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第十三章
『一つの区切り』
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敵の本拠地を落したことで、遠征は大詰めを越えて締めの段階に入った。
対外的な戦勝報告と、内部的な論功行賞の準備を行わなければならない。それをやらないと諸国が勝手に援軍を送りつけて来る可能性があるからな。場合によっては上陸した地点を勝手に占拠し、『ここは我が国が魔族から切り取った土地だ』と言いかねないのだ。魔族残党との戦いは、論功行賞の大筋から外れて事後処理扱いとなる。
とはいえそれをいきなりやると大騒ぎになるので、根回ししてからだけどな。
「聖俗諸侯の方々に祝い事を申し上げる。昨日、最後の魔将を討ち取った」
「上位アンデットゆえ過信は禁物だが、生き残っていたとして全力は無理だ」
「ここに魔族の島攻略を終えたことを本国に伝え、我らもまた勝利を祝おう」
「正式な論功行賞は本国で行われるであろうが、魔族との戦いはこれにて集結する。残党退治などは希望者及び、駐留騎士団を臨時編成して行うものである。現時点での任務は終了して、各種の報告と残務の引継ぎなどを残すのみである」
何をやったか、今から何をやるか確定していないスカスカの発表だ。
しかし、これをやっておかないと締まらない。ある程度の論功行賞は終わっているので、残党狩りに精を出すのは『やらかし』による罰則適用者や、何の功績も上げてなくて面目が立たない者を中心とした希望者を中心として行われる。もちろん彼らだけでは強い魔族が居たら勝てないのと、他国が攻めて来た時に備えるために騎士団を一部残すことになるだろう。
何が言いたいかというと前途多難であるが、形ばかりは戦争が終結したことになる。
「皆の者、その働きに感謝しよう。言いたいことがある者も居ようが、今は存分に飲み騒ぐが良い。そのくらいの事は遠征軍総司令官の名前に置いて許可しよう。もちろん払いは遠征軍が持とう。では、乾杯」
「「乾杯!!」」
特に何もあるわけではないが、ヨセフ伯が音頭を取って宴会を始める。
セレモニーとしての一応の形はこれで整うし、軍師に過ぎない俺よりも余程説得力がある。そして気分を切り替え、やるべきことを皆が考えられるわけだ。具体的に言うと本国に戻る者と、居残って功績を稼ぎたい連中に分かれて行動するとして、その後の連絡をどうするかなども問題になって来る。この島に残っている者と本国に帰った者で論功行賞に隔たりが出ても困るし、仮に政争が始まるなら連絡が取れないのは致命的だからな。
なので酒盛りという理由を付けて、探り合いとなる訳だ。
「ゴルビー伯。この後はどうなるのかのう?」
「我らは戻ってしまって良いのか? その方が助かりはするが」
「土地に関して言えば残党討伐を行いながら、しばらくは区画整理をやっておく形になりますね。替地を受け入れる貴族を優先し、土地持ちの上級騎士への昇格や、俸給を求める者がそれに続きます。飛び地で要求する者はそこからになるでしょう。難民や帰納する兵士なら土地を無償で渡しますけどね」
功績に対する領地配分はデリケートな問題になる。
戦争で奪った上に人間の土地ではなく、しかも魔族が亜人族主体なので民とすることも出来ないし、畑的な物もあまり大したものではない。少なくとも難民なり希望者を連れて来るとして、二年・三年は税収無しで開拓事業をする必要があるだろう。そこまでやった上で、本国からこちらに完全に移るという貴族を優先する事になる。当たり前だが本国の方が発展しているし、また係争地域が多いので、それらを捨てて移民する者たちには相当な配慮が必要になるからだ。
それらの貴族を優遇して領地を配分し、残った土地に上級騎士を割り当て、最後に通行料なり入港料を集めて、俸給として開拓府直属の者たちに与えていく事になる。
「では後日に報奨金でも待つとしようか。あまり期待できぬがな」
「うむ。費やした金を考えるとまた揉めそうじゃが、我らはマシじゃろ」
「遠征司令部が手持ちにしている金は兵士への一時金が優先されますからね。諸侯にはオロシャが何百年と続くなら自慢できる勲功の証でも作っておきますよ。後日、陛下が下賜されるかと思います。お二人のご協力には感謝の言葉もありません、可能な限り補填出来るように進言しておきますね」
コンスタン・ティン伯も老バルガスも裕福な大領主だ。
俺も含めて金には困って居ないので、余禄の範疇で戦争をしていたことになるからマシであると言えた。費用の持ち出しは多いが戦死者は多くないので、国へ上納する勢と相殺してもらえればそれで補填できるのだ。実際、遠征に参加する諸侯には特に報奨金を出す話はしていないのだが、色々決まる前から上納金との相殺は決定している。領地を貰おうと当て込んで傭兵を雇って居なければ、借金する者はあまり大くないと信じたい。
問題は街道添いや環状農業圏のように儲かる場所と、そうでない場所の落差だろうな。
「ゴルビー伯自身はどうするね?」
「姫との新婚ホヤホヤだ。そうそう居つけないだろう」
「出来ればさっさと戻りたいところですが、こちらと往復するか、別荘を建てる事になりそうですね。半農半官の常備兵たちに開拓を任せる代わりに優遇する措置で領民を募り、開拓に目鼻を付けたら王領代官たちに道を譲って帰る事にはなると思います。後はヨセフ伯の動向次第でしょうか」
屯田兵を参考にして良い場所に優良な土地を得られる条件で民を集める。
それらを対外的には駐留兵ということにして迂闊に占領しに越させないようにして、同時に開拓を進めていく。更に島の東部へ港を作り夏王朝との交易を行いつつ、各地に町を建設。魔物が数多く残るならbそれらの対策も必要だし、そもそも責任者を誰にするかというのもあった。とりあえずドルニエ騎士団には副団長が数名居るそうなので、そのうちの一人を騎士団長にして、ジャコビニアス隊長を副団長に据えた防衛体制を作る事になるだろう。
そしゴーレムを建造して労働力を用意し、防衛戦力とする事が出来る俺も必須だったりする。全部終わったらアレクセイ辺りが開拓次官に昇進して、最終的に功績で貴族化かな?
「ヨセフか。あやつめ随分とはしゃいでいたようだな」
「アレで毒気が抜かれたならば安心できるのじゃがのう」
「この地の水があったのかもしれません。自分が一番であると自覚して満足するならば前言通りに居残るでしょうし、そうでなければ本国に帰ってまた何か起きそうですね。ただ、オロシャ南西にあるプロシャとの問題を考えたら陛下も大きくは出られないかと」
アンデットが溢れた時にアイアンゴーレムを使って大暴れしていた。
元からマッチョ主義な剛腕貴族であったが、どちらかと言えば山賊団の頭目とか騎馬民族の長のような大活躍であった。以前から見せていた暗躍などは最近していないが、『自分が一番だ!』という遠征軍に満足しているのか、後日に反乱を起こす為に野心を隠しているのかは判らない。オロシャで初めての辺境伯としてこの地に赴任するか、それとも公国としてこの島を従えるか、あるいは本国に戻って反乱を企むか……その先行きが見えないのだ。
問題なのはイル・カナンやプロシャと言った国が大国化し、オロシャと対抗する動きを見せるのは間違いない事だった。
「ともあれ、今は魔族の問題が形付いたことを喜ぼうではありませんか。ヨセフ伯に関しては野心を満足させたならば良しということで」
「ははは。伯が振った話題であろうに。だがそうだな」
「儂らも乾杯と行こうではないか」
酒盃を掲げて今は宴会を愉しむことにした。
現時点でどうなるかは分からないし、仮に大国間で争うかもしれない十年後に反乱が起きるならば今不安に思う事に意味はないからだ。その時に備え、国内の領主が反旗を翻さないようにして、一致団結して他国と戦う事になるだろう。諜報機関や様々な精鋭部隊を用意すつろしても今はそれを相談することも作る事も出来ない。此処は気分を切り替えて、明日へと進むことが重要になるだろう。
俺たちの戦いはまだまだ続くだろうが、今は一区切りを喜ぶとしよう。
敵の本拠地を落したことで、遠征は大詰めを越えて締めの段階に入った。
対外的な戦勝報告と、内部的な論功行賞の準備を行わなければならない。それをやらないと諸国が勝手に援軍を送りつけて来る可能性があるからな。場合によっては上陸した地点を勝手に占拠し、『ここは我が国が魔族から切り取った土地だ』と言いかねないのだ。魔族残党との戦いは、論功行賞の大筋から外れて事後処理扱いとなる。
とはいえそれをいきなりやると大騒ぎになるので、根回ししてからだけどな。
「聖俗諸侯の方々に祝い事を申し上げる。昨日、最後の魔将を討ち取った」
「上位アンデットゆえ過信は禁物だが、生き残っていたとして全力は無理だ」
「ここに魔族の島攻略を終えたことを本国に伝え、我らもまた勝利を祝おう」
「正式な論功行賞は本国で行われるであろうが、魔族との戦いはこれにて集結する。残党退治などは希望者及び、駐留騎士団を臨時編成して行うものである。現時点での任務は終了して、各種の報告と残務の引継ぎなどを残すのみである」
何をやったか、今から何をやるか確定していないスカスカの発表だ。
しかし、これをやっておかないと締まらない。ある程度の論功行賞は終わっているので、残党狩りに精を出すのは『やらかし』による罰則適用者や、何の功績も上げてなくて面目が立たない者を中心とした希望者を中心として行われる。もちろん彼らだけでは強い魔族が居たら勝てないのと、他国が攻めて来た時に備えるために騎士団を一部残すことになるだろう。
何が言いたいかというと前途多難であるが、形ばかりは戦争が終結したことになる。
「皆の者、その働きに感謝しよう。言いたいことがある者も居ようが、今は存分に飲み騒ぐが良い。そのくらいの事は遠征軍総司令官の名前に置いて許可しよう。もちろん払いは遠征軍が持とう。では、乾杯」
「「乾杯!!」」
特に何もあるわけではないが、ヨセフ伯が音頭を取って宴会を始める。
セレモニーとしての一応の形はこれで整うし、軍師に過ぎない俺よりも余程説得力がある。そして気分を切り替え、やるべきことを皆が考えられるわけだ。具体的に言うと本国に戻る者と、居残って功績を稼ぎたい連中に分かれて行動するとして、その後の連絡をどうするかなども問題になって来る。この島に残っている者と本国に帰った者で論功行賞に隔たりが出ても困るし、仮に政争が始まるなら連絡が取れないのは致命的だからな。
なので酒盛りという理由を付けて、探り合いとなる訳だ。
「ゴルビー伯。この後はどうなるのかのう?」
「我らは戻ってしまって良いのか? その方が助かりはするが」
「土地に関して言えば残党討伐を行いながら、しばらくは区画整理をやっておく形になりますね。替地を受け入れる貴族を優先し、土地持ちの上級騎士への昇格や、俸給を求める者がそれに続きます。飛び地で要求する者はそこからになるでしょう。難民や帰納する兵士なら土地を無償で渡しますけどね」
功績に対する領地配分はデリケートな問題になる。
戦争で奪った上に人間の土地ではなく、しかも魔族が亜人族主体なので民とすることも出来ないし、畑的な物もあまり大したものではない。少なくとも難民なり希望者を連れて来るとして、二年・三年は税収無しで開拓事業をする必要があるだろう。そこまでやった上で、本国からこちらに完全に移るという貴族を優先する事になる。当たり前だが本国の方が発展しているし、また係争地域が多いので、それらを捨てて移民する者たちには相当な配慮が必要になるからだ。
それらの貴族を優遇して領地を配分し、残った土地に上級騎士を割り当て、最後に通行料なり入港料を集めて、俸給として開拓府直属の者たちに与えていく事になる。
「では後日に報奨金でも待つとしようか。あまり期待できぬがな」
「うむ。費やした金を考えるとまた揉めそうじゃが、我らはマシじゃろ」
「遠征司令部が手持ちにしている金は兵士への一時金が優先されますからね。諸侯にはオロシャが何百年と続くなら自慢できる勲功の証でも作っておきますよ。後日、陛下が下賜されるかと思います。お二人のご協力には感謝の言葉もありません、可能な限り補填出来るように進言しておきますね」
コンスタン・ティン伯も老バルガスも裕福な大領主だ。
俺も含めて金には困って居ないので、余禄の範疇で戦争をしていたことになるからマシであると言えた。費用の持ち出しは多いが戦死者は多くないので、国へ上納する勢と相殺してもらえればそれで補填できるのだ。実際、遠征に参加する諸侯には特に報奨金を出す話はしていないのだが、色々決まる前から上納金との相殺は決定している。領地を貰おうと当て込んで傭兵を雇って居なければ、借金する者はあまり大くないと信じたい。
問題は街道添いや環状農業圏のように儲かる場所と、そうでない場所の落差だろうな。
「ゴルビー伯自身はどうするね?」
「姫との新婚ホヤホヤだ。そうそう居つけないだろう」
「出来ればさっさと戻りたいところですが、こちらと往復するか、別荘を建てる事になりそうですね。半農半官の常備兵たちに開拓を任せる代わりに優遇する措置で領民を募り、開拓に目鼻を付けたら王領代官たちに道を譲って帰る事にはなると思います。後はヨセフ伯の動向次第でしょうか」
屯田兵を参考にして良い場所に優良な土地を得られる条件で民を集める。
それらを対外的には駐留兵ということにして迂闊に占領しに越させないようにして、同時に開拓を進めていく。更に島の東部へ港を作り夏王朝との交易を行いつつ、各地に町を建設。魔物が数多く残るならbそれらの対策も必要だし、そもそも責任者を誰にするかというのもあった。とりあえずドルニエ騎士団には副団長が数名居るそうなので、そのうちの一人を騎士団長にして、ジャコビニアス隊長を副団長に据えた防衛体制を作る事になるだろう。
そしゴーレムを建造して労働力を用意し、防衛戦力とする事が出来る俺も必須だったりする。全部終わったらアレクセイ辺りが開拓次官に昇進して、最終的に功績で貴族化かな?
「ヨセフか。あやつめ随分とはしゃいでいたようだな」
「アレで毒気が抜かれたならば安心できるのじゃがのう」
「この地の水があったのかもしれません。自分が一番であると自覚して満足するならば前言通りに居残るでしょうし、そうでなければ本国に帰ってまた何か起きそうですね。ただ、オロシャ南西にあるプロシャとの問題を考えたら陛下も大きくは出られないかと」
アンデットが溢れた時にアイアンゴーレムを使って大暴れしていた。
元からマッチョ主義な剛腕貴族であったが、どちらかと言えば山賊団の頭目とか騎馬民族の長のような大活躍であった。以前から見せていた暗躍などは最近していないが、『自分が一番だ!』という遠征軍に満足しているのか、後日に反乱を起こす為に野心を隠しているのかは判らない。オロシャで初めての辺境伯としてこの地に赴任するか、それとも公国としてこの島を従えるか、あるいは本国に戻って反乱を企むか……その先行きが見えないのだ。
問題なのはイル・カナンやプロシャと言った国が大国化し、オロシャと対抗する動きを見せるのは間違いない事だった。
「ともあれ、今は魔族の問題が形付いたことを喜ぼうではありませんか。ヨセフ伯に関しては野心を満足させたならば良しということで」
「ははは。伯が振った話題であろうに。だがそうだな」
「儂らも乾杯と行こうではないか」
酒盃を掲げて今は宴会を愉しむことにした。
現時点でどうなるかは分からないし、仮に大国間で争うかもしれない十年後に反乱が起きるならば今不安に思う事に意味はないからだ。その時に備え、国内の領主が反旗を翻さないようにして、一致団結して他国と戦う事になるだろう。諜報機関や様々な精鋭部隊を用意すつろしても今はそれを相談することも作る事も出来ない。此処は気分を切り替えて、明日へと進むことが重要になるだろう。
俺たちの戦いはまだまだ続くだろうが、今は一区切りを喜ぶとしよう。
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