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第三章 魔道合宿
第十三話 合宿一日目
しおりを挟む魔導合宿。魔法を強化するために行う修学旅行的なイベント。魔導合宿が終わった2週間後にはすぐテストもあるから油断禁物だ。
「じゃあ、合宿の事だが。どうするんだ?どこに行きたいか意見を出してくれ」
担任のアイスが言った。生徒は集中して話を聞いている。
「はーい、シュゲルテ魔導学院」
「おれもー!」
生徒はほとんどが賛成した。
「じゃ、そこに決定かな」
「シュゲルテ魔導学院は─アトラス王国の北部か。予定では来週だ。準備を怠るなよ」
そう言って生徒たちは解散した。
そして翌週。グランフラント魔法学校の校門に第1学年の生徒たちが集まった。
「よし、転移魔法を使うぞ」
転移魔法は第二級魔法であり民間人も勉強し少し頑張れば使えることがある。民間では多く使われている魔法の一つでもある。
「転移」
生徒たちを覆うほどの大きさの魔法陣が出た。
「楽しみだね」
リエにこにこしながら言った。
「あぁそうだな」
シュゲルテ魔導学院。アトラス連合の支配下に置かれている学院の1つ。設備も充実している。
「ここがシュゲルテ魔導学院。キレイだな」
シュゲルテ魔導学院の校門の両サイドにはアトラス連合の旗がある。
「よし、じゃあ各生徒自分の部屋に行ってー」
「俺は確か1092号室…」
「私は1093号室。隣だね!」
リエがスキップをしながら言った。嬉しそうな表情だ。
そして、部屋に到着し自由時間。
「意外と広いな」
リアクはそう言って荷物を床に置き、窓を開けて外を見た。そこには雪が積もったでかい山と広大な木々の景色があった。
「綺麗だ」
そして扉の方から「コンコンコン」と音がした。リアクは扉に向かい扉を開けた。
「なんだ、リエか。なんか用か?」
「用がなきゃ来ちゃダメ?」
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