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2章・素晴らしき異世界
異世界行きは突然に
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「んぁ」
眼が覚めるとそこには見知らぬ天井。
体を起こすとそこには見知らぬおじさんがいた。
俺が起きたことに気づいて目をあわせたおじさんがこちらに近づいてきた。
「おっ! やっと目が覚めたのおぉ~」
「……あぁ、おはよう。でぇおじさん誰?」
そんな俺の反応が意外だったのかおじさんはまだ何か無いのかとばかりに、俺の次の言葉を待っていた。
「……おお、これは失礼じゃったな。まずは自己紹といこうかのぉ、わしの名前は神様じゃ。よろしくなぁ」
当然のように神様と名乗り、俺の目の前に座ってくつろいでいる自称神様は俺に握手を求めて来た。
からかって言っているようにしか思えない態度を見せてきたおじさんこと自称神様。
「ふざけてんのおじさん?」
「ふざけとらんないわい!……ゲホッゲホッ」
咳をした自称神様の口からベトベトした液体が俺の顔中にべったりとひっつく。
「いや、俺の顔に向かって何回も咳き込むのやめてくんない」
ジジイのヨダレなんか嬉しくねぇーんだよ、せめて学生のヨダレだった方がまだましだ。
「すまんのおぉゲホッゲホッ……」
「いや、いったそばからやるなよ」
「すまんかった年寄りはみんなこうじゃから許してくれ」
ひとまず俺は顔中に付いたおじさん特性の液体を手でふき取った。
このおじさんの寿命は大丈夫なんだろうか、介護が必要なレベルだよおじさん。
「もしよかったら介護施設案内してあげるよ」
「必要ないわい!わしは神様なんでのぉ」
どうやらそんな親切は必要無いらしい。
そして歳のせいか自分のこと神様という痛いおじさんがいるけど……どうしようか。
「お主わしが神様じゃって信じとらんじゃろ」
そんな当然のことを本気になって言う自称神様の事を遠い目で見ていた。
ああ、怖い怖い、どうかこのおじさんが本当の神様になれますように。
「神様かどうかどうでもいいけどさ、歳を考えたほうがいいよ。その歳になって厨二病ごっこは……ちょっとねぇー」
「厨二病ではないわ!ほら、どこからどうみてもわしは神様の顔をしとるじゃろが!」
自称神様は本気で自分を神様と思っているらしく真顔で言う。
「うん、顔だけね……」
どうかこの厨二病化してるおじさんが夢に出てきませんように。
「まぁ……よかろう……」
自称神様は呟き気味に言ってそっぽを向いてしまう。
何がいいのか分からないが今はほってといておこくことにした。
ただ単に歳のせいで話してくれるお友達がいないだけかもしれない。
そうだったら俺は今いじめてることになるかもしれない。
「一つだけ質問。おじさんここどこだ?」
知らない場所で、知らない人と話しているのに妙な安心感がこの部屋にはあった。
その部屋はというと辺り一面真っ白い空間で覆われていた。
俺は布団に正座して座り自称神様の方は座布団に胡座をかいて座っており、お互いに向かい合った状態で見つめあっていた。
これを他の誰かが見たら異様な光景だろう。
そして俺の言った質問に答えてくる。
「見てわからんのか?ここはのおぉ、神様の部屋。つまり、わしの部屋じゃ」
ヒゲをいじりながら呑気な口調で言う自称神様を睨みつける。
てか、分かるわけねぇーだろ。
これ見て『あ、神様の部屋だ』といった奴はおかしい奴の何者でもない。
この自称神様の話を聞いて何となくわかったことがある。
「俺今夢見てたんだ、それで納得した。お休みなさい」
すると、俺の肩を両手で掴みゆさゆさと揺らし始めて起こそうとしてくる。
だがそうはいかない、こんな夢から早く冷めてしまいたいと思い、俺も抵抗の意志を見せ自称神様の手を払いのける。
「ま、待つのじゃお主にはやってもらうことがあるのじゃ!」
「知るか!」
そしてこんなしょうもない争いが続くこと数分。
必死になって声を出して掴みかかってくる自称神様に呆れて俺は少し話を聞くことにした。
夢の中でも、もうこの神様にはついていけない。
「でえぇ~。何をやればいいの、俺は」
「ふむ、お主には魔神の住む世界に行ってもらう。お主が住んでおった世界とはまた違う世界じゃ、お前たちのところでいう異世界じゃな。その世界を平和にしてほしいのじゃよ。ついでにその魔神族たちも倒してほしいのじゃ」
自称神様の口から本題が出てきた。
「異世界……」
『異世界』なんて響きのいい言葉なんだろう。
それでもって意外と夢の中でもスケールの大きいいんだな。
「俺が……別にいいけど」
異世界に行けるのなら楽しそうだけど。
「お主、気軽な感じじゃな、もっとこぉ動揺してもいいのじゃよ」
「夢見てるだけだからな、だからなんでも言ってくれ」
「ん……まだ信じとらんかったか」
本当に異世界に行けたら楽しそうだな。
「お主に、一つ得する情報を教えてやるかのおぉ、お主の妹は魔神の世界におるじゃろうな」
「…………え、なんて……それ本当か……」
妹が魔神の世界にいる?
俺の妹、由香は一年前に行方不明になったきり見つからないままだった。
「本当じゃよ」
さっきまでの呑気な口調とは違い、嘘をついているようには到底思えないよう感じにさせられる。
「なぁ、なんで俺の妹の事について知ってんのか?」
「わしは神様じゃからのおぉ」
このおじさんが本当に神様だとして、俺は1%望みがあるのなら妹と会いたい。
だからその少ない可能性を信じ事にした。
「まぁでも、現実世界だと信じることにするわ」
「ホッホッホッ、なら話は早いのおぉ」
安心したのか、そこに置いてあった食べ物を袋ごと食べていた。
てか、神様の部屋にそんな物が置いてあるのは驚きである。
「分かったけど、本当に俺の妹はいるんだよな」
俺は確認を取るようにして聞く。
「ああ、おるじゃろうな」
「ん、ちょっとまてよ……これが現実世界として、俺が今から異世界に行くとなると俺って死んだの?つまり異世界転生ってやつ?」
もしこれが現実世界だとして俺は向こうの世界、つまり地球世界で死んでいたらしい、まったく記憶にないけど。
「お主何を言っておるのじゃ?お主は死んでおらんぞ。ほれ今もこうしてお主は生きておるではないか」
意味がわからないとばかりに腕を組み俺の顔をずっと見てくる。
「いやっどういうことだよ」
「異世界召喚とは違うのは分かるかのぉ?異世界召喚なら向こうの世界の奴がお主を勇者かなんかで召喚するからの。つまりお主はこれからわしの力で向こうの世界に召喚するわけじゃ」
「つまり俺は死んでもないのに異世界に行って魔神と戦うの?おじさんが俺を召喚するのかよ、何か、俺はモンスターカードか何かかよ」
「まっそうことじゃな。ホッホッホッホ」
そう言いって笑い始めた自称神様の顔を殴ったあと異世界に行く覚悟を決めた。
俺はてっきり事故か何かで自分が死んでしまったと思い込んでた。
「ふぅ~なら早くその世界に行かせてくれ、と言いたいところだがその前に俺ってどうやって魔神と戦えばいいんだよ、俺ただの人だよ?魔神様に勝てるわけないじゃん」
そうである魔神を倒せと言われたって戦う為の力がないとどうしようもない。
「おお、それはのおぉ向こうの世界に行けば、自分に合った異能の力が使えるようになるから安心せい。異能能力の確認は頭の中で想像するだけで分かるぞ!どうじゃ便利じゃろ」
便利だとかどうかは置いといて、
「つまり、向こうの世界に行けば異能が手に入って自分の異能が分かると、そう言うことか」
「そうじゃよ。言い忘れておったがな、お主の他に6人もう向こうの世界に行っておるぞ。何よりお主のクラスメイト達じゃがな」
「え、マジで」
「本当はのおぉ、お主もそのクラスメイト達と一緒に行く予定だったんじゃが色々と手違いでがあってのな、すまんのおぉ」
皆んなが異能を変な事に使ってなかったらいいんだけど、
……それより、行方不明事件の犯人がこの神様でしたー、警察の人ここに、ここに犯人がいますよー。
俺のクラスでは行方不明者が6人も出ると言う事件が起きていたのであった。
でもまさか犯人が神様だなんてだれも思わいだろう。
「なぁ、一つ言うぞ!おじさん神様なんだろ? なのに俺たちを誘拐みたいなやり方していいのか? はっきり言ってやる。普通に考えていきなり魔神の世界に行って魔神を倒してもらうなんて言われても困るんだよ、てか何子供に戦わせようとさせてんだよ、俺たちからしたらいい迷惑だよ! 親もこまるだろうがあぁ!おじさんそんなことまで考えてる?」
俺の怒鳴りにも似た声が怖かったのか少し肩を震わせてしょんぼりしていた。
「確かにな、迷惑じゃな……」
「いや、気づくの遅えよ」
なんで俺はおじいさんに説教なんかしてるんだろ、中学生に説教されるおじいさんて、何なの?
そして話を誤魔化すように、
「追加で魔王も倒してくれ、邪神とかもついでに頼むかのぉ。それからのぉ、その世界を平和にしたた暁には何か願いを叶えてるろうかのぉ」
「何かいろいろと増えたよな、俺の使命が。まぁいいや、願い事を叶えてくれるみたいだし」
少しやる気が出てきた、元々妹を探すためのやる気はあったものの魔神を倒すことなんかどうでもよかった。
「平和にって具体的にどうすればいいんだ?」
「とにかく平和になればそれでかまわん」
今から俺を異世界に飛ばすくせに言うことが適当だな。
「とにかく平和にしてくるよ」
「向こうの世界での活躍期待しておるぞ」
そう言って俺に拳を突き出してくる、俺はその意味が分かり俺も拳を突き出す。
すると、
「なにをしておるのじゃ……」
おじさんは困ったと言わんばかりに突き出していた拳を引く。
「え、なにって頑張れよの合図出しだだろ?拳を俺に出して」
「なにを言っておるのじゃ、わしはただお主を向こうの世界に送る準備をしてただけなんなじゃが……」
ははは、なんだ、頑張れよの意味の拳じゃなくて、俺を向こうの世界に送るための拳だったんだな、我ながら恥ずかしいな。
「最後に、これを渡しておこう。わしからの手紙じゃ困ったときにでも口に出して読むといい、お主の助けにきっとなるはずじゃ」
そう言いながら俺のポケットに手紙を突っ込んできる。
「よし、頑張るんじゃ!」
「ああ、がんばるよ」
そんな無愛想な返事とともに俺は光に包まれ意識が朦朧とし始めた。
まぁ、そんなこんなで異世界へと行くことになりました。ああ思い出すな……クラスメイトのM君やY君いつも俺に腕相撲で負けてたよな……不良気取ってるくせに弱すぎだろ!
そしてオタク君達ごめんね……異世界行きたいって話を一緒にしたよね……俺自身異世界なんて信じてなかったけど、俺今から行くよ、君たちの分まで頑張るから。
家族のことを思うと虚しさが、まっいっか。
そんな楽しかった思い出とともにに工場龍魅は暗闇の中へと意識が消えていった。
眼が覚めるとそこには見知らぬ天井。
体を起こすとそこには見知らぬおじさんがいた。
俺が起きたことに気づいて目をあわせたおじさんがこちらに近づいてきた。
「おっ! やっと目が覚めたのおぉ~」
「……あぁ、おはよう。でぇおじさん誰?」
そんな俺の反応が意外だったのかおじさんはまだ何か無いのかとばかりに、俺の次の言葉を待っていた。
「……おお、これは失礼じゃったな。まずは自己紹といこうかのぉ、わしの名前は神様じゃ。よろしくなぁ」
当然のように神様と名乗り、俺の目の前に座ってくつろいでいる自称神様は俺に握手を求めて来た。
からかって言っているようにしか思えない態度を見せてきたおじさんこと自称神様。
「ふざけてんのおじさん?」
「ふざけとらんないわい!……ゲホッゲホッ」
咳をした自称神様の口からベトベトした液体が俺の顔中にべったりとひっつく。
「いや、俺の顔に向かって何回も咳き込むのやめてくんない」
ジジイのヨダレなんか嬉しくねぇーんだよ、せめて学生のヨダレだった方がまだましだ。
「すまんのおぉゲホッゲホッ……」
「いや、いったそばからやるなよ」
「すまんかった年寄りはみんなこうじゃから許してくれ」
ひとまず俺は顔中に付いたおじさん特性の液体を手でふき取った。
このおじさんの寿命は大丈夫なんだろうか、介護が必要なレベルだよおじさん。
「もしよかったら介護施設案内してあげるよ」
「必要ないわい!わしは神様なんでのぉ」
どうやらそんな親切は必要無いらしい。
そして歳のせいか自分のこと神様という痛いおじさんがいるけど……どうしようか。
「お主わしが神様じゃって信じとらんじゃろ」
そんな当然のことを本気になって言う自称神様の事を遠い目で見ていた。
ああ、怖い怖い、どうかこのおじさんが本当の神様になれますように。
「神様かどうかどうでもいいけどさ、歳を考えたほうがいいよ。その歳になって厨二病ごっこは……ちょっとねぇー」
「厨二病ではないわ!ほら、どこからどうみてもわしは神様の顔をしとるじゃろが!」
自称神様は本気で自分を神様と思っているらしく真顔で言う。
「うん、顔だけね……」
どうかこの厨二病化してるおじさんが夢に出てきませんように。
「まぁ……よかろう……」
自称神様は呟き気味に言ってそっぽを向いてしまう。
何がいいのか分からないが今はほってといておこくことにした。
ただ単に歳のせいで話してくれるお友達がいないだけかもしれない。
そうだったら俺は今いじめてることになるかもしれない。
「一つだけ質問。おじさんここどこだ?」
知らない場所で、知らない人と話しているのに妙な安心感がこの部屋にはあった。
その部屋はというと辺り一面真っ白い空間で覆われていた。
俺は布団に正座して座り自称神様の方は座布団に胡座をかいて座っており、お互いに向かい合った状態で見つめあっていた。
これを他の誰かが見たら異様な光景だろう。
そして俺の言った質問に答えてくる。
「見てわからんのか?ここはのおぉ、神様の部屋。つまり、わしの部屋じゃ」
ヒゲをいじりながら呑気な口調で言う自称神様を睨みつける。
てか、分かるわけねぇーだろ。
これ見て『あ、神様の部屋だ』といった奴はおかしい奴の何者でもない。
この自称神様の話を聞いて何となくわかったことがある。
「俺今夢見てたんだ、それで納得した。お休みなさい」
すると、俺の肩を両手で掴みゆさゆさと揺らし始めて起こそうとしてくる。
だがそうはいかない、こんな夢から早く冷めてしまいたいと思い、俺も抵抗の意志を見せ自称神様の手を払いのける。
「ま、待つのじゃお主にはやってもらうことがあるのじゃ!」
「知るか!」
そしてこんなしょうもない争いが続くこと数分。
必死になって声を出して掴みかかってくる自称神様に呆れて俺は少し話を聞くことにした。
夢の中でも、もうこの神様にはついていけない。
「でえぇ~。何をやればいいの、俺は」
「ふむ、お主には魔神の住む世界に行ってもらう。お主が住んでおった世界とはまた違う世界じゃ、お前たちのところでいう異世界じゃな。その世界を平和にしてほしいのじゃよ。ついでにその魔神族たちも倒してほしいのじゃ」
自称神様の口から本題が出てきた。
「異世界……」
『異世界』なんて響きのいい言葉なんだろう。
それでもって意外と夢の中でもスケールの大きいいんだな。
「俺が……別にいいけど」
異世界に行けるのなら楽しそうだけど。
「お主、気軽な感じじゃな、もっとこぉ動揺してもいいのじゃよ」
「夢見てるだけだからな、だからなんでも言ってくれ」
「ん……まだ信じとらんかったか」
本当に異世界に行けたら楽しそうだな。
「お主に、一つ得する情報を教えてやるかのおぉ、お主の妹は魔神の世界におるじゃろうな」
「…………え、なんて……それ本当か……」
妹が魔神の世界にいる?
俺の妹、由香は一年前に行方不明になったきり見つからないままだった。
「本当じゃよ」
さっきまでの呑気な口調とは違い、嘘をついているようには到底思えないよう感じにさせられる。
「なぁ、なんで俺の妹の事について知ってんのか?」
「わしは神様じゃからのおぉ」
このおじさんが本当に神様だとして、俺は1%望みがあるのなら妹と会いたい。
だからその少ない可能性を信じ事にした。
「まぁでも、現実世界だと信じることにするわ」
「ホッホッホッ、なら話は早いのおぉ」
安心したのか、そこに置いてあった食べ物を袋ごと食べていた。
てか、神様の部屋にそんな物が置いてあるのは驚きである。
「分かったけど、本当に俺の妹はいるんだよな」
俺は確認を取るようにして聞く。
「ああ、おるじゃろうな」
「ん、ちょっとまてよ……これが現実世界として、俺が今から異世界に行くとなると俺って死んだの?つまり異世界転生ってやつ?」
もしこれが現実世界だとして俺は向こうの世界、つまり地球世界で死んでいたらしい、まったく記憶にないけど。
「お主何を言っておるのじゃ?お主は死んでおらんぞ。ほれ今もこうしてお主は生きておるではないか」
意味がわからないとばかりに腕を組み俺の顔をずっと見てくる。
「いやっどういうことだよ」
「異世界召喚とは違うのは分かるかのぉ?異世界召喚なら向こうの世界の奴がお主を勇者かなんかで召喚するからの。つまりお主はこれからわしの力で向こうの世界に召喚するわけじゃ」
「つまり俺は死んでもないのに異世界に行って魔神と戦うの?おじさんが俺を召喚するのかよ、何か、俺はモンスターカードか何かかよ」
「まっそうことじゃな。ホッホッホッホ」
そう言いって笑い始めた自称神様の顔を殴ったあと異世界に行く覚悟を決めた。
俺はてっきり事故か何かで自分が死んでしまったと思い込んでた。
「ふぅ~なら早くその世界に行かせてくれ、と言いたいところだがその前に俺ってどうやって魔神と戦えばいいんだよ、俺ただの人だよ?魔神様に勝てるわけないじゃん」
そうである魔神を倒せと言われたって戦う為の力がないとどうしようもない。
「おお、それはのおぉ向こうの世界に行けば、自分に合った異能の力が使えるようになるから安心せい。異能能力の確認は頭の中で想像するだけで分かるぞ!どうじゃ便利じゃろ」
便利だとかどうかは置いといて、
「つまり、向こうの世界に行けば異能が手に入って自分の異能が分かると、そう言うことか」
「そうじゃよ。言い忘れておったがな、お主の他に6人もう向こうの世界に行っておるぞ。何よりお主のクラスメイト達じゃがな」
「え、マジで」
「本当はのおぉ、お主もそのクラスメイト達と一緒に行く予定だったんじゃが色々と手違いでがあってのな、すまんのおぉ」
皆んなが異能を変な事に使ってなかったらいいんだけど、
……それより、行方不明事件の犯人がこの神様でしたー、警察の人ここに、ここに犯人がいますよー。
俺のクラスでは行方不明者が6人も出ると言う事件が起きていたのであった。
でもまさか犯人が神様だなんてだれも思わいだろう。
「なぁ、一つ言うぞ!おじさん神様なんだろ? なのに俺たちを誘拐みたいなやり方していいのか? はっきり言ってやる。普通に考えていきなり魔神の世界に行って魔神を倒してもらうなんて言われても困るんだよ、てか何子供に戦わせようとさせてんだよ、俺たちからしたらいい迷惑だよ! 親もこまるだろうがあぁ!おじさんそんなことまで考えてる?」
俺の怒鳴りにも似た声が怖かったのか少し肩を震わせてしょんぼりしていた。
「確かにな、迷惑じゃな……」
「いや、気づくの遅えよ」
なんで俺はおじいさんに説教なんかしてるんだろ、中学生に説教されるおじいさんて、何なの?
そして話を誤魔化すように、
「追加で魔王も倒してくれ、邪神とかもついでに頼むかのぉ。それからのぉ、その世界を平和にしたた暁には何か願いを叶えてるろうかのぉ」
「何かいろいろと増えたよな、俺の使命が。まぁいいや、願い事を叶えてくれるみたいだし」
少しやる気が出てきた、元々妹を探すためのやる気はあったものの魔神を倒すことなんかどうでもよかった。
「平和にって具体的にどうすればいいんだ?」
「とにかく平和になればそれでかまわん」
今から俺を異世界に飛ばすくせに言うことが適当だな。
「とにかく平和にしてくるよ」
「向こうの世界での活躍期待しておるぞ」
そう言って俺に拳を突き出してくる、俺はその意味が分かり俺も拳を突き出す。
すると、
「なにをしておるのじゃ……」
おじさんは困ったと言わんばかりに突き出していた拳を引く。
「え、なにって頑張れよの合図出しだだろ?拳を俺に出して」
「なにを言っておるのじゃ、わしはただお主を向こうの世界に送る準備をしてただけなんなじゃが……」
ははは、なんだ、頑張れよの意味の拳じゃなくて、俺を向こうの世界に送るための拳だったんだな、我ながら恥ずかしいな。
「最後に、これを渡しておこう。わしからの手紙じゃ困ったときにでも口に出して読むといい、お主の助けにきっとなるはずじゃ」
そう言いながら俺のポケットに手紙を突っ込んできる。
「よし、頑張るんじゃ!」
「ああ、がんばるよ」
そんな無愛想な返事とともに俺は光に包まれ意識が朦朧とし始めた。
まぁ、そんなこんなで異世界へと行くことになりました。ああ思い出すな……クラスメイトのM君やY君いつも俺に腕相撲で負けてたよな……不良気取ってるくせに弱すぎだろ!
そしてオタク君達ごめんね……異世界行きたいって話を一緒にしたよね……俺自身異世界なんて信じてなかったけど、俺今から行くよ、君たちの分まで頑張るから。
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英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
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