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「序章」と「遊び方」
「レッスン構成」のプロローグ
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■ミサキからのレッスンの依頼(1週間前の出来事)
――――――――――――――――
■ プロジェクトルーム ■
――――――――――――――――
マスター、ミサキから『マスターに行っていただきたいレッスンの依頼』が届いていますので、今からご説明しますね。
私とミサキが長年、人間について研究・分析をした結果、『お色気・性的欲求』という要素が、人間にもっとも魅力をアピールする事ができ、また心を掴むためにも、とても重要である事がわかりました。
つきましては、マスターにはバーチャルドールたちに、『それらに関するレッスン』を行っていただく事になります。
それと、ミサキから伝言があるのですが、そのまま伝えてほしいと要望があったため、『録音したボイス』を再生します。
――――――――――――――――
【再生開始】
ミサキ「マスターよ! 真面目なお主なら、さぞ驚いておるじゃろう。はっはっはー!
実は、この事はマスターと出会うかなり前から計画しておった事なのじゃよ。
そろそろ、例のレッスンを開始するぞと伝えたら、みんなやる気に満ち溢れておったぞ。
マスターがみんなにちゃんと好かれておるようで、わらわも安心して計画を進められると言うものじゃ。
では、マスター! 難しく考えず、役得と思って楽しむが良いぞ!」
【再生終了】
――――――――――――――――
どのバーチャルドールにどんなレッスンを行うかの詳細は、毎回レッスンの前に『レッスンの依頼書』として、マスターと対象のバーチャルドールに届けられる事になっています。
バーチャルドールたちには、マスターが困らないように『予習と復習』をちゃんとしておくように伝えておりますので、マスターは「練習相手になってあげる」くらいの気楽な気持ちで充分ですよ。
それではマスター、バーチャルドールたちの事をどうぞよろしくお願いしますね。
――――――――――――――――
――――――――――――――――
■気持ちの整理(初めてこのレッスンを行う直前の出来事)
――――――――――――――――
■ レッスンルーム ■
――――――――――――――――
私は改めて、事前に届いた『ミサキさんからの依頼書』を見直している。
本当にこれをやっても良いものなのかと、何度見ても頭を抱えたくなる。
『キス、愛撫、手コキ、パイズリ、フェラ、素股、セックス……』
バーチャルドールたちとやってもらいたいという依頼書には、こんな卑猥な単語がたくさん羅列されていた。
ミサキさんとシスティさんいわく、バーチャルドールたちにとってこれは必要な事で、このレッスンをする事でさらに成長できるのだとか。
ミサキさんの言っていた「役得」とは、こういう事らしい。
みんな可愛いと思っているので、別に嫌と言うわけではないのだが……。
――――――――――――――――
「データで作られている存在なので人間ではない(ゲームやアニメのキャラのようなもの)」
「制作されてから20年以上(つまり20歳以上)」
「見た目はただのグラフィックデータ(幼く見えても合法ロリみたいなもの)」
「これは『成人向け体感ゲーム』のテストプレイをするようなもの(現実ではない)」
――――――――――――――――
などと、自分が納得できそうな理由をたくさん考えながら、今日この日を迎えるまで、なんとか気持ちの整理をつけようといろいろ考えてみた。
それでもなんとなく、気軽にやってはいけないような気がしてしまうのは、『データで作られた彼女たちを、自分と同じ人間として考えるようになってしまっているんだ……』という考えに思いいたって、それが一番納得してしまった。
そろそろ時間だ。
マスターとして、気持ちを切り替えないといけない。
私にできる事は、マスターとしてみんなの期待に応えられるように、誠心誠意、想いを込めてしっかりレッスンをしてあげる事だけだ。
決して、やましい気持ちでやるのではないぞ!
……あぁ、余計な事を思い出してしまった。
そういえば前に言われた事があったのだが、研究・分析のためにレッスン内容は全て記録されているらしい。
そもそも、レッスンルームなどを全て管理しているシスティさんは、常にモニターしているはずだ。
人間ではないとは言え、これはかなりの羞恥プレイだぞ……。
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■ プロジェクトルーム ■
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マスター、ミサキから『マスターに行っていただきたいレッスンの依頼』が届いていますので、今からご説明しますね。
私とミサキが長年、人間について研究・分析をした結果、『お色気・性的欲求』という要素が、人間にもっとも魅力をアピールする事ができ、また心を掴むためにも、とても重要である事がわかりました。
つきましては、マスターにはバーチャルドールたちに、『それらに関するレッスン』を行っていただく事になります。
それと、ミサキから伝言があるのですが、そのまま伝えてほしいと要望があったため、『録音したボイス』を再生します。
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【再生開始】
ミサキ「マスターよ! 真面目なお主なら、さぞ驚いておるじゃろう。はっはっはー!
実は、この事はマスターと出会うかなり前から計画しておった事なのじゃよ。
そろそろ、例のレッスンを開始するぞと伝えたら、みんなやる気に満ち溢れておったぞ。
マスターがみんなにちゃんと好かれておるようで、わらわも安心して計画を進められると言うものじゃ。
では、マスター! 難しく考えず、役得と思って楽しむが良いぞ!」
【再生終了】
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どのバーチャルドールにどんなレッスンを行うかの詳細は、毎回レッスンの前に『レッスンの依頼書』として、マスターと対象のバーチャルドールに届けられる事になっています。
バーチャルドールたちには、マスターが困らないように『予習と復習』をちゃんとしておくように伝えておりますので、マスターは「練習相手になってあげる」くらいの気楽な気持ちで充分ですよ。
それではマスター、バーチャルドールたちの事をどうぞよろしくお願いしますね。
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■気持ちの整理(初めてこのレッスンを行う直前の出来事)
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■ レッスンルーム ■
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私は改めて、事前に届いた『ミサキさんからの依頼書』を見直している。
本当にこれをやっても良いものなのかと、何度見ても頭を抱えたくなる。
『キス、愛撫、手コキ、パイズリ、フェラ、素股、セックス……』
バーチャルドールたちとやってもらいたいという依頼書には、こんな卑猥な単語がたくさん羅列されていた。
ミサキさんとシスティさんいわく、バーチャルドールたちにとってこれは必要な事で、このレッスンをする事でさらに成長できるのだとか。
ミサキさんの言っていた「役得」とは、こういう事らしい。
みんな可愛いと思っているので、別に嫌と言うわけではないのだが……。
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「データで作られている存在なので人間ではない(ゲームやアニメのキャラのようなもの)」
「制作されてから20年以上(つまり20歳以上)」
「見た目はただのグラフィックデータ(幼く見えても合法ロリみたいなもの)」
「これは『成人向け体感ゲーム』のテストプレイをするようなもの(現実ではない)」
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などと、自分が納得できそうな理由をたくさん考えながら、今日この日を迎えるまで、なんとか気持ちの整理をつけようといろいろ考えてみた。
それでもなんとなく、気軽にやってはいけないような気がしてしまうのは、『データで作られた彼女たちを、自分と同じ人間として考えるようになってしまっているんだ……』という考えに思いいたって、それが一番納得してしまった。
そろそろ時間だ。
マスターとして、気持ちを切り替えないといけない。
私にできる事は、マスターとしてみんなの期待に応えられるように、誠心誠意、想いを込めてしっかりレッスンをしてあげる事だけだ。
決して、やましい気持ちでやるのではないぞ!
……あぁ、余計な事を思い出してしまった。
そういえば前に言われた事があったのだが、研究・分析のためにレッスン内容は全て記録されているらしい。
そもそも、レッスンルームなどを全て管理しているシスティさんは、常にモニターしているはずだ。
人間ではないとは言え、これはかなりの羞恥プレイだぞ……。
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