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マリア様の葬儀の翌日。僕は高熱を出して寝込んでしまった。
そりゃそうだ。あんな冷たい雨にひたすら打たれてびしゃびしゃになったんだから。
ルドヴィク様と一緒に教会の中へ戻ったら、父さんやアレクシス様が僕達の泥だらけでずぶ濡れの姿を見てびっくり仰天。教会で毛布を借りてぐるぐる巻きにされたと思ったら、そのままアレクシス様の家へと強制的に連れて行かれた。
そこでルドヴィク様と一緒にお風呂へ入れられて、使用人の方たちに全身洗われてしまった。人に洗われるのが初めてで困ってしまったけど、僕達の姿が余りにも悲惨だったため、使用人さん達も大慌て。
これは僕達が悪いから大人しく洗われることにした。
しっかりお風呂に浸かって体もぽかぽかしたけど、その夜から熱が出てしまった。
レインズフォード家にそのままお泊りすることになって、本当に申し訳ないことをしてしまった。
「風邪はなるべく自然に治す方がいいんだよ。水分をたくさんとってたくさん寝ようか。熱が上がり続けるようならその時に熱さましを使うよ」
父さんにそう言われ、体力を回復させる回復薬を少しとお水をたくさん飲んで、僕はそのままベッドに沈んだ。凄く寒くて頭もくらくらして起きてなんていられなかった。とにかく上掛けと毛布をぐるぐるに巻きつけて眠った。
結局僕の熱は下がるまで三日かかってしまい、その間ずっとレインズフォード家に泊まることに。ルドヴィク様も風邪を引いて熱が出たらしいけど、僕とは違い僅か一日で熱が下がったらしい。
熱の下がったルドヴィク様は僕の側にずっといてくれて、甲斐甲斐しく看病をしてくれた。以前はあんなに僕を睨んでいたとは思えない変貌ぶりに驚く。
汗をかけば拭いてくれるし、おでこの濡れふきんは細かく代えてくれる。水を飲む時は体を支えてくれて、グラスを口元まで持って来てくれた。そしてまた体を横たえると優しく頭を撫でてくれるんだ。
いきなりこんなにも優しくなったルドヴィク様。一体どういった心境の変化があったんだろうか。考えようにも熱でぼーっとする頭じゃ何も浮かばず、もういいやとただひたすら眠ることにした。
そして熱もやっと下がり、我が家に帰ろうという時に。信じられないことを聞かされた。
「俺もこれからお前の家で一緒に暮らすから」
「……は?」
この人、なんて言った? 僕の家で一緒に暮らす??
全く理解できず、隣の父さんを見上げれば「ははは……」と苦笑するばかり。
僕が寝込んでいた時に、アレクシス様と父さんに話をして僕達と一緒に暮らすことになったと言っていたけど、なにがどうしてそうなったのか。
父さんの家は居心地がよくて大好きだけど、レインズフォード家にいる方が絶対に住み心地はいいはず。使用人さん達もいるし、ご飯もお菓子も紅茶も豪華仕様だ。流石に父さんの家で同じことは出来ない。ハンナさんしかいないし。
「……リュークは嫌か?」
「えと……嫌とかじゃなくて……ルドヴィク様は本当にそれでいいんですか?」
「もちろん。俺からお願いしたんだ。……この家にいても辛いんだ。兄上達は俺のことを許していないだろうから……」
そんなことを言われてしまったらダメとは言えない。父さんもアレクシス様もお許しを出したのなら、僕が拒否することはもちろんできないし、ルドヴィク様と一緒に家に帰ることになった。
確かにニコラス様やアメリア様と一緒にいるのは辛いと思う。僕にだってこの兄弟三人がよそよそしいのは見てわかってるし。少しでもルドヴィク様が元気でいられるよう、僕はそれに協力するだけだ。
家に着いたらルドヴィク様の部屋を決めることに。父さんの家は二階建てだ。一階はキッチンやリビング、トイレやお風呂といった水回り、そして父さんの薬師としての調合部屋がある。
二階には部屋が四つ。階段近くの手前の部屋が父さんの部屋。仕事で帰りが遅い時も多いし、あんまり音を立てないように階段から一番近い部屋を使っている。
僕は父さんの部屋の斜め奥の部屋。理由はさっきと同じで、父さんの帰ってくる音で僕が目を覚まさないよう、少しでも離れた場所になっている。
そしてルドヴィク様の部屋は僕の向かいの部屋、つまり父さんの隣の部屋に決まった。
部屋の中はベッドと机があるくらいで、後は何もない。広さもレインズフォード家の家に比べれば凄く狭いし、ルドヴィク様は不満に思わないか心配だった。だけど「リュークの部屋と近くて嬉しい」と喜んで(?)いた。本当に狭くて大丈夫なんだろうか。
「じゃあ私は調合部屋で薬を作ってるよ。何かあったら呼んでくれればいいからね」
そんな父さんを見送って、僕達は早速掃除を始めることにした。ずっと使っていない空き部屋だったから埃が溜まっている。ルドヴィク様が生活できるようにしないと。
僕が掃除道具を持ってくると、なんとルドヴィク様も一緒に掃除をすることになった。
「あのっ、僕がやりますから……!」
「この部屋は俺の部屋だろう? なら俺が自分で掃除をするのが道理だろう。ただやり方がわからないから教えて欲しい」
と、ルドヴィク様は折れなかった。貴族の人に掃除をさせるなんて、と思ったけど、ルドヴィク様は「この家に世話になりにきたんじゃない」とはっきりと言ってくれた。
この家に住む以上、僕と同じように掃除など家事もちゃんとするつもりだったそうだ。
それを聞いて安心したのも本当。この家には通いのメイドであるハンナさんが一人しかいない。ルドヴィク様をお世話するところまで手が回らない。僕がしようと思っていたけど、ルドヴィク様が自分のことを自分でしてくれるというのは、正直いってかなり助かる。
掃除の仕方を教えながら二人で部屋を掃除した。窓を開けて換気しながら埃を集め、床を掃き水拭きをする。狭い部屋とはいえ、大掃除はそれなりに時間もかかる。
部屋が綺麗になったらベッドメイキングだ。シーツを取り出し二人で一緒にやればあっという間に終わった。それからレインズフォード家から持ってきた服をクローゼットに順番に並べていく。これでルドヴィク様がちゃんと生活できる空間が出来上がった。
「初めて掃除をしたが、なかなか大変なんだな。今までしてもらって当たり前だったから気が付かなかった」
「毎日すればそんなに大変でもないです。あとは慣れですよ」
「そうか、わかった。それと、リューク」
「? はい、なんですか?」
「俺に敬語を使う事をやめて欲しい。それと『ヴィー』と呼んでくれないか?」
「へ?」
なんで? ルドヴィク様は貴族だし、僕は平民で。貴族の人に敬語なしで話をしろなんて、無理難題じゃ……
しかも『ヴィー』と呼んでくれって、それって愛称呼びじゃ……あれ? でもマリア様達は『ルディ』って呼んでたと思うけど……
「この家で暮らす以上、お前とは対等でいたいんだ。それに王太子殿下のことも愛称で呼んでいるんだろう? 俺が仲間外れになったかのようで寂しいんだ……」
「あ……」
確かに王子様のことを『レイン殿下』と呼んではいるけど、あれは正直命令されたことだ。でもそんな寂しそうに言われてしまうと、ルドヴィク様が可哀想に思えてしまう。
「あー……えっと、本当に、いいの? ヴィー……」
「! ああ! そうしてくれると嬉しい」
たどたどしく敬語も外して愛称で呼んでみたら、ぱぁっと笑顔になったルドヴィク様。そんなに喜ばれてしまったら、これを続けるしかないよね。
「でも、周りに人の目がある時は前のように話すよ。それでもいい?」
「……仕方がないな。わかった」
家の中ならまぁいいかなとは思うけど、他に誰かがいるところで目上の人とこんな風に話していたら、僕自身がきっと危ない。特殊体質のこともあるし、あんまり僕自身に注目が集まらないようにしないと。
平民である僕の立場もわかってくれたのか、ヴィーは渋々といった体だったけど納得してくれた。
そりゃそうだ。あんな冷たい雨にひたすら打たれてびしゃびしゃになったんだから。
ルドヴィク様と一緒に教会の中へ戻ったら、父さんやアレクシス様が僕達の泥だらけでずぶ濡れの姿を見てびっくり仰天。教会で毛布を借りてぐるぐる巻きにされたと思ったら、そのままアレクシス様の家へと強制的に連れて行かれた。
そこでルドヴィク様と一緒にお風呂へ入れられて、使用人の方たちに全身洗われてしまった。人に洗われるのが初めてで困ってしまったけど、僕達の姿が余りにも悲惨だったため、使用人さん達も大慌て。
これは僕達が悪いから大人しく洗われることにした。
しっかりお風呂に浸かって体もぽかぽかしたけど、その夜から熱が出てしまった。
レインズフォード家にそのままお泊りすることになって、本当に申し訳ないことをしてしまった。
「風邪はなるべく自然に治す方がいいんだよ。水分をたくさんとってたくさん寝ようか。熱が上がり続けるようならその時に熱さましを使うよ」
父さんにそう言われ、体力を回復させる回復薬を少しとお水をたくさん飲んで、僕はそのままベッドに沈んだ。凄く寒くて頭もくらくらして起きてなんていられなかった。とにかく上掛けと毛布をぐるぐるに巻きつけて眠った。
結局僕の熱は下がるまで三日かかってしまい、その間ずっとレインズフォード家に泊まることに。ルドヴィク様も風邪を引いて熱が出たらしいけど、僕とは違い僅か一日で熱が下がったらしい。
熱の下がったルドヴィク様は僕の側にずっといてくれて、甲斐甲斐しく看病をしてくれた。以前はあんなに僕を睨んでいたとは思えない変貌ぶりに驚く。
汗をかけば拭いてくれるし、おでこの濡れふきんは細かく代えてくれる。水を飲む時は体を支えてくれて、グラスを口元まで持って来てくれた。そしてまた体を横たえると優しく頭を撫でてくれるんだ。
いきなりこんなにも優しくなったルドヴィク様。一体どういった心境の変化があったんだろうか。考えようにも熱でぼーっとする頭じゃ何も浮かばず、もういいやとただひたすら眠ることにした。
そして熱もやっと下がり、我が家に帰ろうという時に。信じられないことを聞かされた。
「俺もこれからお前の家で一緒に暮らすから」
「……は?」
この人、なんて言った? 僕の家で一緒に暮らす??
全く理解できず、隣の父さんを見上げれば「ははは……」と苦笑するばかり。
僕が寝込んでいた時に、アレクシス様と父さんに話をして僕達と一緒に暮らすことになったと言っていたけど、なにがどうしてそうなったのか。
父さんの家は居心地がよくて大好きだけど、レインズフォード家にいる方が絶対に住み心地はいいはず。使用人さん達もいるし、ご飯もお菓子も紅茶も豪華仕様だ。流石に父さんの家で同じことは出来ない。ハンナさんしかいないし。
「……リュークは嫌か?」
「えと……嫌とかじゃなくて……ルドヴィク様は本当にそれでいいんですか?」
「もちろん。俺からお願いしたんだ。……この家にいても辛いんだ。兄上達は俺のことを許していないだろうから……」
そんなことを言われてしまったらダメとは言えない。父さんもアレクシス様もお許しを出したのなら、僕が拒否することはもちろんできないし、ルドヴィク様と一緒に家に帰ることになった。
確かにニコラス様やアメリア様と一緒にいるのは辛いと思う。僕にだってこの兄弟三人がよそよそしいのは見てわかってるし。少しでもルドヴィク様が元気でいられるよう、僕はそれに協力するだけだ。
家に着いたらルドヴィク様の部屋を決めることに。父さんの家は二階建てだ。一階はキッチンやリビング、トイレやお風呂といった水回り、そして父さんの薬師としての調合部屋がある。
二階には部屋が四つ。階段近くの手前の部屋が父さんの部屋。仕事で帰りが遅い時も多いし、あんまり音を立てないように階段から一番近い部屋を使っている。
僕は父さんの部屋の斜め奥の部屋。理由はさっきと同じで、父さんの帰ってくる音で僕が目を覚まさないよう、少しでも離れた場所になっている。
そしてルドヴィク様の部屋は僕の向かいの部屋、つまり父さんの隣の部屋に決まった。
部屋の中はベッドと机があるくらいで、後は何もない。広さもレインズフォード家の家に比べれば凄く狭いし、ルドヴィク様は不満に思わないか心配だった。だけど「リュークの部屋と近くて嬉しい」と喜んで(?)いた。本当に狭くて大丈夫なんだろうか。
「じゃあ私は調合部屋で薬を作ってるよ。何かあったら呼んでくれればいいからね」
そんな父さんを見送って、僕達は早速掃除を始めることにした。ずっと使っていない空き部屋だったから埃が溜まっている。ルドヴィク様が生活できるようにしないと。
僕が掃除道具を持ってくると、なんとルドヴィク様も一緒に掃除をすることになった。
「あのっ、僕がやりますから……!」
「この部屋は俺の部屋だろう? なら俺が自分で掃除をするのが道理だろう。ただやり方がわからないから教えて欲しい」
と、ルドヴィク様は折れなかった。貴族の人に掃除をさせるなんて、と思ったけど、ルドヴィク様は「この家に世話になりにきたんじゃない」とはっきりと言ってくれた。
この家に住む以上、僕と同じように掃除など家事もちゃんとするつもりだったそうだ。
それを聞いて安心したのも本当。この家には通いのメイドであるハンナさんが一人しかいない。ルドヴィク様をお世話するところまで手が回らない。僕がしようと思っていたけど、ルドヴィク様が自分のことを自分でしてくれるというのは、正直いってかなり助かる。
掃除の仕方を教えながら二人で部屋を掃除した。窓を開けて換気しながら埃を集め、床を掃き水拭きをする。狭い部屋とはいえ、大掃除はそれなりに時間もかかる。
部屋が綺麗になったらベッドメイキングだ。シーツを取り出し二人で一緒にやればあっという間に終わった。それからレインズフォード家から持ってきた服をクローゼットに順番に並べていく。これでルドヴィク様がちゃんと生活できる空間が出来上がった。
「初めて掃除をしたが、なかなか大変なんだな。今までしてもらって当たり前だったから気が付かなかった」
「毎日すればそんなに大変でもないです。あとは慣れですよ」
「そうか、わかった。それと、リューク」
「? はい、なんですか?」
「俺に敬語を使う事をやめて欲しい。それと『ヴィー』と呼んでくれないか?」
「へ?」
なんで? ルドヴィク様は貴族だし、僕は平民で。貴族の人に敬語なしで話をしろなんて、無理難題じゃ……
しかも『ヴィー』と呼んでくれって、それって愛称呼びじゃ……あれ? でもマリア様達は『ルディ』って呼んでたと思うけど……
「この家で暮らす以上、お前とは対等でいたいんだ。それに王太子殿下のことも愛称で呼んでいるんだろう? 俺が仲間外れになったかのようで寂しいんだ……」
「あ……」
確かに王子様のことを『レイン殿下』と呼んではいるけど、あれは正直命令されたことだ。でもそんな寂しそうに言われてしまうと、ルドヴィク様が可哀想に思えてしまう。
「あー……えっと、本当に、いいの? ヴィー……」
「! ああ! そうしてくれると嬉しい」
たどたどしく敬語も外して愛称で呼んでみたら、ぱぁっと笑顔になったルドヴィク様。そんなに喜ばれてしまったら、これを続けるしかないよね。
「でも、周りに人の目がある時は前のように話すよ。それでもいい?」
「……仕方がないな。わかった」
家の中ならまぁいいかなとは思うけど、他に誰かがいるところで目上の人とこんな風に話していたら、僕自身がきっと危ない。特殊体質のこともあるし、あんまり僕自身に注目が集まらないようにしないと。
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