短編集

naaa

文字の大きさ
1 / 1

羊の物語

しおりを挟む
ここはある森の中……

羊はいつもひとりだった。
ある日羊は一輪の花を見つけた。
その花はとても綺麗でどこか寂しげな花だった
羊はその花に恋をした。
『貴女はとても美しい。こんなに綺麗な花を僕は見たことがない。』
『明日も明後日もまたきてもいい?』
風が吹き花が頷いたように見えた。
羊はその日から毎日ここで花と過ごそうと決めた。
そこにいると一人でいることを忘れられるのだ。
つぎの日……。
羊は花に会いに行こうと家を出た。
そこに意地の悪い狼が羊を見つけた。
狼は羊が笑顔なのを不思議に思うと同時に、
意地悪をしてやろうと計画を立てた。
「やぁ!羊さん。君は今からどこへ行くんだい?」
羊はとても素直な子だったので、
『おはよう!狼さん。僕はあの丘の向こうに咲いているお花を見に行くんだ!』
狼はあることを思いつき颯爽とどこかへ行ってしまった
羊は花を見るのを楽しみにしていた。
昨日も花のことが忘れられなかった。
丘を越え、花がある場所に行くとそこには狼がいた。
狼の手には美しいあの花が握られていた。
その花はくったりしていた。
「あ、羊。来るのがおせぇな。花は摘んでおいたぜ笑」
羊はとても悲しくなり我を忘れて狼に殴りかかろうとした。
その時、心の中から花の声が聞こえた。
(羊さん。そんな事をしても私は戻ってこない。貴方に美しいって言われた時とても嬉しかった。私はいまでもあなたの心の中にいるわ。だから、狼の思惑通りになってはだめ。)
羊はその手を止めた。
そして家へを帰っていった。
つぎの日。
羊はまたあの丘を越えていた。
そして、花があった場所に行き、話し始めた。
『お花さん、今日もいい天気だね。』
『僕はまたひとりになってしまったよ。』
そうすると、
(私はいまでもあなたの心の中にいるって言ったでしょ)
『お花さん!!』
その日以来羊は毎日丘を越え、花と話している。
『今日はなにを話そうか』
(なんでもいいわよ。貴方の話は全部おもしろいもの)

          END
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ローズお姉さまのドレス

有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です* 最近のルイーゼは少しおかしい。 いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。 話し方もお姉さまそっくり。 わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。 表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成

きたいの悪女は処刑されました

トネリコ
児童書・童話
 悪女は処刑されました。  国は益々栄えました。  おめでとう。おめでとう。  おしまい。

魔女は小鳥を慈しむ

石河 翠
児童書・童話
母親に「あなたのことが大好きだよ」と言ってもらいたい少女は、森の魔女を訪ねます。 本当の気持ちを知るために、魔法をかけて欲しいと願ったからです。 当たり前の普通の幸せが欲しかったのなら、魔法なんて使うべきではなかったのに。 こちらの作品は、小説家になろうとエブリスタにも投稿しております。

王女様は美しくわらいました

トネリコ
児童書・童話
   無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。  それはそれは美しい笑みでした。  「お前程の悪女はおるまいよ」  王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。  きたいの悪女は処刑されました 解説版

悪女の死んだ国

神々廻
児童書・童話
ある日、民から恨まれていた悪女が死んだ。しかし、悪女がいなくなってからすぐに国は植民地になってしまった。実は悪女は民を1番に考えていた。 悪女は何を思い生きたのか。悪女は後世に何を残したのか......... 2話完結 1/14に2話の内容を増やしました

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

童話短編集

木野もくば
児童書・童話
一話完結の物語をまとめています。

緑色の友達

石河 翠
児童書・童話
むかしむかしあるところに、大きな森に囲まれた小さな村がありました。そこに住む女の子ララは、祭りの前日に不思議な男の子に出会います。ところが男の子にはある秘密があったのです……。 こちらは小説家になろうにも投稿しております。 表紙は、貴様 二太郎様に描いて頂きました。

処理中です...