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エピローグ
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それ以降のことは、何もかも、サブリナの外側で起こった。
正式に婚約破棄が通達されーー
激怒する父から問い詰められーー
黙る彼女をアルバートが庇いーー
そのあとでタチアナが密告しーー
結果、サブリナは療養と称して屋敷から遠ざけられた。
もうあの場所に戻されることはないだろう、と彼女は悟った。
老いた女の使用人がひとりいるが、他には何もない、ここはただそれだけの場所。
田舎の村の、そのまた外に建てられた、古い貴族の別荘だった。
彼女はここで、一生を送ることになるのだろう。
だがーー
コツン。
窓に小石のぶつかる音が響く。
誰に知られて困ることはないが、これはもう、儀式のようなもの。
「あんたがサブリナかい?」
村の男が、にやにやしながら入ってきた。
「ええ、サブリナですわ」
答えながら、妖艶に脱いだネグリジェを床に落とす。
彼女はもう、『即尺令嬢』とは呼ばれない。
アルバートとの初夜まで、待つ必要はないのだから。
「もっと、もっと近くにお寄りになって」
彼女の真っ白い太ももの付け根からは、男を導くように、とろりとした液体が滴り落ちていた。
ー完ー
正式に婚約破棄が通達されーー
激怒する父から問い詰められーー
黙る彼女をアルバートが庇いーー
そのあとでタチアナが密告しーー
結果、サブリナは療養と称して屋敷から遠ざけられた。
もうあの場所に戻されることはないだろう、と彼女は悟った。
老いた女の使用人がひとりいるが、他には何もない、ここはただそれだけの場所。
田舎の村の、そのまた外に建てられた、古い貴族の別荘だった。
彼女はここで、一生を送ることになるのだろう。
だがーー
コツン。
窓に小石のぶつかる音が響く。
誰に知られて困ることはないが、これはもう、儀式のようなもの。
「あんたがサブリナかい?」
村の男が、にやにやしながら入ってきた。
「ええ、サブリナですわ」
答えながら、妖艶に脱いだネグリジェを床に落とす。
彼女はもう、『即尺令嬢』とは呼ばれない。
アルバートとの初夜まで、待つ必要はないのだから。
「もっと、もっと近くにお寄りになって」
彼女の真っ白い太ももの付け根からは、男を導くように、とろりとした液体が滴り落ちていた。
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