鉱山で裏切られ死んでしまった俺は新たに最強の魔術師として生まれ変わりました

天々

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第二章 グンザド皇国

第十二話 終戦へ向かう世界

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第二次グンザド魔導戦争が始まってもう3日。現在の被害はグンザド皇国全体が食糧不足ということだ。一刻も早くこの戦争を終わらせないといけない。

「リエ、今日こそ─」

男子生徒がリエに手を出そうとした。

「おい、やめろ。毎回毎回しつこいぞ、リエも嫌がってるんだからいい加減に─」

「ふざけるなぁ!」

男子がリアクに殴り掛かるが、リアクは華麗にかわした。そして男子は床に倒れた。

「くそ、!」

「ちっ、そんな男を選ぶなんてよリエも下がったもんだぜ─」

俺は怒りを抑えられず右足で男子の顔を蹴ろうとしてしまった。危なかった。

「ふざけるなはこっちのセリフだ。お前よ、前にリエのこと殴ったんだろ?」

「な、なんでお前が!」

「エリから聞いた。見損なったぞ、お前は刑務所行きだな」

教室がざわつく。男子の顔には怒りと殺気に満ちた顔だった。

「うわぁぁ!」

男子が手に魔法陣を作る。リアクに魔法を撃とうとした。だが動きが止まった。意識を失っている。

「こいつは俺が刑務所に連れていく。後は俺に任せろ」

隣のクラスの担任、シェル先生だ。睡眠魔法を使って男子をとめた。

「は、はい」

教室は相変わらずざわついていた。

「リアクごめんね、巻き込んじゃって…」

「友達が困ってんなら助けんのが友達の役目だろ」



「今回はグンザド・マジックストーンエリア強襲作戦の指揮を務めさせていただくロッド大佐だ」

ゴンバレオット大陸では国に1つ始祖級のエネルギーを秘めてるマジックストーンがある。過半数のマジックストーンの力を使うと世界を消滅させるほどの力を持つ。

「やぁー!」

そして、グンザド皇国中枢機関レナドルの本部、通称ヘゴロモ基地に来た軍人達。

「3、2…」

レナドル本部の地上施設が爆破した。跡形もなく。

「突入!」

指揮官のロッドは地下7階までくだりある光景を見た。

「君たちは…」

そう、グンザド皇国第89代目天皇、ロード・バクレーヌだ。

「俺達はバベルティア魔導軍のストライカーチームだ」

「私はグンザド皇国第89代目天皇ロード・バクレーヌ。天皇だけと今は幽閉されちゃったよ」

ロードは少し笑みを浮かべた。

「幽閉…やはり天皇じゃなく軍が国を支配していたのですね」

ロッドは天皇がいた牢獄のドアを開けた。

「ありがとうね助かったさ。こんな所まで来るということはマジックストーンが目的かな?」

「そうです。マジックストーンを入手し魔導兵器を全て停止させます」

ロッドは若い天皇に言った。まだ20歳くらいだろう。本当に若い。

「そうか、ちゃんと返してくれるならいいけどね」

「はい。では急がねばならないので」

ロッドは牢獄を後にした。



「あれか、初めて見る」

地下32階。マジックストーン保管庫に到達したロッド一行は青く光ったマジックストーンを目にする。

「これが…マジックストーン…」

「よし」

ロッドは近ずきマジックストーンを手にしケースに入れた。

「ロード天皇、少し借りますね」

「あぁ」



その後グンザド皇国の全ての魔導平気及び魔法が使用不可になり戦争が終戦した。被害は完全に治ってないが平和になったことは変わりない。いい事だ。
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