ポンコツ女子は異世界で甘やかされる

三ツ矢美咲

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第三部設定

これまでのあらすじ(読めば第二部がほぼわかる)

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 異世界の旅を、恋人となった巨人ストラディゴスと共に開始した彩芽。



 煙草の葉を買う為に立ち寄ったのは、城塞都市フィデーリス。
 フィデーリスは、奴隷の多くいる町であった。
 彩芽が奴隷に拒否感を持つ中、ストラディゴスが旧友のエドワルドと偶然の再会をしたり、二人で観光したりする。
 そんな中、公衆浴場で温泉に入っている間に、何者かに大事な書簡を盗まれてしまう。



 二人が書簡を取り戻そうとしていると、ルカラと名乗る傷だらけの少女奴隷が現れる。
 彩芽が窃盗被害に遭った詫びの品として、二人のもとへと送り込まれて来たのだ。
 奴隷を持ちたくない彩芽だったが、ルカラを追い出す事も出来ず、悩んだ末に奴隷としてでは無く、ルカラを雇う事にする。



 書簡をエドワルドが探してくれている間に、金でも稼ごうとフィデーリスで仕事を探していると、ルカラが賞金目当ての盗賊三人組に襲われてしまう。
 盗賊達の賞金目当てで駆け付けたエドワルドと、逃げ出したルカラが誘導してきたストラディゴスによって、盗賊達はお縄に着く事に。



 しかし、この事件がきっかけでルカラが逃亡奴隷であり、フィデーリスを支配するヴェンガン伯爵の所から殺されない為に五年も逃げ続けていた事実を知る。
 さらに、ルカラが大事な書簡を盗んだ真犯人である事を白状した為、書簡を取り戻した彩芽とストラディゴスは、ルカラをヴェンガンから逃がす為に、共にフィデーリスから出る為の脱出計画を皆で立て始める。



 エドワルドの協力で下水道からの脱出の目途が立ち、彩芽とストラディゴスは闘技場でのレース観戦デートをして、束の間の平穏を楽しむ。
 だが、デートの終わりに二人がキスをしようとしたタイミングで、ルカラが逃げているヴェンガン伯爵の使者が二人を城へと連行してしまう。



 ヴェンガンと会うが、二人は解放される。
 だが、ルカラと接触がある事を悟られた事に焦った二人は、エドワルド一味の協力のもと、下水道を使った城塞都市脱出計画を急ぐ事に。
 突然、彩芽を狙ったリーパーと呼ばれる不死の怪物の襲撃を受け、エドワルドは死に、彩芽は行方不明となってしまう。



 リーパーがヴェンガンの手下である事に気付いたストラディゴスは、彩芽を探す為に下水道に潜るが、見つけられず、ヴェンガンに捕まったと考え、エドワルド一味の協力を受け、フィデーリス城へ潜入する。
 一方、ルカラは彩芽を救う為に、ヴェンガンのもとへ戻る決意を固めるが、彩芽を殺さない代わりにルカラが彩芽を拷問し続ける事を強要されてしまう。



 その一方、行方不明となっていた彩芽は、ピレトス山脈の王墓を守るソウルリーパー、マリアベールにかくまわれていた。
 マリアベールは四百年もの間、ヴェンガンと争い続け、ヴェンガンが滅ぼしたフィデーリスを取り戻し、ヴェンガンに捕まっているミセーリア王を解放しようと画策していた。
 彩芽は、ストラディゴスとルカラをフィデーリスから脱出させる為に、マリアベールの計画に協力する事になる。



 ストラディゴスは彩芽を助け、エドワルドの敵討ちをしようとヴェンガンと対峙するが、リーパー軍団に妨害され、逃げる中で囚人達の助けを借り、合流したルカラと共にフィデーリス城から逃げようする。
 逃げた先は闘技場で、ストラディゴスとルカラ、そして囚人達は、衆人環視の中で公開処刑されそうになる。
 そんな中で闘技場に駆けつけた彩芽と、マリアベールの魔法によって、死者の軍勢がフィデーリスの襲撃を開始。
 ヴェンガンを一気に追いつめていく。



 彩芽は、ストラディゴスとルカラ、そしてマリアベールの魔法で蘇生したエドワルドと共に、逃げるヴェンガンを追っていく。
 だが、追い詰められたヴェンガンが連れていたミセーリア王こそが全ての黒幕である事が分かり、油断したマリアベールが操られ、彩芽は捕まり、ミセーリア王とヴェンガンの作った合成生物兵器ソウル・イーターが死者の軍勢を吸収しながらフィデーリスの町を襲い始めてしまう。



 彩芽はミセーリアとヴェンガンに捕まり、身体が操られて身動きが取れないマリアベールの精神と共に、ミセーリアが作り出した精神の牢獄に幽閉されてしまう。
 脱出しようと足掻く二人の前に、四百年前のフィデーリスを陥れ、ミセーリア王を狂わせる原因を作った張本人、セクレトが現れる。



 セクレトは、四百年もの間ミセーリアによって拷問され、肉体はソウル・イーターに改造されてしまっていた。
 セクレトの助力で精神の牢獄を脱出した彩芽は、ヴェンガンと対峙し、ヴェンガンの魔法の補助装置である指輪の破壊に成功。
 激昂したミセーリアによってソウル・イーターをけしかけられるが、ミセーリアの魔法の補助装置であるネックレスの破壊にも成功する。
 しかし、捨て身だったため、逃げ場を失った彩芽。
 そのままヴェンガン、ミセーリアと共に暴走したソウル・イーターに取り込まれてしまう。



 正気に戻ったマリアベールは、彩芽に協力するセクレトとヴェンガンの導きによって、仲間達と共に精神の牢獄、ソウルイーターの精神世界へと乗り込み、ソウル・イーター解体と彩芽救出を目指す。
 しかし、暴走したソウル・イーターによって現実のフィデーリスは飲み込まれ、精神世界ではソウル・イーターの持つ生存本能、アンフィスバエナの暴走によって、ソウル・イーター自身の自我が崩壊を始め、タイムリミットによって解体に失敗してしまう。



 フィデーリスだけでなく、世界の危機を救ったのは、ソウル・イーターの素材となったセクレトの最後の子孫ルカラであった。
 その身をソウル・イーターに捧げ、自我の崩壊を食い止めてくれたのだ。
 ルカラの犠牲によって稼いだ時間で、マリアベール、ストラディゴス、エドワルドの三人は、再び精神世界に乗り込む。



 アンフィスバエナを倒した後、少しだけ改心したヴェンガンの協力によって、マリアベールはソウル・イーター解体にも成功する。
 ソウル・イーターからは、今まで吸収されたほとんどの人を死ぬ直前の姿で生まれ変わらせた。
 犠牲となったルカラも、傷一つ無い身体で生き返り、生還した彩芽とストラディゴスとの再会を果たす。



 崩壊したフィデーリスは生まれ変わり、復興の道を歩む。
 その中、マリアベールとエドワルドと別れ、ルカラと言う仲間が増え三人になった彩芽一行は、新たな旅へと出ていくのであった。



 * * *



 第三部は、少し書き溜めるまでお待ちいただけましたら嬉しい限りです。

 また、ここまでお付き合い頂けた全ての読者様に感謝いたします。
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