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エピローグ
かわいい仕返し
しおりを挟むピロピロピロピロ…
「はい、もしもし。」
「もしもし、宗ちゃん?」
「なんだ、姉さんか。珍しいな、どうしたんだい?」
「仁菜があなたのところに同居して受験に集中したいって言うんだけど、どうしたものかしら?」
「はぁ~?ダメダメ絶対だめだよ。あいつは遊ぶことしか考えてないから姉さんの眼の届くところに置いとかないと」
「そうだよね。宗ちゃんは『同居しても良いって言った』って言ってるんだけど」
「俺はそんなこと言わないよ。絶対お断り。ウチに来たって仁菜にとっても俺にとっても良いこと何にもないよ。ウチに来て遊んでたら仁菜の成績が下がることは目に見えてるから、絶対に姉さんが監視しとかなきゃ」
「そうだよね。わかった、ありがとう」
「…」
俺は仁菜の同居を断固拒絶した。仁菜は同居を承諾しないと俺から抱かれたことを母親にバラすと言っていたが、よく考えてみるとこれは仁菜にとって両刃の剣だと気が付いたから絶対にバラすことはできないと思い至ったからなのだ。
なぜならこの事実を母親に話すと、仁菜自身も当然母親の監視が厳しくなって今後の行動に厳しいチェックが入ることになる。そのひとつとして俺のところに来ることを禁止される。そうなると“祖母”と俺からの小遣い収入がなくなることを意味する。それは仁菜自身“花の女子大生”を目の前にして大いに困るはずだ。
しばらく仁菜と仁菜の母親と俺の間ですったもんだがあったのだが、俺の目論見通り仁菜は抱かれたことを母親にバラさなかった。そして、仁菜の居候計画は何とか阻止することができた。そうすると仁菜は同居を拒絶した事を俺に後悔させようとあからさまな色仕掛け、まあ俺から見ればいかにも子供っぽい仕掛けなんだが、それを始めた。
居候騒動が収まって秋も深まったある日、いつものように仁菜がやってきた。
「宗介おじさんこんにちは」
「おぉ、今日も元気いっぱいだね」
俺は一件落着して勝ち誇った気分でいた。
「ええ、元気いっぱいだから暑いわ」
言いながら早々に上着を脱ぎブラウスとスカートも脱いで、襟と腋が大きく開いたタンクトップとホットパンツ姿になった。
「おいおい、何してるんだ」
「暑いからしばらくこれでいいわ」
「暑いだなんておかしいんじゃないか?もう落ち葉の季節なんだぞ」
「叔父さんは暑くないかもしれないけど私は若いから暑いの!おかしくなんかないわよ」
つんと澄まして言った。かわいい顔をしたJKがツヤツヤの肌も露わな姿で俺の目の前をウロウロし始めたのだ。どういうつもりなんだ?
続けて言った。
「ちょっとお風呂場借りるね」
浴室に入ってしばらくゴソゴソしていたら、洗濯物ハンガーにセクシーなブラとショーツをぶら下げて出てきた。
「おい、いったい何なんだよ」
「私の下着よ」
「見ればわかるけど、仁菜ちゃんそんな派手なの着けてるのか?」
「ええそう、JKでもこれくらい普通よ。さっき汗かいたから洗ったのよ」
ノーブラの豊かな胸を揺らしながらベランダに出て目立つように物干しにかけようとした。
「待って待って、恥ずかしいからやめてくれ」
「あらそう?、JKの下着なんて目じゃないでしょ」
「いやいややめてくれ。干すならせめて浴室にしてくれよ」
「ふうん、仕方ないわね」
渋々と言いたげにまた浴室に戻っていった。
その日もいつも通りに過ごして、夕方仁菜はランジェリーを残したまま帰っていった。俺は下着を干していたのをすっかり忘れていたのだ。翌日、俺は仕方なく乾いた下着をたたんで引き出しにしまった。ここでやっと仁菜の意図が読めてきた。色仕掛けで俺を困らせようと思っているんだな。
そして次に来た時にはわざとらしく言った。
「この前ノーブラノーパンなの忘れてそのまま帰っちゃった。途中で気が付いてドキドキだったわ。でもスリル満点楽しかった、私痴女の素質があるのかしら。ふふっ」
その日も同じようにタンクトップとホットパンツ姿になって着けていたセクシーなブラとショーツを洗って干していた。
「宗介叔父さん、この前忘れていった私の下着片付けてくれたの?」
「うん、そこのたんすの引き出しに入ってるよ」
「やだ、エッチ。恥ずかしいっ!」
「嘘つけ、わざと置いていったくせに」
「やだ、叔父さんが教えてくれなかったからよ。JKの下着に興味ある?」
「いや、もっとセクシーなもの見てるからそんなもの興味なんかないよ」
「ふんっ、スケベおやじ!」
仁菜はタンスから自分のブラとショーツを持ってきて、わざとリビングのテーブルの上に広げて置いた。
「あ~あ、もっと褒めてくれる人に私の下着姿見せてあげたいなぁ。何ならヌードでも見せてあげるんだけどなぁ」
「そうだな、そんな男の子が早く見つかるといいな」
テレビを見ながらわざと突き放すように言った。
「ふんっ」
その日は前回置いていった下着を身に着け、洗濯した下着はそのまま置いて帰った。
さすがに俺の眼の前で下着を着けることはなかった。
またある時はビデオディスクを持ってきた。
「叔父さん、このDVD見ても良いかしら」
「いいよ」
「ありがとう」
「何のDVDなんだ?はあっ、アダルトビデオじゃないか!JKはこんなの見るのか?」
取り出したディスクのケースにはセクシーなポーズをした裸の女優さんの画像が印刷されてあった。
「そうよ、友達から借りたの。家じゃ落ち着いて見られないでしょ」
「当たり前だろ。当然、ママは喜ばないだろうな」
「叔父さんも一緒に見る?」
「俺は仕事の続きがあるからひとりで見てなさい」
仁菜の意図は見え見えだ。その手に乗るもんか。
「ふん、けちっ」
俺が自分の部屋に入ると、仁菜はボリュームを上げてひとりで動画を見ていた。
子供っぽい仕掛けだと言ってもピチピチしたJKの肌もあらわな姿を見るのはアラフォーのおじさんにとって刺激が強すぎる。もう勘弁してくれ。俺だって目の前に美味しそうな餌をチラチラさせているのを見て見ぬふりするのはつらいんだ。
スケベ心を出して仁菜を一度抱いたばっかりにこんなことになってしまった。若い女はもう懲り懲りだ。相手にするんじゃなかった。
おわり
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