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7 そんなまさか
「――ん~~~っ……あれ? 朝、か? うわっ、体痛ぇ……」
ジョシュアはテーブルに突っ伏して寝ていた体を起こすと、凝り固まった体に眉を寄せる。ゆっくりと伸びをし首をこきこきと鳴らした。目の前には同じくテーブルに突っ伏して寝ているヴァージルの姿。
「そっか。昨日、あのまま寝てしまったのか」
時間を確認すればもう昼を過ぎていた。朝方まで飲んでいたせいで体もだるい。さっとシャワーでもしてさっぱりしようと席を立った。テーブルに残った皿やワインの瓶はその後に片付ければいい。そう考えてあくびをしながら浴室へと向かう。
さっぱりとし、目もしっかりと覚めたジョシュアは髪を拭きながらリビングへと出た。するとヴァージルも起きていたようで一人片づけを行っていた。
「おはようヴァージル。一人でやらせてごめんな。俺も手伝うよ」
「おはようジョシュア。別に構わ……ば、馬鹿! なんでっそんな、恰好っ……!」
ジョシュアは髪をごしごしとタオルで拭きながら、下着だけを身に着けた姿でそこに立っていた。その姿を見たヴァージルはかぁっと顔を赤くする。
「へ? いや、シャワー浴びたら暑くて……」
「か、片づけは僕がするからとにかく服を着てこいッ!」
「あ、ああ……わかった」
ヴァージルの焦ったような物言いに驚きながらも自室へと戻った。さっと服を着てリビングへと戻ればテーブルの上は綺麗になっていてヴァージルは洗い物をしていたところだった。
「ヴァージル、後は俺がするからお前もシャワー浴びてこいよ」
「あ、ああ。じゃあそうさせてもらう」
服を着たジョシュアを見たヴァージルはほっとしたような顔で浴室へと向かう。そんなヴァージルを不思議に思いながらもジョシュアは洗い物の続きに取り掛かった。
一方ヴァージルは浴室へ入るなりへなへなとしゃがみ込んだ。側に来たジョシュアから香る石鹸の匂い。まだ少し濡れてしっとりとした髪、熱いと言っていたからだろう、ほんのりと赤みが差した頬。敵意がもうないため優しい顔をして見つめるその瞳。
しかもさっきはジョシュアの裸を見てしまった。下は履いていたから見えていないが、程よく鍛えられ引き締まった体躯にピンクの乳首。その姿を思い出しただけで胸がドキドキとして息苦しいほどだ。
昨日からのこんな自分の心境に戸惑うばかりでどうしていいかわからない。
「嘘だろ……」
気が付けばヴァージルの股間は熱くなっていた。
こうなったら認めるしかない。ヴァージルはジョシュアの事を好きになっていたのだ。好きな相手の裸を見たのだからこうなるのも当然。あの可愛らしい乳首に吸い付きたいと思ったし、なんならまだ見た事のないジョシュアの秘所に自分のモノを突っ込みたいと思っている。
ヴァージルはジョシュアが何もかもが初めてだった。こんな気持ちを抱いたことも、魔術談義が楽しかったことも、同じ目標に向かって努力したことも。
ヴァージルは優秀だ。優秀だったからこそ周りとの差を寂しくも思っていた。ヴァージルと同じ水準で話が出来る人間など身内にしかいない。いつもヴァージルは周りから魔術を教えて欲しいと強請られていた。人にそう頼られて嫌だったわけじゃない。ただ身内以外で同じ水準で話が出来て訓練が出来る人間がいなかったのだ。
だけどジョシュアは違った。流石はシルヴィック家。魔術師としての高い資質を持つジョシュアと、ここ数日共に過ごした時間は今までになく楽しかった。打てば響くとはこういうことか。自分が考えていることがほんの少し話しただけで理解し、それに対し意見を言ってくれる。こうしてはどうかと提案もしてくれる。それはヴァージルがずっと求めていたもので、ヴァージルの理想そのものだった。
だからだろう。あっという間に気持ちが傾いてしまったのは。
「はぁ……寄りにもよってジョシュアにこんな気持ちを抱くなんて」
今まで嫌っていた相手なのに、簡単に恋に落ちてしまった。そんな単純な自分に呆れてしまう。でももうどうしようもない。好きになってしまったのだから。
「最初はムカついたけど、結果この結婚はよかったのかもな」
もう国王によって夫夫にされてしまっている。ヴァージルにとってこの状況は喜ばしいものに変わった。ならジョシュアに自分を好きになってもらおう。そうすればいつかはジョシュアを抱くことも出来る。本物の夫夫になれる。
ヴァージルは一人決意すると、しばらく動けずにいたその体を動かしシャワーを浴びるために服を脱いだ。
浴室内へと入るとシャワーから湯を流す。そしてそのまま湯に当たりながら収まる気配のない自らの陰茎へと手を伸ばした。そしてそのまま手で上下に擦ると自然と声が漏れ出てしまう。
「うっ……はぁっ……」
もう頭の中はジョシュアの裸で一杯だった。自慰くらいは今までにも何度かある。閨教育だとその道の女を相手にしたこともある。だけどその時よりも興奮したしいつもより気持ちいいと感じていた。
あの体に舌を這わせたらどんな味がするだろう。あの乳首を舌で転がしたらどんな声が聞けるだろう。ジョシュアの中に入ったら、どれほど気持ちがいいのだろう。
まさか自分がこんな風に誰かに想いを寄せることになるなんて。たった数日で変わった自分の気持ちに驚くばかりだ。だけどそれが嫌だとは思えない。
「くっ……」
やがて快感は最高潮になり、陰茎からはびゅっと勢いよく白濁が噴き出ていく。手に付いた白濁をヴァージルは少し息を荒げながらぼんやりと眺める。だがそれはシャワーの勢いに飲まれて消えてなくなった。はぁ、とため息を一つ吐き、ヴァージルは石鹸を手に取り体を清めることにした。
「よし、片づけ終了! じゃ早速昨日の続きやるか!」
ジョシュアは洗い物を全て終わらせると庭へと出ようとする。だがシャワーを浴びているヴァージルに庭へ出ることを一言伝えた方がいいかも、とその足を浴室へと向け直した。
扉を開けヴァージル、と声を掛けようとしたところ浴室内から何とも艶めかしい声が聞こえて来た。
『うっ……はぁっ……』
「……え? もしかして、抜いてる……?」
シャワーが流れる音に混じって聞きにくくはあるが、確かにヴァージルの声だ。それも普段聞くことのない、いやらしさを含んだ声。その声を聞いた途端ジョシュアはドキドキと鼓動が早く鳴り出した。これ以上はヤバいと思い、ジョシュアは声をかけずに急いで庭へと向かった。
「……俺、なんでこんなにドキドキしてるんだ?」
庭へと出たが、自分の挙動が信じられず呆然としていた。ヴァージルの顔は良い。女たちからモテていることも知っている。涼し気な切れ長の水色の瞳。その色も相まって冷静沈着で色事など興味なさそうな雰囲気だ。だがそんなヴァージルから想像がつかなかったあんな艶やかな声。普段との落差に驚いただけだろうと自分に言い聞かせる。
ぶんぶんと頭を振って邪念を飛ばす。今日は自分で結界魔法に治癒魔法を組み込むことをやるのだ。こんな調子では出来るものも出来なくなる。いつまでもこんな事を考えてはダメだ。
気持ちを切り替えるようにふぅ、と深く息を吐きだすと早速訓練を始めた。
ジョシュアはテーブルに突っ伏して寝ていた体を起こすと、凝り固まった体に眉を寄せる。ゆっくりと伸びをし首をこきこきと鳴らした。目の前には同じくテーブルに突っ伏して寝ているヴァージルの姿。
「そっか。昨日、あのまま寝てしまったのか」
時間を確認すればもう昼を過ぎていた。朝方まで飲んでいたせいで体もだるい。さっとシャワーでもしてさっぱりしようと席を立った。テーブルに残った皿やワインの瓶はその後に片付ければいい。そう考えてあくびをしながら浴室へと向かう。
さっぱりとし、目もしっかりと覚めたジョシュアは髪を拭きながらリビングへと出た。するとヴァージルも起きていたようで一人片づけを行っていた。
「おはようヴァージル。一人でやらせてごめんな。俺も手伝うよ」
「おはようジョシュア。別に構わ……ば、馬鹿! なんでっそんな、恰好っ……!」
ジョシュアは髪をごしごしとタオルで拭きながら、下着だけを身に着けた姿でそこに立っていた。その姿を見たヴァージルはかぁっと顔を赤くする。
「へ? いや、シャワー浴びたら暑くて……」
「か、片づけは僕がするからとにかく服を着てこいッ!」
「あ、ああ……わかった」
ヴァージルの焦ったような物言いに驚きながらも自室へと戻った。さっと服を着てリビングへと戻ればテーブルの上は綺麗になっていてヴァージルは洗い物をしていたところだった。
「ヴァージル、後は俺がするからお前もシャワー浴びてこいよ」
「あ、ああ。じゃあそうさせてもらう」
服を着たジョシュアを見たヴァージルはほっとしたような顔で浴室へと向かう。そんなヴァージルを不思議に思いながらもジョシュアは洗い物の続きに取り掛かった。
一方ヴァージルは浴室へ入るなりへなへなとしゃがみ込んだ。側に来たジョシュアから香る石鹸の匂い。まだ少し濡れてしっとりとした髪、熱いと言っていたからだろう、ほんのりと赤みが差した頬。敵意がもうないため優しい顔をして見つめるその瞳。
しかもさっきはジョシュアの裸を見てしまった。下は履いていたから見えていないが、程よく鍛えられ引き締まった体躯にピンクの乳首。その姿を思い出しただけで胸がドキドキとして息苦しいほどだ。
昨日からのこんな自分の心境に戸惑うばかりでどうしていいかわからない。
「嘘だろ……」
気が付けばヴァージルの股間は熱くなっていた。
こうなったら認めるしかない。ヴァージルはジョシュアの事を好きになっていたのだ。好きな相手の裸を見たのだからこうなるのも当然。あの可愛らしい乳首に吸い付きたいと思ったし、なんならまだ見た事のないジョシュアの秘所に自分のモノを突っ込みたいと思っている。
ヴァージルはジョシュアが何もかもが初めてだった。こんな気持ちを抱いたことも、魔術談義が楽しかったことも、同じ目標に向かって努力したことも。
ヴァージルは優秀だ。優秀だったからこそ周りとの差を寂しくも思っていた。ヴァージルと同じ水準で話が出来る人間など身内にしかいない。いつもヴァージルは周りから魔術を教えて欲しいと強請られていた。人にそう頼られて嫌だったわけじゃない。ただ身内以外で同じ水準で話が出来て訓練が出来る人間がいなかったのだ。
だけどジョシュアは違った。流石はシルヴィック家。魔術師としての高い資質を持つジョシュアと、ここ数日共に過ごした時間は今までになく楽しかった。打てば響くとはこういうことか。自分が考えていることがほんの少し話しただけで理解し、それに対し意見を言ってくれる。こうしてはどうかと提案もしてくれる。それはヴァージルがずっと求めていたもので、ヴァージルの理想そのものだった。
だからだろう。あっという間に気持ちが傾いてしまったのは。
「はぁ……寄りにもよってジョシュアにこんな気持ちを抱くなんて」
今まで嫌っていた相手なのに、簡単に恋に落ちてしまった。そんな単純な自分に呆れてしまう。でももうどうしようもない。好きになってしまったのだから。
「最初はムカついたけど、結果この結婚はよかったのかもな」
もう国王によって夫夫にされてしまっている。ヴァージルにとってこの状況は喜ばしいものに変わった。ならジョシュアに自分を好きになってもらおう。そうすればいつかはジョシュアを抱くことも出来る。本物の夫夫になれる。
ヴァージルは一人決意すると、しばらく動けずにいたその体を動かしシャワーを浴びるために服を脱いだ。
浴室内へと入るとシャワーから湯を流す。そしてそのまま湯に当たりながら収まる気配のない自らの陰茎へと手を伸ばした。そしてそのまま手で上下に擦ると自然と声が漏れ出てしまう。
「うっ……はぁっ……」
もう頭の中はジョシュアの裸で一杯だった。自慰くらいは今までにも何度かある。閨教育だとその道の女を相手にしたこともある。だけどその時よりも興奮したしいつもより気持ちいいと感じていた。
あの体に舌を這わせたらどんな味がするだろう。あの乳首を舌で転がしたらどんな声が聞けるだろう。ジョシュアの中に入ったら、どれほど気持ちがいいのだろう。
まさか自分がこんな風に誰かに想いを寄せることになるなんて。たった数日で変わった自分の気持ちに驚くばかりだ。だけどそれが嫌だとは思えない。
「くっ……」
やがて快感は最高潮になり、陰茎からはびゅっと勢いよく白濁が噴き出ていく。手に付いた白濁をヴァージルは少し息を荒げながらぼんやりと眺める。だがそれはシャワーの勢いに飲まれて消えてなくなった。はぁ、とため息を一つ吐き、ヴァージルは石鹸を手に取り体を清めることにした。
「よし、片づけ終了! じゃ早速昨日の続きやるか!」
ジョシュアは洗い物を全て終わらせると庭へと出ようとする。だがシャワーを浴びているヴァージルに庭へ出ることを一言伝えた方がいいかも、とその足を浴室へと向け直した。
扉を開けヴァージル、と声を掛けようとしたところ浴室内から何とも艶めかしい声が聞こえて来た。
『うっ……はぁっ……』
「……え? もしかして、抜いてる……?」
シャワーが流れる音に混じって聞きにくくはあるが、確かにヴァージルの声だ。それも普段聞くことのない、いやらしさを含んだ声。その声を聞いた途端ジョシュアはドキドキと鼓動が早く鳴り出した。これ以上はヤバいと思い、ジョシュアは声をかけずに急いで庭へと向かった。
「……俺、なんでこんなにドキドキしてるんだ?」
庭へと出たが、自分の挙動が信じられず呆然としていた。ヴァージルの顔は良い。女たちからモテていることも知っている。涼し気な切れ長の水色の瞳。その色も相まって冷静沈着で色事など興味なさそうな雰囲気だ。だがそんなヴァージルから想像がつかなかったあんな艶やかな声。普段との落差に驚いただけだろうと自分に言い聞かせる。
ぶんぶんと頭を振って邪念を飛ばす。今日は自分で結界魔法に治癒魔法を組み込むことをやるのだ。こんな調子では出来るものも出来なくなる。いつまでもこんな事を考えてはダメだ。
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