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久しぶりに会った同級生に『自慰を見て欲しい!』と頼まれた結果
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僕の陰茎からびゅるっと勢いよく白濁が放たれ、お腹どころか僕の顔まで飛んできた。腰も足もガクガクと震え、頭の中がちかちかする。凄い……一人でするのと全然違うっ……
ヘルガー様も僕の中に吐き出したようでじんわりとヘルガー様の魔力を感じる。それがあったかくて気持ちよくて、また快感を感じてぴくんぴくんと僕の体は揺れ動いた。
ヘルガー様はふぅ、と深く息を吐きだすと、僕の顔に飛んだ白濁をぺろぺろと舐めだした。体に飛んだ白濁は、僕の胸に塗り込むようにするとそのまま乳首をくりくりと弄りだす。それにも感じてしまい、僕はまたみっともなく喘ぐことになった。
「はぁ、可愛いっ……君のお陰でとても癒されたよ。君の魔力が美味しくて優しくて、君の存在は俺にとってとてつもなく大きいんだとよくわかった」
「……」
どういう意味かさっぱりわからない。真意を聞こうにも、疲れ果てて口が動かない。もうこのまま寝てしまいたい。
うとうととし出した僕を見たヘルガー様はくすりと笑って、またぐりぐりと腰を動かしてくる。それに感じてしまい、僕は眠気から強制的に戻された。
「まだだ。もう一回やろう。俺はまだ満足していないからな」
嘘だろ……一回で満足しろよ。
中に埋まったままのヘルガー様の陰茎が全く衰えずギンギンなのは気が付いていたけど、まさか二回戦突入することはないと思っていたのに。
それから多分三回ほどまぐわったと思う。多分っていうのは、僕が気絶してよく覚えていないから。
気が付けば朝どころかとっくに昼になっていて、今日が休みでよかったと心底思った。
◇
衝撃の邂逅から一ヵ月。ヘルガー様はあれから僕の前に現れることはなかった。
数日はまたむりやり拉致られてヤラれるのかと思いびくびくとしていたが、拍子抜けするほど何も起こらなかった。きっとヘルガー様も何度も僕を抱いたことでわかったんだろう。平凡な僕を抱いても楽しいのは最初だけだと。
今はもう今までとなんら変わらない日常を送っている。仕事に出かけ、家に帰ってのんびり過ごす。たまに外食したりお酒を飲んだり。そういう代わり映えのない毎日がいかに幸せなことだったのかと噛み締めている。
もうあんなのはこりごりだ。これは本心なのだがあの日から困ったことに、後ろが疼くようにもなってしまった。
初めてだったのにあんなに気持ちよくされてしまったことが原因だと思う。お尻の穴が切れることもなかったし、気が付いた時僕の体はサラサラになっていたし。帰りはヘルガー様が送ってくれて、帰り道の道中で買ったいろんな食べ物もたくさんくれたし。
だけどあの経験があったことで僕の体は変わってしまった。ここ最近は娼館にでも行って抱かれてこようかどうしようかを、真剣に悩むようになってしまって困っている。
代わり映えのない日常に新たな悩みが追加されたが、今日は四年に一度の『魔法武闘大会』だ。近隣諸国からたくさんの腕自慢が集まり、魔法戦のみで対決をする。とても人気の大会で、今年は我が国が開催国だ。おかげで数日前からたくさんの観覧客が訪れていて、ただでさえ人の多い王都の人口密度が更に上がっている。
この大会には僕の職場である訓練場の常連さんたちもたくさん出場する。みんなを力いっぱい応援するし、ぜひこの中から優勝者が出て欲しいと願っている。それに優勝者は一つだけ、王様が叶えられる願い事ならなんでも言っていいという特典がある。みんな、どんな願い事をするんだろうか。
そして僕だが、対決中万が一魔力暴走が起きた場合にすぐ抑え込めるよう運営側として配属される。会場はもちろん、ガッチガチに結界が張られているし魔力暴走からの爆発が起きても大丈夫なのだが、出場者が命を落とす危険性が非常に高い。そうならないための僕だ。まぁ出場者のみなさんは腕に覚えのある人ばかりだし、魔力暴走が起こることもそうそうないのだけど。
僕の出番がないことが一番だし、きっとそうなるだろう。だから僕は舞台の側という一番の特等席で戦いを眺められるから存分に楽しもうと思っている。
それに今回の大会はこの国の魔法使いで初出場の人がいるらしい。しかも陛下から出場して欲しいと言われた人物らしく、今年の優勝候補の一人だそうだ。そんな人が出てくるんだから、なおさら楽しみでしかない。どんな戦いを見せてくれるんだろうか。
そんなワクワクな気持ちを抱えて配属場所へと向かう。簡単な打ち合わせをして、用意された椅子に腰かけて大会が始まるのを今か今かと待っていた。会場はたくさんの観覧客で埋め尽くされ、出場者へ向かってたくさんの声援が聞こえる。入れなかった人もたくさんいるらしく、外も人でごった返しているそうだ。
会場の中も外も大盛り上がりだ。あー! ワクワクが止まらない!
そしてとうとう管楽器のファンファーレが高らかに鳴り響く。音楽が鳴りやむと、陛下がすっと一番高い場所にある王族専用の特等席に現れ開会の宣言をした。「わぁぁぁ!」と拍手と声援が溢れ、それに応えるように陛下が手を振っている。
そして待ちに待った大会が始まった。舞台は合計九つ用意されていて、それぞれに二人ずつ上がり初戦が始まる。どの舞台も最初から激しい魔法戦で圧倒された。
そして大きな問題が起こることなく順調に大会が進行されたのだが、なんとそこにあのヘルガー様の姿が見えた。彼もこの大会の出場者だったらしい。学園での魔力暴走からヘルガー様の話は全く聞こえなくなったけど、修行の旅できっと強くなったんだろう。だからこの大会に出場したんだ。
ヘルガー様も僕の中に吐き出したようでじんわりとヘルガー様の魔力を感じる。それがあったかくて気持ちよくて、また快感を感じてぴくんぴくんと僕の体は揺れ動いた。
ヘルガー様はふぅ、と深く息を吐きだすと、僕の顔に飛んだ白濁をぺろぺろと舐めだした。体に飛んだ白濁は、僕の胸に塗り込むようにするとそのまま乳首をくりくりと弄りだす。それにも感じてしまい、僕はまたみっともなく喘ぐことになった。
「はぁ、可愛いっ……君のお陰でとても癒されたよ。君の魔力が美味しくて優しくて、君の存在は俺にとってとてつもなく大きいんだとよくわかった」
「……」
どういう意味かさっぱりわからない。真意を聞こうにも、疲れ果てて口が動かない。もうこのまま寝てしまいたい。
うとうととし出した僕を見たヘルガー様はくすりと笑って、またぐりぐりと腰を動かしてくる。それに感じてしまい、僕は眠気から強制的に戻された。
「まだだ。もう一回やろう。俺はまだ満足していないからな」
嘘だろ……一回で満足しろよ。
中に埋まったままのヘルガー様の陰茎が全く衰えずギンギンなのは気が付いていたけど、まさか二回戦突入することはないと思っていたのに。
それから多分三回ほどまぐわったと思う。多分っていうのは、僕が気絶してよく覚えていないから。
気が付けば朝どころかとっくに昼になっていて、今日が休みでよかったと心底思った。
◇
衝撃の邂逅から一ヵ月。ヘルガー様はあれから僕の前に現れることはなかった。
数日はまたむりやり拉致られてヤラれるのかと思いびくびくとしていたが、拍子抜けするほど何も起こらなかった。きっとヘルガー様も何度も僕を抱いたことでわかったんだろう。平凡な僕を抱いても楽しいのは最初だけだと。
今はもう今までとなんら変わらない日常を送っている。仕事に出かけ、家に帰ってのんびり過ごす。たまに外食したりお酒を飲んだり。そういう代わり映えのない毎日がいかに幸せなことだったのかと噛み締めている。
もうあんなのはこりごりだ。これは本心なのだがあの日から困ったことに、後ろが疼くようにもなってしまった。
初めてだったのにあんなに気持ちよくされてしまったことが原因だと思う。お尻の穴が切れることもなかったし、気が付いた時僕の体はサラサラになっていたし。帰りはヘルガー様が送ってくれて、帰り道の道中で買ったいろんな食べ物もたくさんくれたし。
だけどあの経験があったことで僕の体は変わってしまった。ここ最近は娼館にでも行って抱かれてこようかどうしようかを、真剣に悩むようになってしまって困っている。
代わり映えのない日常に新たな悩みが追加されたが、今日は四年に一度の『魔法武闘大会』だ。近隣諸国からたくさんの腕自慢が集まり、魔法戦のみで対決をする。とても人気の大会で、今年は我が国が開催国だ。おかげで数日前からたくさんの観覧客が訪れていて、ただでさえ人の多い王都の人口密度が更に上がっている。
この大会には僕の職場である訓練場の常連さんたちもたくさん出場する。みんなを力いっぱい応援するし、ぜひこの中から優勝者が出て欲しいと願っている。それに優勝者は一つだけ、王様が叶えられる願い事ならなんでも言っていいという特典がある。みんな、どんな願い事をするんだろうか。
そして僕だが、対決中万が一魔力暴走が起きた場合にすぐ抑え込めるよう運営側として配属される。会場はもちろん、ガッチガチに結界が張られているし魔力暴走からの爆発が起きても大丈夫なのだが、出場者が命を落とす危険性が非常に高い。そうならないための僕だ。まぁ出場者のみなさんは腕に覚えのある人ばかりだし、魔力暴走が起こることもそうそうないのだけど。
僕の出番がないことが一番だし、きっとそうなるだろう。だから僕は舞台の側という一番の特等席で戦いを眺められるから存分に楽しもうと思っている。
それに今回の大会はこの国の魔法使いで初出場の人がいるらしい。しかも陛下から出場して欲しいと言われた人物らしく、今年の優勝候補の一人だそうだ。そんな人が出てくるんだから、なおさら楽しみでしかない。どんな戦いを見せてくれるんだろうか。
そんなワクワクな気持ちを抱えて配属場所へと向かう。簡単な打ち合わせをして、用意された椅子に腰かけて大会が始まるのを今か今かと待っていた。会場はたくさんの観覧客で埋め尽くされ、出場者へ向かってたくさんの声援が聞こえる。入れなかった人もたくさんいるらしく、外も人でごった返しているそうだ。
会場の中も外も大盛り上がりだ。あー! ワクワクが止まらない!
そしてとうとう管楽器のファンファーレが高らかに鳴り響く。音楽が鳴りやむと、陛下がすっと一番高い場所にある王族専用の特等席に現れ開会の宣言をした。「わぁぁぁ!」と拍手と声援が溢れ、それに応えるように陛下が手を振っている。
そして待ちに待った大会が始まった。舞台は合計九つ用意されていて、それぞれに二人ずつ上がり初戦が始まる。どの舞台も最初から激しい魔法戦で圧倒された。
そして大きな問題が起こることなく順調に大会が進行されたのだが、なんとそこにあのヘルガー様の姿が見えた。彼もこの大会の出場者だったらしい。学園での魔力暴走からヘルガー様の話は全く聞こえなくなったけど、修行の旅できっと強くなったんだろう。だからこの大会に出場したんだ。
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