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第二章 グンザド皇国
第七話 大陸会議
しおりを挟む大陸会議。ゴンバレオット大陸計15の国の代表が集まり会議することである。開催地はバベルティア帝国の首都ログニションで行われる、そして今その会議が始まろうとしていた。
「それでは第四次大陸会議を始めます。進行を務めさせていただく、バベルティア帝国代表、リッチ・アウニーロです」
リッチは各国の代表を見ながら言った。だが会議室は日光の光が入りリッチの雰囲気が台無しな感じだった。
「ではまず挨拶から頼みます」
リッチの言葉に応じ「では私から」と椅子をたった。
「アトラス王国代表のアセナル・ディスメンション。よろしくお願い致しますよ」
アセナルは偉そうな口ぶりで言った。
「ピス共和国代表、レオナード・アルルセロだ」
レオナードは肘を机につきながら言った。全くだるそうな感じだ。
「リグシレ王国代表、アガス・シガルテ。以後お見知りおきを」
アガスが礼儀良く言った。椅子の引きずる音と共に。
「キレンニア王国代表、ネアロス・リークベット」
ネアロスがだるそうに言った。各国の代表のうち3人しかいない女性の1人だ。そして代表達が挨拶をしてった。
「まずは皆も知っておろう、このゴンバレオット大陸から北に数千km先にソルニア大陸があるとの噂がある」
リッチは資料を前に出しながら言った。ソルニア大陸の地図と鉱山資源のグラフなど、予想の資料が沢山。
「本当にあるのかも分からないのによく作れるよね」
ワルディニア帝国代表、ケイブ・ロードが笑い気味に言った。
「あったら便利だろ?そこまで考えとけ代表ならな」
リッチがそう言ったらケイブは「ちっ」と舌打ちをした。
「まぁいい、それでソルニア大陸は推定直径1000km以上。鉱山資源も豊富のようだ」
「1000か、いいではないか」
ウィル帝国代表、そして代表の最年長、ログダーク・ゼガルセが渋い声を出した。
「我が国ペルドティアの海軍を使いソルニア大陸の調査に行ってあろうではないか」
ペルドティア代表、アレイ・バーリズムが嬉しそうに言った。
「確かにゴンバレオットの中ではペルドティアが海軍の軍事力は1番だ。だがソルニア大陸を独占しようとしているのではないか?」
リッチは睨みながら言った。
「別にそんなことはないさ、領土の7割を寄越してくれるならな?」
「バカ言うな7割とかアレイ、お前頭大丈夫か?」
レオナードが初めて発言した。
「レオナード発言には気を付けろ─」
「なんだと!」
アレイが怒り机を叩き「バン」という音が鳴った。
「静かにしろ、お前ら代表だろ」
リッチが資料を見ながら言った。
「すまない、取り乱した」
「それでどうするかだ誰かいい案があるか?」
リッチは代表達を見る。
「いっそ私の国の魔術学校の生徒使う?」
ネアロスが自慢げに言った。
「生徒を使うなんてバカ言うな」
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