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久しぶりに会った同級生に『自慰を見て欲しい!』と頼まれた結果
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学園時代、ヘルガー様は正直言って調子に乗っていたと思う。眉目秀麗で家は公爵家。魔法の腕も高く、将来は数少ないエキスパートの仲間入りを約束されていたような人だ。当然誰も彼もがヘルガー様と縁を結びたいと、ヘルガー様はいつも人に囲まれていた。ちやほやともてはやされてきたことで、自分に出来ないことはないと思っていたんだ。
だからある日の授業中に「ヘルガー様なら特級魔法だって使えるに決まってますよ!」と無責任な周りの声を鵜呑みにして、特級魔法を発動させようとした。
だがまだ学生で修練だって追いついていない。そんな未熟な腕前で成功するはずはなく、魔法の発動が出来ないどころか暴走させてしまった。
それに気が付いた僕が慌てて駆け寄ったものの、ヘルガー様を取り囲む魔力の渦はとても激しくヘルガー様の姿は全く見えなかった。それでも僕はその荒れ狂う魔力の渦に自分の魔力を絡ませ、少しずつ僕が通れるだけの道を作り出した。
するとヘルガー様の背中が見えて、僕は急いでそこに手を当てた。魔力を流して荒れ狂うヘルガー様の魔力を絡めとる。あっちこっちへとまるで暴れ馬のような激しい魔力を落ち着かせるのは骨が折れたが、ここで僕が失敗すれば学園どころか王都の半分はなくなってしまうだろう。
脂汗を流しながらも必死で魔力調整を行ったことで、ヘルガー様の魔力は落ち着きを取り戻し暴発を防ぐことが出来た。その後のヘルガー様は気を失い倒れ、医務室へと運ばれた。
その翌日からヘルガー様は療養することになり、学園を休学することになったのだ。そして彼はそのまま修行の旅に出ることになり、二度と顔を見ることはなかった。
あの時はヘルガー様の背中から魔力調整をしていたし、ヘルガー様の暴走を止めたのは僕だとは気づかれていないはず。
それに僕の特技はなかなかのものだけど、その事実を知っている人は学園の生徒にはほぼいない。僕は平凡な平民だから、誰かと関わることがほとんどなかったし。
暴走を止めた時も生徒はみんな我先にと逃げ出していたし、僕が抑え込んだと知っているのは学園の教師くらいだ。だからヘルガー様だって知らないと思っていたのに。
今日いきなり現れたのは、僕が調整したとわかっていたからだったのかもしれない。
とはいえ、お礼を言うどころか「自慰を見て欲しい!」っていうのは意味がわからないけれど。
今現在、ヘルガー様にお尻を掘られそうになっているのはもっと意味がわからないけれど!
「やぁっ……! ヘ、ルガー様っ……!」
「はぁはぁ……俺のがちゃんと入るよう、しっかり解してやるからな」
いらん気遣いだっつーの! 気遣うなら僕を犯そうとするのを即刻やめてくれ!
そんな僕の願いが届くことはなく、ヘルガー様は鼻息荒く僕の穴をぐっちゅぐちゅに解している。順調に広がっているらしく「もう三本入ったよ」と嬉しそうに状況報告するヘルガー様。それを聞いて、そんなに広がるんだと絶望感が漂った。このまま広がらなければ挿れられることもないだろうに。
「もういいだろう。挿れるよ、ロイ」
「やだ……やだぁっ……! あ、あ、あっ……!」
「くっ……力を抜けっ……はっ、気持ち、いいなっ……」
僕の足を思いっきり開いてその間にヘルガー様の体が滑り込む。大きなヘルガー様の陰茎が僕のお尻の穴にぴとっとくっつくと、ぐっと割り開いて入ってくる感覚があった。
く、苦しいっ……! ミチミチと思いっきり広げられて、質量の大きなものが体の中に入る圧迫感が凄い。僕がどれだけ嫌だと言ってもヘルガー様はその腰を止めることはなく、ゆっくりと押し進めてくる。
はふはふとまともに息が吸えないまま、その苦しさがいつまで続くのかと思っていたが、僕のお尻にヘルガー様の肌が当たったことで全部入ったのだろうと推測する。
ヘルガー様は眉間にしわを寄せながらも、上気した頬と若干潤んだ瞳で色気が凄い。やってることは変態なのに、見た目がいいっていうだけで嫌悪感が湧かないなんてずる過ぎる。
「ああ、ロイの中があったかいっ……最高だっ……!」
僕は最悪だ……とうとうヘルガー様に突っ込まれてしまった。中が大きなもので圧迫されて苦しい。僕はまだ処女だったんだ。なのにこんな形でヘルガー様にヤラれるなんてっ……
僕だって学園に通っていた時はヘルガー様に憧れていた。あんなに魔力も多くて何でも出来るこの人が羨ましかった。今はもうそんなものは全て吹っ飛んだけどな!
「はぁはぁ……ロイ、動くよ。気持ち良くなって」
「あんっ……あっ、んあっ……!」
最初はゆっくりと、そして段々とその腰の動きは早くなる。それに合わせて僕も気持ちの悪い喘ぎ声が出てくるようになった。ただ苦しかっただけの最初とは違い、快感を拾うようになってしまった。そんな僕を見てヘルガー様は嬉しそうに笑っていた。
「ああ、ロイっ……可愛いっ、可愛い!」
「ひゃあっ! やだっ……激しくっ、しないでぇっ……!」
パンパンと肌と肌がぶつかる音も大きく、与えられる衝撃も強い。奥の奥を突かれて目の前がちかちかする。
どうしよう。無理やりだったのに、初めてなのに気持ち良くなってる……
ヘルガー様に思いっきり腰を打ち付けられながら、また濃厚なキスも与えられて気持ちがいい。こんなはずじゃなかったのに、嫌じゃないなんて。
「はぁはぁ……もうイキそうだっ……中に出すから、受け止めてくれっ!」
「あっ……あんっ……僕も、イクっ……!」
「一緒にイこう! ロイっ……! ぐうっ……出るっ!」
「んあぁぁぁぁ!」
だからある日の授業中に「ヘルガー様なら特級魔法だって使えるに決まってますよ!」と無責任な周りの声を鵜呑みにして、特級魔法を発動させようとした。
だがまだ学生で修練だって追いついていない。そんな未熟な腕前で成功するはずはなく、魔法の発動が出来ないどころか暴走させてしまった。
それに気が付いた僕が慌てて駆け寄ったものの、ヘルガー様を取り囲む魔力の渦はとても激しくヘルガー様の姿は全く見えなかった。それでも僕はその荒れ狂う魔力の渦に自分の魔力を絡ませ、少しずつ僕が通れるだけの道を作り出した。
するとヘルガー様の背中が見えて、僕は急いでそこに手を当てた。魔力を流して荒れ狂うヘルガー様の魔力を絡めとる。あっちこっちへとまるで暴れ馬のような激しい魔力を落ち着かせるのは骨が折れたが、ここで僕が失敗すれば学園どころか王都の半分はなくなってしまうだろう。
脂汗を流しながらも必死で魔力調整を行ったことで、ヘルガー様の魔力は落ち着きを取り戻し暴発を防ぐことが出来た。その後のヘルガー様は気を失い倒れ、医務室へと運ばれた。
その翌日からヘルガー様は療養することになり、学園を休学することになったのだ。そして彼はそのまま修行の旅に出ることになり、二度と顔を見ることはなかった。
あの時はヘルガー様の背中から魔力調整をしていたし、ヘルガー様の暴走を止めたのは僕だとは気づかれていないはず。
それに僕の特技はなかなかのものだけど、その事実を知っている人は学園の生徒にはほぼいない。僕は平凡な平民だから、誰かと関わることがほとんどなかったし。
暴走を止めた時も生徒はみんな我先にと逃げ出していたし、僕が抑え込んだと知っているのは学園の教師くらいだ。だからヘルガー様だって知らないと思っていたのに。
今日いきなり現れたのは、僕が調整したとわかっていたからだったのかもしれない。
とはいえ、お礼を言うどころか「自慰を見て欲しい!」っていうのは意味がわからないけれど。
今現在、ヘルガー様にお尻を掘られそうになっているのはもっと意味がわからないけれど!
「やぁっ……! ヘ、ルガー様っ……!」
「はぁはぁ……俺のがちゃんと入るよう、しっかり解してやるからな」
いらん気遣いだっつーの! 気遣うなら僕を犯そうとするのを即刻やめてくれ!
そんな僕の願いが届くことはなく、ヘルガー様は鼻息荒く僕の穴をぐっちゅぐちゅに解している。順調に広がっているらしく「もう三本入ったよ」と嬉しそうに状況報告するヘルガー様。それを聞いて、そんなに広がるんだと絶望感が漂った。このまま広がらなければ挿れられることもないだろうに。
「もういいだろう。挿れるよ、ロイ」
「やだ……やだぁっ……! あ、あ、あっ……!」
「くっ……力を抜けっ……はっ、気持ち、いいなっ……」
僕の足を思いっきり開いてその間にヘルガー様の体が滑り込む。大きなヘルガー様の陰茎が僕のお尻の穴にぴとっとくっつくと、ぐっと割り開いて入ってくる感覚があった。
く、苦しいっ……! ミチミチと思いっきり広げられて、質量の大きなものが体の中に入る圧迫感が凄い。僕がどれだけ嫌だと言ってもヘルガー様はその腰を止めることはなく、ゆっくりと押し進めてくる。
はふはふとまともに息が吸えないまま、その苦しさがいつまで続くのかと思っていたが、僕のお尻にヘルガー様の肌が当たったことで全部入ったのだろうと推測する。
ヘルガー様は眉間にしわを寄せながらも、上気した頬と若干潤んだ瞳で色気が凄い。やってることは変態なのに、見た目がいいっていうだけで嫌悪感が湧かないなんてずる過ぎる。
「ああ、ロイの中があったかいっ……最高だっ……!」
僕は最悪だ……とうとうヘルガー様に突っ込まれてしまった。中が大きなもので圧迫されて苦しい。僕はまだ処女だったんだ。なのにこんな形でヘルガー様にヤラれるなんてっ……
僕だって学園に通っていた時はヘルガー様に憧れていた。あんなに魔力も多くて何でも出来るこの人が羨ましかった。今はもうそんなものは全て吹っ飛んだけどな!
「はぁはぁ……ロイ、動くよ。気持ち良くなって」
「あんっ……あっ、んあっ……!」
最初はゆっくりと、そして段々とその腰の動きは早くなる。それに合わせて僕も気持ちの悪い喘ぎ声が出てくるようになった。ただ苦しかっただけの最初とは違い、快感を拾うようになってしまった。そんな僕を見てヘルガー様は嬉しそうに笑っていた。
「ああ、ロイっ……可愛いっ、可愛い!」
「ひゃあっ! やだっ……激しくっ、しないでぇっ……!」
パンパンと肌と肌がぶつかる音も大きく、与えられる衝撃も強い。奥の奥を突かれて目の前がちかちかする。
どうしよう。無理やりだったのに、初めてなのに気持ち良くなってる……
ヘルガー様に思いっきり腰を打ち付けられながら、また濃厚なキスも与えられて気持ちがいい。こんなはずじゃなかったのに、嫌じゃないなんて。
「はぁはぁ……もうイキそうだっ……中に出すから、受け止めてくれっ!」
「あっ……あんっ……僕も、イクっ……!」
「一緒にイこう! ロイっ……! ぐうっ……出るっ!」
「んあぁぁぁぁ!」
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