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13 認めるしかないのかな
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※注意:本番はありませんが、男娼との絡みがありますのでご注意下さい。
* * * * * * * * * *
クラウスが何か言いたげな顔をしていたけど、それに気付いていないふりをしてそのまま討伐に向かう事にした。
街の外へ出たら補助魔法をかけて一気に走り抜ける。あーもう、最悪だ。今の僕の心はぐるぐると嫌な気持ちが渦巻いている。
森へ到着すると早速目当ての魔物を探す。かなり人の気配に敏感な魔物らしく、探すのも慎重にならないといけない。
「……メルヒオール、こっちだ」
クラウスは魔物の居場所がわかっているのかずんずんと歩いていく。その足取りに迷いはない。
「言っただろう? 俺は鼻が利くって。昔、この魔物を討伐したことがあって匂いがわかるんだ」
なるほど。便利な鼻だと思う。その魔物の匂いを辿っていくと、クラウスの足が止まった。僕にもその魔物がどこにいるのか気配を感じることが出来る。
「クラウス、君はここで待ってて。僕が行ってくる」
そう一言言って、僕はクラウスの目の前から姿を消す。そしてその魔物の背後に現れると風の魔法で魔物の首を刎ねた。これで討伐完了だ。
「メルヒオール……? え? は?」
クラウスにしてみれば僕が瞬間移動でもしたかのように見えただろう。瞬間移動なんて出来るわけがないのだけど、補助魔法を最高値まで上げて素早く移動すれば人の目に映らないくらいの速さで動くことは可能だ。ただ短距離であることと、ほんの瞬きの間だけしか出来ないけどね。でもこの魔物を討伐する間だけなら十分な時間だ。
「これで依頼の魔物は討伐完了だね。だけどまだ時間があるからちょっと行ってくるよ。クラウスはそのまま解体をお願いね」
クラウスにそう告げて僕は近くに感じる魔物の元へと駆けだした。まだ僕の中にむしゃくしゃした気持ちが残っていて、それを発散させるように手あたり次第ばっさばっさと魔物を討伐することしばらく。この近辺の魔物の気配がなくなってしまった。
はぁ……と、ため息を一つ吐くと、魔法の力で討伐した魔物を集めてクラウスのところへ戻る。クラウスは言われた通り解体をしてくれていた。
「これはまた……随分と張り切ったな」
「ごめんね。一緒に解体してくれる?」
僕が持ってきた魔物の数に口元を引き攣らせて笑うクラウス。暴れるままに討伐したせいで、討伐の時間より解体の時間の方が随分と長くかかってしまって、森を出たのは夕方に差し掛かる頃だった。また補助魔法をかけて一気に街まで戻っていく。
討伐完了報告を済ませて、その報酬を全部クラウスにあげた。当然クラウスは「もらえるわけがない!」と受け取ってもらえなかったけど、解体を手伝ってもらったしこの街に来てからクラウスが全部支払いをしてくれている。僕は「全部お世話されるつもりはない」と言って、無理やり押し付けた。何か言われる前に、僕はさっさとギルドを出て宿へと戻る。
クラウスはずっと「もらいすぎだ!」とかなんとか言っていたけど、それを全部無視した。無視したまま僕はお風呂へと直行する。クラウスも当然付いて来ていたけど、諦めたのかそれ以上報酬のことについて何も言う事はなかった。
僕だって別に無視したいわけじゃない。だけどあれだけ討伐してむしゃくしゃした気持ちを発散させたつもりなのに、それが収まる気配がない。
アクセルの名前を聞いたことと、僕に会いたくて全ギルドに連絡を入れていたことで昔のことがぶり返したからだ。もうとっくに立ち直ったと思っていたのに全然立ち直れていない。そんな弱い自分にイライラとするし、あんな奴にイライラしている自分にイライラした。そしてそれをクラウスに八つ当たりしそうになっている自分にも。
「メルヒオール」
「……ごめん、今日はさっさと上がるね」
クラウスはいつものように僕に手を出そうとする。でも僕はその手からするりと抜け出すと浴室から出た。クラウスも僕を追いかけるように浴室から出てくる。僕は素早く服を身に着けるとクラウスが声をかけてきた。
「メルヒオール? 今から出かけるつもりなのか?」
僕が着た服が寝間着じゃなかったことで訝しげに思ったのだろう。もしかしたらまた僕が一人で旅に出るんじゃないかと不安になったのかもしれない。
「うん。今日は久しぶりに娼館へ行こうと思って」
「え……?」
「だからクラウスはゆっくり寝てて。帰りは朝になるだろうから」
「待ってくれっ……!」
クラウスの制止の声を振り切って僕は宿を出ていった。そのまま娼館のある場所へと向かって行く。高級宿からは割と近場にあるからすぐにたどり着いた。いくつかお店があるけど、おすすめの男娼を聞いて一つの娼館に決める。
部屋に案内されるとその男娼が入って来た。
「こんばんは。ヴァンと申します。よろしくお願いします」
年の頃は二十八くらいだろうか。綺麗な銀の長髪に空色の瞳。クラウスとは違って線の細い美人さんで、オススメだと言われたのも納得だ。
「メルだよ。よろしくね。僕は抱いて欲しいんだけど大丈夫?」
「もちろんです。珍しい金の髪のお客様を抱けるなんて光栄です。先にお風呂に入りますか?」
「さっき宿で済ませて来たからすぐに始めよっか」
「わかりました。それではこちらに」
そう言ってヴァンは僕の手を引きベッドの側へとエスコートしてくれた。クラウス以外の人にこうされるのもなんだか久しぶりだ。
ヴァンはベッドに僕を座らせると横に座る。すると手をそっと握られ指先にキスを落とされた。
「メルさんはよく娼館へ?」
「そうだね。最近は行ってないから結構久し振りかな」
「そうだったんですね。それじゃあ僕、いつも以上に頑張りますね」
そう言うとヴァンは僕の頬に手を当ててゆっくりと顔を近づけて来る。もう少しで唇が触れる、というところで僕はすっと顔を逸らした。
「あ……すみません、キスはダメでしたか?」
「あ、えっと……うん、ごめん、ね?」
「いいえ。気にしないでください」
どうしてか自分でもわからない。ヴァンは凄く綺麗な子だ。そんな子にキスをされるなんて嬉しいはずなのに、どうしてか「ダメ」だと思ってしまった。本当に何故そうなったのかがわからない。
ヴァンは気分を害することなく、僕を抱きしめてくれた。そのまま子供にするようによしよしと背中を撫でられる。
「それじゃあ舐めるのは嫌ですか? 挿れる前にココもたっぷり可愛がってあげたいのですけど」
そう言ってヴァンは僕の服の上から中心へと軽く触れる。
「うん、僕は舐めるのも舐められるのも好きだよ」
「よかった」
ヴァンはにこりと微笑むとベッドから下りて僕の前へと跪いた。ズボンに手をかけられたので腰を浮かせると、すっと下へと下ろされた。まだ立ち上がっていない中心を見てヴァンは「どんな味がするんでしょう?」と顔を近づける。そしてまだ元気のない中心に舌を這わせてぺろぺろと舐めだした。
「んっ……」
気持ちいい。ヴァンの舌はあったかくて丁寧に何度も舐めてくれる。だけど僕の中心は何も変化が起こらなかった。ヴァンは何度も角度を変えて舐めて、それからぱくりと口に含んだ。そのままじゅぷじゅぷと吸い上げたり先端を舌でぐりぐりと刺激を与えてくれる。
気持ちいい。気持ちいいはずなんだ。それなのにどうしてか僕のソコは何時まで経っても大きくなる気配がなかった。いつもならあっという間に大きくなって、声も我慢出来なくなるはずなのに。
ヴァンは手も使って睾丸も優しく揉んでくれる。吸い上げては舐めて。諦めずに何度も何度もしてくれた。なのに僕のアソコに変化は起きない。
「ヴァン……ごめんね。僕、もしかしたら疲れてるのかも」
「そうですか……それじゃあこっち、解しましょうね。ココをいっぱい突いたら気持ち良くなって大きくなるかもしれませんし」
ヴァンは僕をうつ伏せにさせると、双丘を開き秘所を露にさせた。香油を垂らした指をそこにそっと当てられる。そして指を一本入れ込んだ時、僕は素早い動きで横に転がりその指から逃れた。
「え……!?」
「あっ……」
目を大きく見開いたヴァンと目が合った。まさか拒絶されるとは思わなかったのだろう。僕も拒絶するなんて思わなかった。
指を一本入れられた時、どうしても気持ち悪くなってダメだったんだ。ヴァンは本当に綺麗な子だ。美人に抱いてもらえるなんて嬉しいはずなのに、どうしてもそこに触れられるのが我慢出来なかった。
「……すみません、メルさん。相手を変えましょうか?」
ちょっと悲しそうに笑ってそう言ったヴァンに申し訳なさが募る。僕が自分で指名したのにこんな風に拒絶するなんて相手にも失礼だ。
「いや、変えなくてもいいよ。ヴァン、ごめんね。本当にごめん。君のことが嫌とかそういうんじゃないんだ。自分でもよくわからなくて……でも君がこのまま帰っていくのは寂しいから、今日は何もせずにゆっくり寝ようか」
「え……? 僕はそれでも構いませんが、本当に相手を変えなくていいのですか?」
「うん。今日はもう出来ないと思うから。だから一晩、一緒に寝てくれる?」
「わかりました。メルさんがそれでいいいのなら」
それからベッドに横になっていろいろな話をした。その内にヴァンは眠ってしまった。でも僕は眠れなくて天井を見上げている。
僕はどうしてしまったんだろう。気持ちいいことが大好きで、今までいろんな人とこんなことをしてきたのに。
隣にいるのがクラウスじゃないってだけでこんなにも落ち着かない。クラウスじゃない人に触れられて気持ち悪いと思ってしまった。こんなのは初めてだ。
「もう認めるしかないのかな」
その日、僕は一睡も出来ずに夜を明かすことになった。
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クラウスが何か言いたげな顔をしていたけど、それに気付いていないふりをしてそのまま討伐に向かう事にした。
街の外へ出たら補助魔法をかけて一気に走り抜ける。あーもう、最悪だ。今の僕の心はぐるぐると嫌な気持ちが渦巻いている。
森へ到着すると早速目当ての魔物を探す。かなり人の気配に敏感な魔物らしく、探すのも慎重にならないといけない。
「……メルヒオール、こっちだ」
クラウスは魔物の居場所がわかっているのかずんずんと歩いていく。その足取りに迷いはない。
「言っただろう? 俺は鼻が利くって。昔、この魔物を討伐したことがあって匂いがわかるんだ」
なるほど。便利な鼻だと思う。その魔物の匂いを辿っていくと、クラウスの足が止まった。僕にもその魔物がどこにいるのか気配を感じることが出来る。
「クラウス、君はここで待ってて。僕が行ってくる」
そう一言言って、僕はクラウスの目の前から姿を消す。そしてその魔物の背後に現れると風の魔法で魔物の首を刎ねた。これで討伐完了だ。
「メルヒオール……? え? は?」
クラウスにしてみれば僕が瞬間移動でもしたかのように見えただろう。瞬間移動なんて出来るわけがないのだけど、補助魔法を最高値まで上げて素早く移動すれば人の目に映らないくらいの速さで動くことは可能だ。ただ短距離であることと、ほんの瞬きの間だけしか出来ないけどね。でもこの魔物を討伐する間だけなら十分な時間だ。
「これで依頼の魔物は討伐完了だね。だけどまだ時間があるからちょっと行ってくるよ。クラウスはそのまま解体をお願いね」
クラウスにそう告げて僕は近くに感じる魔物の元へと駆けだした。まだ僕の中にむしゃくしゃした気持ちが残っていて、それを発散させるように手あたり次第ばっさばっさと魔物を討伐することしばらく。この近辺の魔物の気配がなくなってしまった。
はぁ……と、ため息を一つ吐くと、魔法の力で討伐した魔物を集めてクラウスのところへ戻る。クラウスは言われた通り解体をしてくれていた。
「これはまた……随分と張り切ったな」
「ごめんね。一緒に解体してくれる?」
僕が持ってきた魔物の数に口元を引き攣らせて笑うクラウス。暴れるままに討伐したせいで、討伐の時間より解体の時間の方が随分と長くかかってしまって、森を出たのは夕方に差し掛かる頃だった。また補助魔法をかけて一気に街まで戻っていく。
討伐完了報告を済ませて、その報酬を全部クラウスにあげた。当然クラウスは「もらえるわけがない!」と受け取ってもらえなかったけど、解体を手伝ってもらったしこの街に来てからクラウスが全部支払いをしてくれている。僕は「全部お世話されるつもりはない」と言って、無理やり押し付けた。何か言われる前に、僕はさっさとギルドを出て宿へと戻る。
クラウスはずっと「もらいすぎだ!」とかなんとか言っていたけど、それを全部無視した。無視したまま僕はお風呂へと直行する。クラウスも当然付いて来ていたけど、諦めたのかそれ以上報酬のことについて何も言う事はなかった。
僕だって別に無視したいわけじゃない。だけどあれだけ討伐してむしゃくしゃした気持ちを発散させたつもりなのに、それが収まる気配がない。
アクセルの名前を聞いたことと、僕に会いたくて全ギルドに連絡を入れていたことで昔のことがぶり返したからだ。もうとっくに立ち直ったと思っていたのに全然立ち直れていない。そんな弱い自分にイライラとするし、あんな奴にイライラしている自分にイライラした。そしてそれをクラウスに八つ当たりしそうになっている自分にも。
「メルヒオール」
「……ごめん、今日はさっさと上がるね」
クラウスはいつものように僕に手を出そうとする。でも僕はその手からするりと抜け出すと浴室から出た。クラウスも僕を追いかけるように浴室から出てくる。僕は素早く服を身に着けるとクラウスが声をかけてきた。
「メルヒオール? 今から出かけるつもりなのか?」
僕が着た服が寝間着じゃなかったことで訝しげに思ったのだろう。もしかしたらまた僕が一人で旅に出るんじゃないかと不安になったのかもしれない。
「うん。今日は久しぶりに娼館へ行こうと思って」
「え……?」
「だからクラウスはゆっくり寝てて。帰りは朝になるだろうから」
「待ってくれっ……!」
クラウスの制止の声を振り切って僕は宿を出ていった。そのまま娼館のある場所へと向かって行く。高級宿からは割と近場にあるからすぐにたどり着いた。いくつかお店があるけど、おすすめの男娼を聞いて一つの娼館に決める。
部屋に案内されるとその男娼が入って来た。
「こんばんは。ヴァンと申します。よろしくお願いします」
年の頃は二十八くらいだろうか。綺麗な銀の長髪に空色の瞳。クラウスとは違って線の細い美人さんで、オススメだと言われたのも納得だ。
「メルだよ。よろしくね。僕は抱いて欲しいんだけど大丈夫?」
「もちろんです。珍しい金の髪のお客様を抱けるなんて光栄です。先にお風呂に入りますか?」
「さっき宿で済ませて来たからすぐに始めよっか」
「わかりました。それではこちらに」
そう言ってヴァンは僕の手を引きベッドの側へとエスコートしてくれた。クラウス以外の人にこうされるのもなんだか久しぶりだ。
ヴァンはベッドに僕を座らせると横に座る。すると手をそっと握られ指先にキスを落とされた。
「メルさんはよく娼館へ?」
「そうだね。最近は行ってないから結構久し振りかな」
「そうだったんですね。それじゃあ僕、いつも以上に頑張りますね」
そう言うとヴァンは僕の頬に手を当ててゆっくりと顔を近づけて来る。もう少しで唇が触れる、というところで僕はすっと顔を逸らした。
「あ……すみません、キスはダメでしたか?」
「あ、えっと……うん、ごめん、ね?」
「いいえ。気にしないでください」
どうしてか自分でもわからない。ヴァンは凄く綺麗な子だ。そんな子にキスをされるなんて嬉しいはずなのに、どうしてか「ダメ」だと思ってしまった。本当に何故そうなったのかがわからない。
ヴァンは気分を害することなく、僕を抱きしめてくれた。そのまま子供にするようによしよしと背中を撫でられる。
「それじゃあ舐めるのは嫌ですか? 挿れる前にココもたっぷり可愛がってあげたいのですけど」
そう言ってヴァンは僕の服の上から中心へと軽く触れる。
「うん、僕は舐めるのも舐められるのも好きだよ」
「よかった」
ヴァンはにこりと微笑むとベッドから下りて僕の前へと跪いた。ズボンに手をかけられたので腰を浮かせると、すっと下へと下ろされた。まだ立ち上がっていない中心を見てヴァンは「どんな味がするんでしょう?」と顔を近づける。そしてまだ元気のない中心に舌を這わせてぺろぺろと舐めだした。
「んっ……」
気持ちいい。ヴァンの舌はあったかくて丁寧に何度も舐めてくれる。だけど僕の中心は何も変化が起こらなかった。ヴァンは何度も角度を変えて舐めて、それからぱくりと口に含んだ。そのままじゅぷじゅぷと吸い上げたり先端を舌でぐりぐりと刺激を与えてくれる。
気持ちいい。気持ちいいはずなんだ。それなのにどうしてか僕のソコは何時まで経っても大きくなる気配がなかった。いつもならあっという間に大きくなって、声も我慢出来なくなるはずなのに。
ヴァンは手も使って睾丸も優しく揉んでくれる。吸い上げては舐めて。諦めずに何度も何度もしてくれた。なのに僕のアソコに変化は起きない。
「ヴァン……ごめんね。僕、もしかしたら疲れてるのかも」
「そうですか……それじゃあこっち、解しましょうね。ココをいっぱい突いたら気持ち良くなって大きくなるかもしれませんし」
ヴァンは僕をうつ伏せにさせると、双丘を開き秘所を露にさせた。香油を垂らした指をそこにそっと当てられる。そして指を一本入れ込んだ時、僕は素早い動きで横に転がりその指から逃れた。
「え……!?」
「あっ……」
目を大きく見開いたヴァンと目が合った。まさか拒絶されるとは思わなかったのだろう。僕も拒絶するなんて思わなかった。
指を一本入れられた時、どうしても気持ち悪くなってダメだったんだ。ヴァンは本当に綺麗な子だ。美人に抱いてもらえるなんて嬉しいはずなのに、どうしてもそこに触れられるのが我慢出来なかった。
「……すみません、メルさん。相手を変えましょうか?」
ちょっと悲しそうに笑ってそう言ったヴァンに申し訳なさが募る。僕が自分で指名したのにこんな風に拒絶するなんて相手にも失礼だ。
「いや、変えなくてもいいよ。ヴァン、ごめんね。本当にごめん。君のことが嫌とかそういうんじゃないんだ。自分でもよくわからなくて……でも君がこのまま帰っていくのは寂しいから、今日は何もせずにゆっくり寝ようか」
「え……? 僕はそれでも構いませんが、本当に相手を変えなくていいのですか?」
「うん。今日はもう出来ないと思うから。だから一晩、一緒に寝てくれる?」
「わかりました。メルさんがそれでいいいのなら」
それからベッドに横になっていろいろな話をした。その内にヴァンは眠ってしまった。でも僕は眠れなくて天井を見上げている。
僕はどうしてしまったんだろう。気持ちいいことが大好きで、今までいろんな人とこんなことをしてきたのに。
隣にいるのがクラウスじゃないってだけでこんなにも落ち着かない。クラウスじゃない人に触れられて気持ち悪いと思ってしまった。こんなのは初めてだ。
「もう認めるしかないのかな」
その日、僕は一睡も出来ずに夜を明かすことになった。
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