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逃避行の最後を締めくくる戦いに向けて
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「出発に際して私とメアリに仮初のエンゲージを施していただいたことには感謝いたします。その上で、不躾な確認をさせてください。あなた方や神を冒涜する気は無いのですが、万全を期すために聞いておかねばなりません」
「一時契約を破棄し、また別の者と結べるかですね? 当然の確認です」
アリノエールはこの世界には相応しくない問いをして来た。
おそらくはそんな事をしても良いのかとずっと疑問に思い、もし可能ならば大きな力になると判断したのだろう。だが聡明な彼女ですら、追い詰められなければ言葉にはしなかったのだ。普通の神官ならば『ふざけるなお前』では済まず、『この背教者め!』くらいは言いそうである。
「女神ニケ=チューティアンは既知と勝利、それも尊厳を守る戦いでの勝利を貴びますので問題はないでしょう。ただ、俺たちの首を便利に降らせるなら、それなり以上の要求をしますよ。それこそ今回の報酬以上の……ね」
「例えばテーヌ領における全面的な減税措置か? そのくらいなら……」
「いえ。それは貴族と商人の価値観です。もっと別の要求ですね?」
俺の言葉にメアリが反応するが、それは現実的な利益でしかない。
そんなものは額面以上の価値は無いし、それこそ領主になって近隣諸侯と手を組んで強権を振える様になったら、幾らでも破棄するなり別の場所で取り立てられる話だ。俺たちが身の危険を負ってまで頷く必要は無い。逆にこの二人ともっと深い友人や、共犯者にでもになったらその程度は何でもないだろう。そう、共犯者になるくらいの価値を示してもらわないといけない。
「俺たちは自分の持つ目的の一環として行動しています。逃がし屋とか運び屋ってのは、その一環でしかない。それなのに、ここで他の諸侯に睨まれかねない事をやらせるんです。俺たちのしたい事の中から、お二人なら比較的に容易な事を叶えてもらうくらいの事が必要でしょう」
「我が領。いえ、これから協力体制を築く地域全般での布教許可ですか?」
「それなら学校の方がありがたいですね。神学だけでなく航海術も含めて」
「学校……」
無茶を通すと俺たちの目的に問題が出るから、目的を叶えろ。
そう言うとアリノエールはストレートに俺の布教に関して認めようかと提案して来た。普通の神ならばそれもアリだろう、だが、うちの女神さまは零落して無名状態だ。ならばそれでは不適当なのだ。少なくとも、内側に籠って既得権益を積み上げる意味が無い。
「我が神が重視するモノも、その神聖も失われて久しい。それならばまだ、一般的な知識の一環として広まった方がありがたいですね。ただ布教許可とか大きな教会を貰っても、力の強い宗派に邪神呼ばわれる可能性があります。加えて、俺の目的だけを叶えても意味が無いでしょう? ですから学校で航海士を育てた方がマシです」
「貴様! 先から聞いて居れば過大な報酬を要求してするなど!」
当然だが俺の言葉にメアリが怒りを覚えた。
まあアリノエールの提案を断っただけではなく、俺の目的どころかイグレーンたちの目的も叶えようとさせてるからな。アリノエールからみれば些細かもしれないが、次から次へと要求を拡大しているように見えたのだろう。
「良いのですメアリ。それだけ無茶なことを言ってますし、学校にはこちらのメリットもあります。王立魔法学校とはいきませんが、何らかの腕利きを育てる学校を用意できれば、我が領だけでなく他の領主にも関心は大きいでしょう」
「その通りです。我が神は軍師の神でもあります。互いの発展と共に」
常識的にはたった一人の相手と、生涯結び続けるのが普通だ。
そんな契約を緊急事態とはいえ、頻繁に変える方がおかしい。それにアリノエールの切り出し方からして、一騎打ちなり交渉で使う気なのだろう。そんな便利使いするのだから、彼女もリスクは覚悟しているし、それが自領の発展につながるならば文句は言うまい。あとはこちらが彼女を立て、表面上は従えば良いだけなのだ。
「あちらを納得させるだけの名分が必要でしょう。何か思いつきますか?」
「この船を借りるのは探索の為だったが、道中で借りが出来てしまった。そこで借りを返すまでの間、力を貸さねばならない。というのはいかがですか? もちろん、探索が終わった後はお互いにとって利益のあるエリアに限定しますよ。もし船乗りならこの地なり縁者の地を守るエリアに絞っても構いません」
と言う訳で、判り易く『命の借りは命で返す』という提案をしてみた。
道中で盗賊に襲われかけて助けたとか、依頼料として『通行の難しい危険地帯のモンスター掃討を請け負った』とかにすれば良いわけだしな。騎士が主君以外を守る契約を交わすとか普通はやらない様に思えるだろ? だけど騎士って結構複数の主人を持つことがあるんだよな。境界に居る弱小領主が騎士となる場合もあるが、国と教会と領主のそれぞれに奉仕義務を追って居たり、領主から派遣されて国や教会を守るとかな。
●
「目近にお目に掛かり幸いだ。さて身目麗しい方の前で、気が短かくて済まないが、この決闘に関して対等に条件を出し合うのはいかがだろうか?」
「ええ。後少しと思っているのはお互いでしょうし、時間は有限ですもの」
ナルモン伯はいかにも快男児で、判り易く条件交渉を始めた。
この世界での決闘や私闘では戦う前にお互いに条件を出し合い、それは認められないあれは認めて欲しいと話し合うものだ。今回の場合はナルモン伯が周囲に散ってる部下を呼び集めない代わりに、アリノエールも一騎打ち無敵のマーシャル卿に頼らないということだな。互いに思う事はあるが、宰相がこの話に首を突っ込んで来られると困る。お互いの友好のために適当な儀式をする様な物なので、適当に済ませると言えなくもなかった。
(ふうん。お互いに対等扱いで交渉を始めるんだな。まあ友好状態で終わる気なら、モメて良い事はないか)
条件を出し合い、飲む案を譲歩し合うが対等とは限らない。
有利な方がより有利な意見を通し易く、不利な方は致命的な条件を避けるために乗らざるを得ない事が多い。例えば『犠牲を少なくするために少数精鋭で戦おう』という話になったとして、数が多い方が精鋭の数まで多かったら話にならない。そういう時はより少なくする総数を大きく減らす代わりに負けた時の条件を増やしたり、武器や戦闘方法で何とかなりそうな事を申し出る訳だ。馬上試合無敵のマーシャル卿が居るなら、彼の参加を避ける為に他の条件で戦うとかな。
「次に場所について話し合わないか? 地上に降りることを認める代わりに……」
「このまま飛行甲板としましょう。頼りになる部下同士、剣なり槍で」
ナルモン伯はアリノエールの手駒が少ないとみて、情報を申し出た。
代わりに幾つかの条件の内、自分が欲しい物を通させる気だったのだろう。だが彼女はこの事を予想しており、カテドラルの飛行甲板のままで良いとしてしまった。これではナルモン伯は『領主同士の勝負にしよう、剣でも良いがポーカーやチェスでも良いぞ』などの案を通せなくなる。メアリのスキルでは甲板での戦いをすると、体勢が揺らいで難しいが、既にエンゲージを甲板長としているので普通に戦えるのだ。もちろん相手が友好的に来ると仮定するなら譲歩しても良いのだが、借りは少ない方が良いという事だろう。
「ほう……。剣か槍で、か」
「ええ。我が騎士メアリ・マーシャルは引退したマーシャル卿の薫陶を受けて居ります。そちらが武技で遠慮する必要は無いかと思われますわ」
今回の勝負はおそらく引き分けか、アリノエール側が妥協で勝つだろう。
ナアナアで初めてナアナアで終わる泥仕合と言うか約束組手というか、儀礼的な決闘で形だけ戦って綺麗に収めることにするはずだ。だから決闘での目に見える要求などは行わない。幾つかある探索候補地を順番に回るとして、その順番が前後するだけだろう。だが、それはあくまでこの決闘での成果である。話の流れを知った貴族たちが、どう見るかが変わって来るので派閥論争の為に駆け引きをしているという訳だ。
「……では華々しく剣と行こうっ。槍も良いが、あれでは人死にが出かねん。どっちが勝っても双方遺恨なしで良いかな?」
「それで構いませんよ。遠征のための準備はお忘れなく」
「ぬかせ。我が騎士が勝利して、我が領から始めてくれるわ」
一歩引く覚悟があるからか、あるいは強力な同盟者を求めていたからか。
交渉内容は互角の勝負であったものの、楽しそうに見えるのはナルモン伯の方だ。アリノエールの方は交渉の矢面に立ったことがあったとしても、領地や家をかけて話し合うなんてのは初めてだろう。どうにかやり切ったという印象であり、微笑んではいるがナルモン伯ほど快活な笑みではない。
「それでは双方ともに問題が無ければ試合の準備に入ってください。問題があれば日を改めますが、余計な介入を避けるために午後一番での試合を運営します」
「それで構わない」
「同じく。問題ありません」
こうして逃避行の最後は剣と剣での一騎打ちとなった。
場所が飛行甲板である事から、どちらかと言えば大航海時代に船と船をぶつけ合い、板を渡してその上で戦う様なものだろうか?ナルモン伯側は当然の様に不安定な場所での戦いに慣れているだろうし、ペガサスやグリフォンに乗っての突撃と言うオプションを禁じた程度。メアリの方は戦いの経験がないが、甲板長とエンゲージしたことで、体術スキルや一部風魔法が出来るのがプラスである。世評定期にはアリノエールの不利だが、思ったほどそう差はないのかもしれない。
「出発に際して私とメアリに仮初のエンゲージを施していただいたことには感謝いたします。その上で、不躾な確認をさせてください。あなた方や神を冒涜する気は無いのですが、万全を期すために聞いておかねばなりません」
「一時契約を破棄し、また別の者と結べるかですね? 当然の確認です」
アリノエールはこの世界には相応しくない問いをして来た。
おそらくはそんな事をしても良いのかとずっと疑問に思い、もし可能ならば大きな力になると判断したのだろう。だが聡明な彼女ですら、追い詰められなければ言葉にはしなかったのだ。普通の神官ならば『ふざけるなお前』では済まず、『この背教者め!』くらいは言いそうである。
「女神ニケ=チューティアンは既知と勝利、それも尊厳を守る戦いでの勝利を貴びますので問題はないでしょう。ただ、俺たちの首を便利に降らせるなら、それなり以上の要求をしますよ。それこそ今回の報酬以上の……ね」
「例えばテーヌ領における全面的な減税措置か? そのくらいなら……」
「いえ。それは貴族と商人の価値観です。もっと別の要求ですね?」
俺の言葉にメアリが反応するが、それは現実的な利益でしかない。
そんなものは額面以上の価値は無いし、それこそ領主になって近隣諸侯と手を組んで強権を振える様になったら、幾らでも破棄するなり別の場所で取り立てられる話だ。俺たちが身の危険を負ってまで頷く必要は無い。逆にこの二人ともっと深い友人や、共犯者にでもになったらその程度は何でもないだろう。そう、共犯者になるくらいの価値を示してもらわないといけない。
「俺たちは自分の持つ目的の一環として行動しています。逃がし屋とか運び屋ってのは、その一環でしかない。それなのに、ここで他の諸侯に睨まれかねない事をやらせるんです。俺たちのしたい事の中から、お二人なら比較的に容易な事を叶えてもらうくらいの事が必要でしょう」
「我が領。いえ、これから協力体制を築く地域全般での布教許可ですか?」
「それなら学校の方がありがたいですね。神学だけでなく航海術も含めて」
「学校……」
無茶を通すと俺たちの目的に問題が出るから、目的を叶えろ。
そう言うとアリノエールはストレートに俺の布教に関して認めようかと提案して来た。普通の神ならばそれもアリだろう、だが、うちの女神さまは零落して無名状態だ。ならばそれでは不適当なのだ。少なくとも、内側に籠って既得権益を積み上げる意味が無い。
「我が神が重視するモノも、その神聖も失われて久しい。それならばまだ、一般的な知識の一環として広まった方がありがたいですね。ただ布教許可とか大きな教会を貰っても、力の強い宗派に邪神呼ばわれる可能性があります。加えて、俺の目的だけを叶えても意味が無いでしょう? ですから学校で航海士を育てた方がマシです」
「貴様! 先から聞いて居れば過大な報酬を要求してするなど!」
当然だが俺の言葉にメアリが怒りを覚えた。
まあアリノエールの提案を断っただけではなく、俺の目的どころかイグレーンたちの目的も叶えようとさせてるからな。アリノエールからみれば些細かもしれないが、次から次へと要求を拡大しているように見えたのだろう。
「良いのですメアリ。それだけ無茶なことを言ってますし、学校にはこちらのメリットもあります。王立魔法学校とはいきませんが、何らかの腕利きを育てる学校を用意できれば、我が領だけでなく他の領主にも関心は大きいでしょう」
「その通りです。我が神は軍師の神でもあります。互いの発展と共に」
常識的にはたった一人の相手と、生涯結び続けるのが普通だ。
そんな契約を緊急事態とはいえ、頻繁に変える方がおかしい。それにアリノエールの切り出し方からして、一騎打ちなり交渉で使う気なのだろう。そんな便利使いするのだから、彼女もリスクは覚悟しているし、それが自領の発展につながるならば文句は言うまい。あとはこちらが彼女を立て、表面上は従えば良いだけなのだ。
「あちらを納得させるだけの名分が必要でしょう。何か思いつきますか?」
「この船を借りるのは探索の為だったが、道中で借りが出来てしまった。そこで借りを返すまでの間、力を貸さねばならない。というのはいかがですか? もちろん、探索が終わった後はお互いにとって利益のあるエリアに限定しますよ。もし船乗りならこの地なり縁者の地を守るエリアに絞っても構いません」
と言う訳で、判り易く『命の借りは命で返す』という提案をしてみた。
道中で盗賊に襲われかけて助けたとか、依頼料として『通行の難しい危険地帯のモンスター掃討を請け負った』とかにすれば良いわけだしな。騎士が主君以外を守る契約を交わすとか普通はやらない様に思えるだろ? だけど騎士って結構複数の主人を持つことがあるんだよな。境界に居る弱小領主が騎士となる場合もあるが、国と教会と領主のそれぞれに奉仕義務を追って居たり、領主から派遣されて国や教会を守るとかな。
●
「目近にお目に掛かり幸いだ。さて身目麗しい方の前で、気が短かくて済まないが、この決闘に関して対等に条件を出し合うのはいかがだろうか?」
「ええ。後少しと思っているのはお互いでしょうし、時間は有限ですもの」
ナルモン伯はいかにも快男児で、判り易く条件交渉を始めた。
この世界での決闘や私闘では戦う前にお互いに条件を出し合い、それは認められないあれは認めて欲しいと話し合うものだ。今回の場合はナルモン伯が周囲に散ってる部下を呼び集めない代わりに、アリノエールも一騎打ち無敵のマーシャル卿に頼らないということだな。互いに思う事はあるが、宰相がこの話に首を突っ込んで来られると困る。お互いの友好のために適当な儀式をする様な物なので、適当に済ませると言えなくもなかった。
(ふうん。お互いに対等扱いで交渉を始めるんだな。まあ友好状態で終わる気なら、モメて良い事はないか)
条件を出し合い、飲む案を譲歩し合うが対等とは限らない。
有利な方がより有利な意見を通し易く、不利な方は致命的な条件を避けるために乗らざるを得ない事が多い。例えば『犠牲を少なくするために少数精鋭で戦おう』という話になったとして、数が多い方が精鋭の数まで多かったら話にならない。そういう時はより少なくする総数を大きく減らす代わりに負けた時の条件を増やしたり、武器や戦闘方法で何とかなりそうな事を申し出る訳だ。馬上試合無敵のマーシャル卿が居るなら、彼の参加を避ける為に他の条件で戦うとかな。
「次に場所について話し合わないか? 地上に降りることを認める代わりに……」
「このまま飛行甲板としましょう。頼りになる部下同士、剣なり槍で」
ナルモン伯はアリノエールの手駒が少ないとみて、情報を申し出た。
代わりに幾つかの条件の内、自分が欲しい物を通させる気だったのだろう。だが彼女はこの事を予想しており、カテドラルの飛行甲板のままで良いとしてしまった。これではナルモン伯は『領主同士の勝負にしよう、剣でも良いがポーカーやチェスでも良いぞ』などの案を通せなくなる。メアリのスキルでは甲板での戦いをすると、体勢が揺らいで難しいが、既にエンゲージを甲板長としているので普通に戦えるのだ。もちろん相手が友好的に来ると仮定するなら譲歩しても良いのだが、借りは少ない方が良いという事だろう。
「ほう……。剣か槍で、か」
「ええ。我が騎士メアリ・マーシャルは引退したマーシャル卿の薫陶を受けて居ります。そちらが武技で遠慮する必要は無いかと思われますわ」
今回の勝負はおそらく引き分けか、アリノエール側が妥協で勝つだろう。
ナアナアで初めてナアナアで終わる泥仕合と言うか約束組手というか、儀礼的な決闘で形だけ戦って綺麗に収めることにするはずだ。だから決闘での目に見える要求などは行わない。幾つかある探索候補地を順番に回るとして、その順番が前後するだけだろう。だが、それはあくまでこの決闘での成果である。話の流れを知った貴族たちが、どう見るかが変わって来るので派閥論争の為に駆け引きをしているという訳だ。
「……では華々しく剣と行こうっ。槍も良いが、あれでは人死にが出かねん。どっちが勝っても双方遺恨なしで良いかな?」
「それで構いませんよ。遠征のための準備はお忘れなく」
「ぬかせ。我が騎士が勝利して、我が領から始めてくれるわ」
一歩引く覚悟があるからか、あるいは強力な同盟者を求めていたからか。
交渉内容は互角の勝負であったものの、楽しそうに見えるのはナルモン伯の方だ。アリノエールの方は交渉の矢面に立ったことがあったとしても、領地や家をかけて話し合うなんてのは初めてだろう。どうにかやり切ったという印象であり、微笑んではいるがナルモン伯ほど快活な笑みではない。
「それでは双方ともに問題が無ければ試合の準備に入ってください。問題があれば日を改めますが、余計な介入を避けるために午後一番での試合を運営します」
「それで構わない」
「同じく。問題ありません」
こうして逃避行の最後は剣と剣での一騎打ちとなった。
場所が飛行甲板である事から、どちらかと言えば大航海時代に船と船をぶつけ合い、板を渡してその上で戦う様なものだろうか?ナルモン伯側は当然の様に不安定な場所での戦いに慣れているだろうし、ペガサスやグリフォンに乗っての突撃と言うオプションを禁じた程度。メアリの方は戦いの経験がないが、甲板長とエンゲージしたことで、体術スキルや一部風魔法が出来るのがプラスである。世評定期にはアリノエールの不利だが、思ったほどそう差はないのかもしれない。
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