのか?」
「私は雰囲気があるって言っただけよ 怖いわけ無いわ」
ディーと話すリリスの後ろに人影が見える
「リ! リ! ス! さ! まぁ!」
眼鏡をかけたスーツの女性がまるでゾンビのように背後から現れる
「ひゃえん!」
「どこにいらしていたのですかぁ? こんな時間まで 直ぐ戻ってくるって仰ったのに・・・うぇぇん」
「ごめんごめん 泣かないで 本当に直ぐ戻るつもりだったのよ 信じて」
「うっうぅ 分かりました・・・でこの人達は誰ですか?」
「この子は私の遠い親戚でこっちはお付きの子よ 私の権限で暫く学園の生徒にするから宜しく頼むわ」
「え!? そんないきなり無茶なこと言わないで下さいよ」
「お願い この子世間知らずだから人間社会の勉強をさせてあげたいの」
目をキラキラうるうるさせる
「うっ し 仕方ありませんね 明日には入学できるよう手配します」
「わぁ ありがとう さすが仕事が早いわね」
「その代わり ちゃんと理事長の仕事してくださいよ! 毎回毎回理由を付けては遊び回って!・・・はぁ どうしてこの人は・・・」
眉間に手を置く
「分かってるわ ちゃちゃっと終わらせるから 理事長室に運んでおいて」
「はぁ 分かりました」
リリスは1人でジャンボパフェを平らげ、レゼとディーはオムライスとステーキセットを2人前ずつ食べた
「ごちそうさま」
「ふぁみれすのご飯美味しかった」
「あぁ 悪くなかったな」
「それは良かった えっとどこまで話したかしら?」
「異外の者と人間族がいるところまで」
「そうだったわね 異外の者とは魔女や悪魔、吸血鬼、精霊のことを総称した言い方なの 上位の存在は亜神って呼ばれているわね」
「蒼黒の管理者って?」
「界域の治安維持と異外の者たちの保護と管理をする組織よ皆が安全に界域で暮らせるためにね 今までは設定通りに進んでいたのだけどここ最近になってからおかしなことが起こり始めたのよ 多分荒魂の影響だと思うわ」
「荒魂か 居場所は分かってるのか?」
「いいえ 正解なことは何も ただ白緋の破壊者って連中が世界の異変に関わっているみたいなの 私は裏で糸を引いてるのが荒魂じゃないかと思っているの」
「なるほどな その連中を追えば荒魂に行き着くかも知れねぇわけだ」
「そう言うこと だからアナタ達には碧月学園の生徒になってもらいたいの 碧月学園は蒼黒の管理者を育成する学校よ表向きはエリートを育成する学校ってことになってるから 事情を知らない生徒もいるのよ」
「生徒になれってか、簡単に言うけどなそんなほいほいなれるものなのか?」
「ふふふ その点は心配要らないわ 私、碧月学園の理事長だから 任せなさい それにアナタ達は別に授業に出なくてもいいのただ学園の生徒にしておけば私がサポートしやすいからってだけなのよね」
「理事長・・・蒼黒の管理者のトップなのか?」
「そこまで偉くはないわ それよりアナタ達には学園の生徒達と協力して異変解決の手伝いをして欲しいの」
「異変って具体的にはどんなことなの?」
「アナタ達もさっき遭遇したと思うけど 突然異外のゲートが開きそこから怪物が界域に干渉してくることよ 世界ができてから終末の書に書かれていないことが起こるなんて一度もなかったわ だから荒魂の仕業だと私は確信しているの」
「なるほどな その怪物を殺ればいいんだな」
「えぇ 界域に干渉できないようにしてくれれば上出来よメインは異変の終息と荒魂の討伐ね」
「わかった」
「宜しく頼むわ」
リリスは腕時計を見る
「もうこんな時間 ちょっと説明に時間をかけたわね そろそろ学園に行きましょうか」
「うん」
「おう」
ファミレスを出ると小雨が降っていた
空は曇天だが巨大は時計と鎖は変わらず見ることができた
「降りだしたわね あれ気になる? 一応あれが終末の書よ一般的には世界の大時計って呼ばれているわ 短い針が年を刻み、長い針が日を刻む、短い針が一周すると世界は終わりまた一から始まる この世界は何度も何度も終末と始まりを繰り返しているのよ」
空間からタブレット端末の様なものを取り出し操作する
「これが内部に書かれた世界設定、ここに書かれた内容に沿って世界は動いていくわ 限られた人しか見ることも読むこともできないわ 中には大時計すら見えない人もいるのよ まあ 見える人のほとんどが異外の者だけど人間族の中でも混血は異外の者の血が濃いから見えるみたいよ」
リリスはいつの間にか傘を2本持っている
1本は自分で差しもう1本をディーに渡す
「傘 差した方がいいわよ 風邪を引くかもしれないわ」
「俺たちはそんなにやわじゃねぇ」
「それでも 雨が降ったら傘を差すものよ ほら 相合傘」
ディーが持っていた傘を強引に広げレゼを押し込む
「学園はこっちよ」
「ったく! 余計なことしやがって」
「ディー?」
「ほら 行くぞ」
「うん」
レゼの方に傘を近づけ先に歩き出したリリスを追いかける
「ここが我ら蒼黒の管理者育成機関またの名を碧月学園よ 正門は閉まってるから裏門から入るわよ」
下校時間をとっくに過ぎているからなのか校舎は静まり返っている
「静かな校舎ってなんだか雰囲気あるわね」
「暁の女帝って呼ばれてるのに怖いのか?」
「私は雰囲気があるって言っただけよ 怖いわけ無いわ」
ディーと話すリリスの後ろに人影が見える
「リ! リ! ス! さ! まぁ!」
眼鏡をかけたスーツの女性がまるでゾンビのように背後から現れる
「ひゃえん!」
「どこにいらしていたのですかぁ? こんな時間まで 直ぐ戻ってくるって仰ったのに・・・うぇぇん」
「ごめんごめん 泣かないで 本当に直ぐ戻るつもりだったのよ 信じて」
「うっうぅ 分かりました・・・でこの人達は誰ですか?」
「この子は私の遠い親戚でこっちはお付きの子よ 私の権限で暫く学園の生徒にするから宜しく頼むわ」
「え!? そんないきなり無茶なこと言わないで下さいよ」
「お願い この子世間知らずだから人間社会の勉強をさせてあげたいの」
目をキラキラうるうるさせる
「うっ し 仕方ありませんね 明日には入学できるよう手配します」
「わぁ ありがとう さすが仕事が早いわね」
「その代わり ちゃんと理事長の仕事してくださいよ! 毎回毎回理由を付けては遊び回って!・・・はぁ どうしてこの人は・・・」
眉間に手を置く
「分かってるわ ちゃちゃっと終わらせるから 理事長室に運んでおいて」
「はぁ 分かりました」
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