鉱山で裏切られ死んでしまった俺は新たに最強の魔術師として生まれ変わりました

第四章 公爵の野望

第二十七話 総攻撃の夜

｢皆も知っているようにベルリアル公爵は偽札を製造したこれは重罪だ。そのため軍に出動要請が出た、その作戦の司令官を務めるサロディアス中佐だ｣

数百を超える隊員で隊列が組まれている。だが相手の警備隊は15240(第4中隊引くと15120)人。こちらのノルノニア帝国陸軍第8大隊は15360人。人数差で計っているが果たして実践ではどうなるだろうか。その勝敗は神のみぞ知る。

｢それでは準備は怠るな！夜になるまでにしとけ！｣

｢はっ！｣

そして、夜─

｢よし総攻撃をするぞ｣

｢転移ファル！｣



｢お兄～｣

リアクの妹、リナ。それともう1人泣き目の人が近づいてくる。

｢ど、どうした、｣

｢こちら私の友達、リノなんか最近クラスの男子にしつこく結婚を申し込まれてるらしくてさ、それで…｣

リノは茶髪で少し長い髪。クラスの男子にモテている。

〔リエと一緒だな…〕

｢お兄！何とかして！｣

｢んんん、なんで俺！？｣

｢お兄強いから｣

〔強いとそう言うのは関係あるのかよ…〕

リノはまだ泣き目だ。

｢わかった…それで相手はどんな奴だ？｣

｢名前はゼルフィン・ドースゲイル。レアス金山などの所有権を持つドースゲイル社の子供。噂では友達を金で買ってるらしい…｣

｢ヤバいやつだな…｣

｢そういえばリナは何組だっけ？｣

｢2組。リノも｣

リアクは4組だ。

｢そんじゃ、行くか…そいつ見つけに｣

俺は椅子から立ち教室を後にした。戦場に向かう兵士のように。

〔なんで俺はこんなことをしているんだろうか。なんで俺は妹の友達の話に首を突っ込んでいるのだろうか。なんで俺はこんなことをしているのだろうか〕

｢なぁ、リナ。なんで俺が行くんだ？強いと言う理由だけじゃないだろ？｣

｢…それは、｣



｢中佐。爆弾の設置完了しました｣

｢あぁ、｣

見晴らしのいい場所からサロディアスはベルリアルの邸を見る。

｢ロスアル中尉と合流しろ｣

｢了解｣

〔さぁ、ベルリアル公爵さんよぉ。あんたはどう対処する。帝国軍の力舐めては困るぞ〕

｢ベルリアル様。第4中隊を追いに行った第1~3中隊の隊員と連絡魔法が途切れました｣ 

｢それはどういう事だ｣

ベルリアルは窓を開け外を見た。

｢ロスアル。帝国陸軍を呼んだな。帝国軍の奴らに大砲を打ってやれ｣

｢はっ、！｣