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仁菜(にな)と悠希(ゆうき)
しおりを挟むある日のことだった。俺の長姉の娘、つまり姪の仁菜から突然尋ねられた。
「ねぇ、宗介叔父さん、聞いても良い?」
「うん、なんだい?」
「叔父さんにはセフレはいるの?」
「おっと、これはストレートな質問だねぇ」
「だって叔父さんは結婚してないから、エッチしたい時はどうしているのかなって思ったんだ。まさかいかがわしいサービスをするようなお店に行ったりしてないでしょうね。もしそうだったらちょっと幻滅を感じるんだけど…」
仁菜はおませな高校2年生、祖母と母親と女ばかりの3世代3人で暮らしている。背伸びしていろんなことを知りたい年頃なんだろう。俺、川中宗介は30代半ばを過ぎたところであるが独身で気楽に過ごしていることもあって、母親が離婚して出戻ったため父親のいない仁菜にとって身近な大人の男として気軽に色々話しやすいのかと思う。
「う~んそうだな、お友達はいないことはないよ。俺の都合だけで会ってくれる訳じゃないんだけど、たまに会って食事してセックスするときもあるし、お酒を飲んでおしゃべりだけで帰ってくることもあるし、その時の気分だな。別にそんなにセックスには困ってないんだよ。第一、セックスの相手は誰でも良いって訳にはいかないから、お金を出して性を買うなんてことは全く考えたこともないよ。だから幻滅なんてしないでくれないかな」
「ふ~ん、そうなんだ。男の人はエッチしたくなったら我慢できないんじゃないの?」
「いやそんなことはないぞ。個人差があるから我慢できない人がいるかもしれないけど、男はみんなそうだっていうことじゃないんだよ」
「ふ~ん。ちょっと安心したかな」
「どうしてそんな事聞きたくなったんだい?」
「うん、クラスでも初体験したって子がいて、その話を聞くことがあったんだ。その時に『男子はエッチするのを我慢できない』って言ってたから、ほんとにそうなのかなって」
「ふ~ん、高校生男子は興味本位でどうしてもセックスしたいって迫るのかもしれないね。そんないい加減な情報に惑わされないようにしないといけないな。クラスで経験した子がいるから仁菜ちゃんもセックスに興味が湧いてきたって訳なのかい?」
「どんなふうにするのか興味はあるんだけど、自分で経験したいかどうかはまだよくわからないんだ。すっごく痛かったっていう子もいるし」
「そうだね、仁菜ちゃんもそのうち好きな子ができたら自然の成り行きで経験することがあるかもしれないけど、自分の気持ちが整理できなくて、エッチする気にならない時は嫌だってはっきり言わなくちゃいけないよ。まあセックスに興味持つのも良いんだけど、今は学生だからまずは勉強を一番に考えることだな」
「あ~、そうきたかぁ」
俺は実家から電車で10分ほどの隣市に中古マンションを買って1人暮らしをしている。そして仁菜は祖母の小さな用事のお使いで時々やって来て、しばらく話をして帰っていくのだ。そのお使いで仁菜は祖母からお駄賃をもらうし、俺からも小遣いをせしめる事ができるので喜んでやってくる。一方で、祖母つまり俺の母親は仁菜を使いに出すことによって俺の身辺の変化の情報を仕入れて、俺の生活が乱れてないか監視の目を光らせているようだ。加えて俺も仁菜を通して実家の様子を知ることができるので、安心して居られるという3者それぞれウィンウィンの関係になっていると言っても良いだろう。
確かに1人の母親としていくら晩婚の時代と言っても、40歳を目前にして未だ独身の息子はヤキモキする対象にはなるのだろうが、3人姉弟の末っ子で甘く育てられた俺はそんなことにはお構いなしで優雅な独身生活を楽しんでいるところなのだ。そこにあまり干渉されたくない。だが、そうは言っても仁菜は明るく気立てが良くて贔屓目で見なくても可愛い娘なので、たまにお使いで来てくれるだけでも華やいで楽しい時間が過ごせる。
時が経って新年度が始まると仁菜は3年生になり、一般的には灰色の受験生活を送るところなのだが、進学先を楽に入れそうな短大にしたので、高校生活最後の夏休みを満喫しようとしていた。
そんなある日のことだ。
「宗介叔父さん、お願いがあるんだけど、私の高校卒業の前祝いとして夏休みにどこか連れて行ってよ」
「うん、そうだな。どこか行きたいところがあるのかい?」
「夏だったらやっぱり南国の海だよ」
「そうか、ママから『行っても良い』って許可が出たら連れて行ってやってもいいぞ」
「ほんとに? ばんざ~い。実はママから『宗介おじさんにでも連れて行ってもらえば?』って言われてるの。友達も一緒でいいでしょ?」
「何だ、そうだったのか。いいよ、連れて行ってやろう。俺もたまには息抜きしたいからな」
日頃の仕事で溜まったストレスを発散するために、たまには10代のヤングと行動を共にして遊ぶのもいいかもしれない。友達が一緒なら現地では娘たちだけで適当に遊ばせておいて、俺はビールでも飲みながら監督をしていればいいだろうと軽く考えていた。それで日程は仁菜たちの夏休み早々に俺も休みを取ることにして、行き先は仁菜たちが相談して決めた。
出発の1週間前、仁菜は同行する親友の悠紀を連れて俺のマンションにやって来た。悠紀は真面目そうなおとなしい子で、かつ私服ではJKとは思えないほど大人びていて、俺の予想をはるかに超えた美人だった。一方の仁菜もきれいなんだが、こちらはまだ子供っぽいかわいらしさが勝っている。
「こんにちは、仁菜さんの友達の悠紀です。今回はお世話になります」
「いやいや、よろしく」
「宗介叔父さん、悠紀が美人だからお顔がちょっとニヤけてきたんじゃないの?」
「そうだな、とてもJKには見えないな。めっちゃきれいだよ」
「え~そんなこと~、仁菜のほうがきれいですよ」
謙遜している様子が初々しくてそそられる。今どきのアイドルの中に混じっても注目されるレベルだと思う。小顔にショートボブのヘアが似合っている。こんなきれいな娘が一緒だと知って俺も俄然嬉しくなってきた。とは言っても、その時はJKとベッドを共にするなんて不埒なことは全く頭に描いていなかった。あれは事故だったんだと声を大にして言いたい。
仁菜たちの夏休みが始まって出発当日になり、3人それぞれの思惑で胸をワクワクさせながら飛行機に乗り込んだ。離陸からおよそ2時間余りで到着した我々は早速リゾートホテルにチェックインしようとフロントに行くと、予約した内容とは異なってプライベートプール付きで豪華なメゾネットタイプのスイートルームを充てがわれたのだ。俺はなにかの間違いではないかと思ったのだが、よくよく話を聞くとホテル側の手違いでダブルブッキングがあったり、同じ日に宿泊する団体客への調整の為ツインの部屋が余分に必要になったりで、俺たちが予約していたツイン2室を追加料金なしでメゾネットタイプ2ベッドルームの部屋にグレードアップして割り当てたということだった。この豪華な部屋を見て、JKたちのテンションは更に高まって大はしゃぎしていた。
部屋に荷物を置くとひと休みする間もなく、娘たちは若さの特権で疲れも知らず、水着に着替えてまずはホテルの前に広がるプライベートビーチに出て行った。
「叔父さん、早くビーチに行こうよ」
「俺はちょっと一休みしてから行くよ。2人は先に行ってなさい」
「早く来てね。悠紀、行こう」
「うん。じゃ、先に行ってます」
俺も少し遅れてビーチに出て行くとそこは大勢のバカンス客で大いに賑わっていた。夏のハイシーズンの入り口だから当然といえば当然だ。しばらく娘たち2人はビーチで遊び、俺は最初の目論見通りにビーチパラソルの下でトロピカルカクテルをたしなみながらその雰囲気を楽しんでいた。ところがものの1時間もしないうちに娘たちは部屋に戻ろうと言ってきた。JKでもさすがに疲れがでたのかと思っていたのだが、案に相違して部屋に戻るとすぐに仁菜がおねだりしてきた。
「ねえ宗介叔父さん、水着買ってくれないかなぁ。私達も南の島に来たんだからビキニの水着を着たいの。これは私達のお誕生日のプレゼントとして、ね」
「え?誕生日?」
「そうよ、忘れたの? 7月20日。悠紀は私より2日お姉さんなの」
「ほ~ぅ、そうだったかな?」
「叔父さんも私達のビキニ姿を見たいでしょ?」
「え、うん、そうだなあ、まあいいだろう」
突然のおねだりに、俺は内心のスケベ心を隠して、渋々といったポーズを取りながら2人を連れて街の水着ショップに出かけることにした。
娘たちの言う通り、こんな南国のリゾート地ではおとなしいワンピースの水着は似合わない。ほとんどの女性客は派手なビーチウェアにビキニ姿なのだ。たとえ高校生でも2人が言うのも無理はない。そして俺も決して口には出さないが、かわいいJKたちのピチピチしたビキニ姿を見たいのは言うまでもないことだった。
街の水着ショップに入ると、娘たちはあれこれ相談しながら品定めをしていたのだが、2人が選んだのはどちらもかなり布地面積の小さい三角ブラとショーツのひもビキニだった。俺はJKにはちょっといかがなものかと戸惑い思案したものの、部屋付きのプライベートプールで着用する分にはいいだろうと支払いを済ませたものだった。
「叔父さんありがとう」
「オジサマありがとうございます」
2人は大喜びで礼を言った。
ホテルに戻ると2人は早速自分たちの部屋で買ってもらったビキニ水着に着替えて、俺の前に現れた。
「叔父さんどう?似合うかしら?」
2人共見事に年齢不相応に胸や腰が発達しており、メリハリあるボディからすらりと伸びる高校生らしく日焼けした手足が弾けるほどに瑞々しく輝いて若さを誇っていた。
「ぅわあ、2人共めっちゃ眩しくてまともに目が開けられないよ。最近のJKはすごいんだなぁ。あまり見せつけられると刺激が強すぎて興奮して眠れなくなるかもしれないぞ」
「ほんとに? 私達も十分に大人の女性に見える?」
「うん、もう十分過ぎるほどだよ」
「本当ですか?」と悠紀もはしゃいでいる。
「じゃ、このままビーチに出てみようか」
「でももう日が暮れるよ」
「そうだね、じゃあ着替えて晩御飯食べに行こう。お腹すいた」
仁菜が言った。うん、まだ色気より食い気なのかな。ホッとする気持ちとちょっと残念な感情が入り混じって少々複雑な気分に陥った自分がいた。
俺はよく冷えたビールを、娘たちはノンアルコールのトロピカルドリンクを飲みながら、ビュッフェスタイルで和洋中華の豪華な夕食を堪能して部屋に戻ってきた。太陽はすっかり水平線に沈んでいて、オーシャンビューのベランダから見えるうす暗い海では寄せては返す白い波が月明かりの下でキラキラ輝いていた。こういう光景を見ていると、さすがに俺でもパートナーとなる女性と2人で眺めるのも悪くないなと思えてくる。仁菜たち若い2人はなおさらロマンチックな気分に浸っていることだろう。
しばらく海を眺めて俺は部屋の中に入り、缶ビールを1本空けて早めに俺の寝室に引き揚げた。JKたちと一緒に行動を共にするとさすがに疲れた。大いにジェネレーションギャップを感じた1日だった。シャワーを浴びて早く寝よう。
深夜、ぐっすり眠っていると、こっそりと誰か俺のベッドに忍び込んできた。
「???」
ひんやりとした素肌が俺の肌に直接触れる。女?胸の膨らみか?。その感触にゾクゾクっとした。俺は以前から就寝時は全裸になる習慣があるのだ。驚いて目を開けるとすぐ横に仁菜の顔があった。
「ん?仁菜ちゃんか、どうした?」
「ふふっ、来ちゃった」
「ママが恋しくてひとりじゃ寂しくなったのかい?」
「ううん、お願いがあるの。やっぱりこの機会に私も経験してみたい」
「なにを?」
「セックス」
「はあ? 何言ってるんだ、冗談じゃないよ。俺は仁菜の叔父さんだぞ」
「だから良いのよ。どこかの知らない男の人とエッチしたら心配でしょ? 叔父さんだったら絶対安心よ。それに男性としての魅力もあるし…、何より経験も十分でしょう? 一度でいいからお願い!」
「参ったな。そんなこと言われても、男は急にその気にはなれないよ。それにコンドームも持ってないし」
企みを諦めさせようとしたのだが…
「大丈夫、私が持ってる」
「え? 最近のJKはコンドームなんか持ってるのか?」
「そんなの常識よ、自販機で簡単に買えるんだから。それよりどうしたらできるようになるの?」
俺の下腹部に手を伸ばして探りにくる。そして仁菜の指がオレ自身に触れた瞬間のことだ。
「え?何これ?」
驚いて手を引っ込めた。
目覚めた時から若い乳房が俺の素肌にずっと触れているのを感じているので、すでに十二分に勃起して屹立し、毛布を持ち上げていたのだ。
「それだよ、それが女の子の身体に入っていくんだよ」
「え、うそ!こんな棒みたいなのが…? こわい」
「そう、初めての時はすっごく痛いらしいよ」
「信じられない。こんなに大きいなんて知らなかった」
「うん、学校ではそんなことまで教えてくれないだろうな」
「ふ~ん、でももう1回触らせて」
「いいよ、触ってご覧」
仁菜は恐る恐る手を伸ばした。
「こんな大きいのやっぱり無理だわ。でも面白い。どうしてこんなに棒みたいに硬いの?」
仁菜はオレ自身を掴んだり離したり、弄んでいる。おかげでオレはさらに一層膨らみを増してカチカチに硬くなっていた。
「おいおい、おもちゃじゃないんだぞ」
「ふふっ、面白いな。でも普段はこんなじゃないんでしょう?」
「そうだよ、こんなのじゃズボンの前が突っ張って歩くのに邪魔だよ。仁菜ちゃんに女の魅力が備わってきたから、それを感じてこんなに大きくなったんだよ」
「ふ~ん」
「とんだ性教育になっちゃったな」
「怖いけど見てもいいかしら?」
「ははっ、いいよ」
仁菜は起き上がって毛布をめくり、枕許の明かりをつけた。
「すご~い、そそり立ってるわ」
指先で触りながらマジマジと真剣に見ている。そして俺はといえば、眼の前にある成長しつつあるもののまだ大人になりきっていない仁菜のきれいな横顔と形の崩れない胸の豊かな膨らみをじっと見ていた。僅かな灯りの中でそれはかわいい妖精の姿のようにも思えて、オレはさらに一層膨らみを増してはちきれそうになっていた。仁菜はしばらくオレ自身を触りながら見つめていたのが、ふと振り返って俺の視線に気づいた。
「イヤだ、そんなに見たら恥ずかしい」
毛布の中にもぐり、再び胸の膨らみを押し付けて俺の身体にしがみついてきた。俺は腕を仁菜の背中に回し、きめ細かく滑らかな素肌を感じながら抱きしめて言った。
「どうだい、感想は?」
「う~ん、大人ってすごいんだね。知らなかった」
「人間の身体って、うまく出来てるんだよ。男だけじゃなくて女もセックスするための段取りがあるんだな。それで性的に興奮してお互いに準備が整ったらスムーズにセックスを始められるようになるわけだよ」
「ふ~ん、そうなんだ」
「仁菜ちゃんの身体と心の準備ができればペニスをスムーズに受け入れられるようになるさ。その時が来るまで焦る必要はないんだよ」
「うん、わかった」
「じゃ、もう部屋に戻っておとなしく寝なさい」
仁菜は裸のまま自分たちの寝室に戻っていった。しかし、俺は今の今まで触れていた仁菜の若い滑らかな素肌の感触が忘れられず眠れなくなってしまい、しばらく悶々とした後少しウトウトしただけで夏の短い夜が明けたのだった。
「宗介おじさん、起きて!もう朝よ」
「う・う~ん。まだ眠い」
「お腹すいた、朝ごはん食べに行くわよ」
たたき起こされてしまった。JKは朝から元気だ。一方、悠希は仁菜の後ろから、捲れた毛布から出ている俺の裸の胸をまぶしそうに見ていた。いつもならそのままベッドから出るのだが、今日はJKが2人いるのでそういう訳にはいかない。
「支度するからリビングで待ってなさい」
「は~い、急いでね。お腹ペコペコなんだから」
「うん」
その後も午前中無理やり街に引っ張り出されて、3人であちこち食べ歩きして昼食の後ホテルに戻り、2人は部屋付きのプライベートプールで昨日買ってもらったビキニを着て元気いっぱいにぎやかに水遊びしていた。一方俺は日陰でビールを飲みながら涼んでいるうちに深夜の侵入事件による睡眠不足や午前中の行動の疲れによってつい眠りに落ちてしまい、娘たちの華やかなビキニ姿をあまり堪能することができなかった。不覚だった。
前夜と同じように缶ビールを1本空けてベッドに入りぐっすり眠っていると、深夜になってまた誰か俺のベッドにそっと潜り込んできた。やっぱり裸でひんやりした素肌が触れてきた。
「ん? 仁菜ちゃん?」
「いいえ、悠紀です」
仁菜が今夜もまた来たのかと横を向くと今度は悠紀だった。驚いていっぺんに目が覚めた。
「え? ゆうきちゃん? どうしたの?」
「あの、昨夜仁菜が裸で寝室を出ていって、しばらく帰ってこなかったので…。仁菜はもうあれ…経験したんですよね。私も素敵なオジサマに教えてもらいたいんです。お願い」
「え?昨夜のこと悠紀ちゃん気付いていたの?」
「はい、昨夜ふと気配で目を覚ますと仁菜がパジャマを脱いで裸でこっそり寝室から出ていくところだったんです。それであのぅ、バージンを卒業するつもりなんだと思ってそっと見ていたんです。そしたらしばらくしてやっぱりこっそり戻ってきたから『オジサマにしてもらったの?』って聞いたら『うん』って言ったので、だから私も…」
「いや、いや…」
「学校でも何人も経験したっていう子がいて、私もすごく興味があるんですけど同級生の男子じゃちょっと頼りなくって、でも素敵なオジサマに巡り会えたからこの機会に経験したいんです」
囁きつつ俺の上に載り、豊かだがまだ固く青さが残る熟しきっていない胸の膨らみを俺に押し付けて、夢中で唇を押し付けてきた。俺は昨夜の仁菜の若い肉体の刺激による中途半端な状態から解放されていなかったので、つい悠紀の情熱を受け止めてしまった。俺は聖人君子じゃないし煩悩の塊なんだと言い訳しながら罪悪感を遠くに追いやって、まだ開花しきっていない悠紀の肉体に愛撫を始めた。
胸の白い膨らみに掌を添えてその先にある濃いピンクをした乳首を唇で挟み舌先で転がす。
「はあっ」
右左と行き来するたびに喘ぎ声が出ている。
「はあ~っ」「あっ」「はあっ」
顔を上げて悠紀の顔を見るとしっかり目をつぶって耐えているようだ。胸が痛んだ。
「大丈夫?」
「ええ、大丈夫」
しっかりした声で答えた。見た目よりも強い娘なんだと思った。そこから俺は迷いをすべて捨てて愛撫に精力を注いだ。
俺は唇を悠紀の白い肌の上をゆっくり滑らせて腹部に向かい、さらに淡い茂みの中に分け入り、クリトリスに到達した。
「ふううっ」
「くっ」
舌先で転がし、さらに唇で挟んで弄んだ。
「あっ」
そして十分に潤った頃を見計らって、昨夜仁菜が置いていったコンドームをつけてオレの先端をゆっくりと悠紀の潤いの源にあてた。
「ふっ」
悠紀の身体が一層強張った。
「力を抜いてリラックスして」
「はい」
少し押すと頭が入った。
「くっ」
また身体が少し強張る。
「痛い?」
「いいえ」
悠紀の体内をゆっくりと奥に進んでいく。
「くううぅ~っ」
「大丈夫?」
「ええ、大丈夫」
あえぎながら返事する。
「無理しないでね」
「ええ」
やがてすべて収まった。
「全部入ったよ。気分はどう?」
「なんだか不思議な気分。夢を見てる感じだわ」
「うっとりした顔して、かわいくって天使みたいだよ」
「恥ずかしい」
悠紀は両手で顔を隠した。
身体は大人びて見えても、まだまだ成熟しきっていない悠紀だった。終始、初めての悠紀をいたわりつつ終わった行為だったので気疲れして、俺自身にとって十分満足したとは言えない営みだった。
終わってからも悠紀はしばらく俺の腕の中にいて、学校や友達それに将来のことをおしゃべりした。
「優しくしてくれて嬉しかったです。またおねだりしてもいいですよね」
最後に言って悠紀は自分たちの寝室に戻っていった。
そして夜が明けて、土産物を買ったりビーチで遊んで半日過ごし、夕方には3日間という短い南国のバカンスに名残を惜しみつつ、我々は帰途についたのだった。
仁菜たちの夏休みが終わり、二学期が始まってすぐの休日のことだった。仁菜が俺のマンションにやって来て、部屋に入るやいなや叫んだ。
「宗介叔父さん、ずるい!」
「おう、仁菜ちゃんか。大きな声を出してどうした?」
「『どうした』じゃないわよ。私にはあんなこと言っておいて、悠紀とはしたんでしょう」
「え、何の話だい?」
「とぼけないで!悠紀とはいつしたの?悠紀を抱いたんでしょう?」
「ああ、そのことか。悠紀ちゃんから聞いたのか?」
「やっぱりそうなんだ!どうして私はしてくれなかったの?」
「だって仁菜ちゃんは『無理』って言っただろう。それで時期が来るまで待ちなさいって言ったら『わかった』って言ったじゃないか」
「う~ん、言ったけどぉ…、でも悠紀は平気だったの?」
「うん、別に何も言わなかったなぁ」
「悔しい! 先を越されてしまった」
「何だ、そんなこと競争してたのか」
「別に競争してたわけじゃないけど、悠紀がうっとりした顔で『素敵だった、あなたはどうだった?』って言うんだもの。最初は何のことを言ってるのかわからなかったんだよ。そしたら叔父さんとエッチしたって言ったからまじ驚いちゃった。私はまだだって言う訳にいかないから適当に相槌を打つしかなかったわ」
「そうかい?」
「まさかとは思ったけど羨ましくって、ほんとに呆然としちゃった。叔父さんは『めっちゃ痛い』って言ったよね」
「人によって違うんだろうな。」
「じゃ私もそんなふうに優しくして」
「そんなことよりも仁菜ちゃんはあの晩、悠紀ちゃんに『した』って言ったんだろう?」
「え、それは見栄で。それにおとなしい悠紀が『エッチしたい』って言うなんて夢にも思わなかったんだもの」
「だから仁菜ちゃんが悠紀ちゃんをその気にさせたんだよ」
「はぐらかさないで! そんなことはどうでもいいから、抱いてくれるの?」
「そうだな、まあ考えておこう」
「いや、今日抱いて! 私も勉強してきたのよ」
「何を勉強してきたんだい?」
「それはこれからのお楽しみ」
と、ソファに座っている俺の前に座り込んで、ズボンのファスナーを開けてオレ自身を引っ張り出そうとした。
「ちょっと待ちなさい。ムードのかけらもないな。いきなりなんてそんなのはAVの世界の話だよ。セックスを楽しむにはゆっくり時間をかけてムードを盛り上げなくっちゃ」
「そうなの?」
「それにもう夕方だし、帰る時間が遅くなるとばばやママが心配するだろ」
時計を見て
「それもそうね。それじゃいつなら良いの?」
「う~ん、来週だな」
「絶対よ!」
仁菜の勢いに乗せられてつい適当に返事してしまった。
次の日曜日
「宗介叔父さん、こんにちは」
「おや、今日はぐっと淑やかに来たな」
「だっておとなになる記念すべき日になるんだもの」
「そうか、それじゃどこか車で出かけようか」
「はい」
いつもと違って車内では仁菜の口数は少なく、真っ直ぐ前を向いて助手席に座る仁菜のミニスカートの裾から伸びる新鮮な太ももが艶かしく俺の男心を刺激した。そして車で1時間ほど走って郊外の海辺にやって来た。その間、俺は仁菜を抱いて良いものか考えていたのだが、まだ決心がつかなかった。やっぱり姪を抱くというのは度胸がいる行為だ。1回限りの行為だからと軽く考えてさっさと終わらせるか、諭して思いとどまらせるべきか、どっちだろう?散々悩んだが答えが見つからない。結局、卑怯だが俺は逃げた。仁菜の意思に委ねたのだ。
「あの先に見える建物がモーテルだよ。やめて通り過ぎるなら今のうちだよ、入ったらもう後戻りできないよ」
オーバーな言い方だ。
「今更やめるなんて言わないでよ。今日は最初からそのつもりで期待してきたんだから、裏切らないで」
仁菜は緊張のせいか硬い声で言った。
「わかった」
決まった、と言うよりも仁菜の答えは聞くまでもなく最初からわかりきっていたのに、俺自身では踏ん切りがつかなくて仁菜にすがったということだった。なんというか言いにくいことだが、俺自身も悠紀に続いて仁菜の若い肉体を抱きたい欲望は少なからず(いや、かなり)あったというのは事実だ。
高台にあるモーテルらしくない洒落た建物で、窓から南の島と同じように青い海が見える。部屋に入ってまず立ったまま仁菜をしっかり抱きしめた。仁菜の心臓の高鳴りが大きく響いてくる。仁菜は上を向き、目をつぶってうっとりした顔つきをしていたので、軽く口づけをした。ふっくらと張りのある唇に塗った口紅のグロスが光っている。仁菜は全身から力が抜けていて俺に寄りかかってやっと立っている状態だ。そこで仁菜を抱き上げてベッドまで運んだ。仁菜は頭を俺の肩にもたれさせてされるがままだった。
ベッドの上で並んで横になり、ブラウスの上から胸の愛撫を始めた。十分に膨らんではいるもののまだ幼く固さが残る膨らみだ。仁菜の口からせつなそうに「はぁーっ」と喘ぎ声が漏れた。ゆっくりとボタンを外し、ブラウスとスカートを脱がせた。花柄のついたパステル調のミントグリーンのブラジャーとショーツは精一杯の背伸びなんだろうか、いじらしさを感じて仁菜の若い肉体を抱くことに罪悪感を覚えて萎えてしまいそうだ。しかしここでやめれば仁菜の意思を無にすることになる。心を鬼にして進むしかない。
「どうだい? 初体験の感想は」
ベッドの上で裸のまま四肢を投げ出して横たわり、目をつぶって余韻に浸っている仁菜の耳元で囁いた。
「最初はちょっと痛かったけどいい気持ちだった。叔父さんが優しくしてくれたからかな。こんなことならもっと早く経験すれば良かった。悠紀が言ったとおりだったわ。病みつきになるかもしれない」
「そうか、でも叔父さんが相手するのはこれ1回だけだから、もうだめだぞ」
今回も悠希の時と同じ、初めての仁菜にセックスに対する負の印象を持たせないよう気遣って俺自身の快楽は二の次だった。パートナーと一緒にセックスを楽しむという余裕はなかった。10代の肉体は新鮮だがまだまだ気軽に楽しむのには程遠い。贅沢だと石を投げられるかもしれないが、やっぱり慣れ親しんだ適度に熟した肌の方がしっくりくる。
ところが思いがけない言葉が帰ってきた。
「ううん、また次も叔父さんが良い」
仁菜は俺の上に載って胸の膨らみを押し付けてくる。もうすっかりいつもの快活な仁菜に戻ったようだ。
「なんだって! ダメダメ、もうダメだよ! こんなこと仁菜のママにバレたらこっぴどく叱られちゃう。ばばなんか驚いて心臓が止まっちゃうかもしれないよ」
「いや、もっとしたい。いつまでも叔父さんにくっついて離れないんだもん。悠紀も『またオジサマにおねだりしたい』って言ってたんだよ。2人で叔父さんの取り合いになるかもね。ううん、それより2人で協力して叔父さんが他の女の人と結婚しないようガードしたほうが良いわね。それで悠紀と私と交代で抱いてもらうことにしようかな」
「冗談じゃない、頼むからそんなことやめてくれよ」
「絶対いや、やめない! これからは叔父さんのセックスパートナーは私達だけよ。若いピチピチしたJKが相手なんだから喜ばなきゃ」
勝手なことを言っている。
「あ、良いこと思いついた。私、叔父さんのところに居候しちゃう。そしたらいつでもできるんだ」
「何を馬鹿なこと言ってるんだよ。そんなことママが許すわけないじゃないか」
仁菜を思いとどまらせるのに必死だ。
「ううん、それでも叔父さんが『受験勉強のため』だとか適当に口実を作って私のことを『預かる』って言うのよ。そうしないとママに私を抱いたことバラしちゃうわよ」
とんでもないことになってしまったぞ。そんな事バラされると大目玉どころじゃすまないし、俺の優雅な独身生活は消え去ってしまう。なんとかなだめて事を収めないと…。セックスの余韻も何もかも吹っ飛んでオレは縮み上がってしまった。やっぱり仁菜を抱くなんてやめときゃよかったんだ。
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